第6話 「母と娘」
あらすじ
ついにイーディスの元に悲しい知らせが届く。だが、落胆する彼女を尻目にメアリーは新しい髪型を試したり、馬の障害レースに出場したりして楽しんでいた。トーマスの情報提供を受け、警察が今度はバクスターの元を訪れ、グリーンの件で知っていることを話さないと刑務所に送還すると脅す。やがて、家族の中でも孤立するイーディスは、ある決心をするが…。
ネタバレ感想
ついにグレッグソンの訃報がイーディスの元に届いてしまいました。イーディスは出版社を相続する事となりましたが、ドリュー夫人から嫌われに嫌われて娘に会いに行っても門前払いと、不幸の連鎖で幸薄さここに極まれりという感じです。
“ここに私の幸せはない”と屋敷を出て行くことを決意し、ドリュー夫妻の仲をズタズタに裂きながらマリゴールドを連れてダウントンを後にします。ドリュー夫人の本気でマリゴールドを我が子のように愛していた様子が…誰も幸せになれない不条理さが滲み出ていてキツいです。
メアリーはというと無駄に勝ち気でプライドの高い性格が戻ってきたようで自分に気のある二人の男を更に弄びたいご様子。それでもここまでに上げてきた好感度のお陰かあまり嫌な感じではないのですが。
メアリーがアンナに隠して欲しいと託した避妊具がベイツに見つかり、アンナの私物だと勘違いしたベイツは“子供が欲しいと言っていたのは嘘だったのか”と怒ります。まぁ、そうなりますわな。
そこまでは分かりますが“君は人殺しの子供を産みたくないんだ”と早合点して捻くれた思い込みを披露してくれて目から鱗でした。まぁ…そうなるか。ですが勝手に本心では殺したくてロンドンまでの往復切符を買ったが列車を見送った、アイツを見れば殺してしまうが自分が死刑になるとアンナが悲しむから思いとどまったと白状しました。ヒューズさんもメアリーもさっさとベイツ本人に真相を聞いておけば良かったですね。
アンナはベイツの潔白に大喜びで良い雰囲気ですが、同時に避妊具の件もうやむやに終わったのが気になります。
トーマスのタレコミでバクスターの元に警部補が聴取に来て、早期出所で残っている2年の刑期をぶち込まれたくなければグリーン死亡の件で知っている情報を提供するよう脅迫され、同席のヒューズさんにも窃盗犯として服役していた過去がバレてしまいました。
バクスターは卑劣な裏切りを察しながら、助けてと縋り付いてきたトーマスを病院に連れて行きます。ロンドンで電気療法を受けた後、薬と注射で自宅治療をしていたそうです。つまり、同性愛を怪しげな治療で治せると謳った高額の詐欺に引っかかったということですね。具合の悪そうなトーマスと例の雑誌を見た感じ、手術かホルモン注射だろうと思っていましたが、摑まされたのは滅菌されていない生理食塩水で、感染症を患ってしまっていました。闇市始める時も詐欺に遭ってましたし意外と騙されやすい性格です。トーマスは一見そういう類のネガティブさと無縁かと思いきや、実は誰よりもコンプレックスを抱えているが故のあのひねくれた性格なんでしょうね。デリケートな問題だけにいくら普段の素行が悪かろうが誰も責められない部分で弱さを見せてくるのでなんだかんだ邪険にしきれないキャラクターです。
イザベルはプロポーズを受ける事を決めたようでバイオレットとの関係性も変わってくるのか見ものです。いや、この二人は変わらないんだろうなあ。
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