EPISODE 5 新王誕生 First of His Name
あらすじ
トメンの戴冠式が行われ、サーセイはマージェリーに王妃になる話を持ちかける。ジョフリーの死はデナーリスにも伝わるが、ウェスタロスへの進軍ではなく奴隷商人湾の統治を選ぶ。サンサとリトルフィンガーはアイリー城に到着。彼を慕うライサは喜ぶが、サンサには姉キャトリンへの嫉妬をぶつける。一方、ジョンたちはブランらが囚われているクラスターの砦を襲撃。ブランはジョンの名を呼ぶが…。
ネタバレ感想
キングズランディングで新王トメンの戴冠式が執り行われました。
見守るマージェリーに微笑みで応えるトメン。するとサーセイが近づいてきてまだ幼いトメンには善政のための助けが必要だ、とまさかの王妃になる誘いをかけます。
その気満々の癖にその場ではがっつかずジョフリーの喪に服しているフリまでするマージェリー、さすがです。
“近い将来そうなれば何と呼びましょう?姉上?母上?”と言います。ついこの間“今度姉妹とかぬかしたら血祭りにあげるぞ”みたいな事言われた相手にですよ(笑)
デナーリス達の元にもジョフリー暗殺の情報が届いたようです。
時を同じくしてダーリオが独断でミーリーンの海軍を手中に収め、まだまだラニスターの兵には及ばないもののアンサリード8000セカンドサンズ2000の計1万でブラックウォーター湾から奇襲をかければ、戦続きで疲弊した敵が守る王都を落とすのは可能かもしれません。
ついにデナーリス軍もウェスタロスに参戦かと思われましたが、奴隷を解放したユンカイではアンサリード撤退後再び親方達の支配が進み、奴隷を戻すためデナーリスへの復讐を誓っていると聞いたデナーリス。さらにアスタポアでもクレオンという肉料理人が皇帝陛下と自称している事を聞き、“奴隷商人湾ごときに手を焼いていては七王国は支配できない”とし、ナロー・シーを渡らず奴隷商人湾の統治に専念するという決断を下しました。まだまだエキゾチックゾーンで優雅に過ごすデナーリスが見られそうです。
ヴェイル《谷間》に到着し、徒歩でアイリー城への険しい道を進むリトルフィンガーとサンサ。
王都から追われる立場のサンサを連れているとバレないよう姪だと申告して血の門をくぐります。
リトルフィンガーを歓迎するライサの息子ロビン、久しぶりですね。相変わらずマザコンのようですが今回はおっぱい吸ってません。
キャトリンの妹であるライサとサンサは姪と叔母という比較的近しい関係の親戚にあたるのでもちろん面識があるのだと思い込んでいましたがまさかの初対面なんですね。
しかし、ライサはサンサを王都から連れ出す計画を知っていてリトルフィンガーを行かせたそうです。以前裁判にかけたティリオンの妻になった事も知っている様子。
わざわざサンサが呼ばれた理由はもしやロビンの…。嫌な予感がしてきましたね。こいつも自分で手を下さないとはいえ嗜好としてはジョフリーと似たタイプのヤバめなバカ息子ですし。
幼い頃からリトルフィンガーにベタ惚れのライサはぶっちゅ〜とキスをかまして結婚を急かします。初夜も済ませたらしいですよ(笑)
と、ここで爆弾発言が!
“あなたに言われた通りジョンのワインに薬を入れた”とあり、え?ジョン・スノウと面識ありましたっけ?いつだ…思い出せない…と一瞬こんがらがりましたが、すっかり忘れていましたがもう一人居るじゃないですか!ライサの元夫で暗殺された元王の手ジョン・アリンが。
ひぇ〜…自分の夫に毒を盛って、キャトリンにはラニスターの仕業だと手紙を書いたのですね。ひ、ひぇ〜。
これら全ての黒幕がピーター・ベイリッシュで、ラニスター家とスターク家が争うよう仕向けた事も全て計算づくだったなんて…。
逆に言えば事の真相を全て知っているライサを黙らすためにその場で結婚に了承したリトルフィンガー。
新婚初夜に大ハッスルするライサの叫び声がサンサの寝室まで響き渡ります。いい迷惑です。
トメンが充分に喪に服す期間を設けた後マージェリーとの婚儀をし、さらにその後サーセイとロラスの結婚が待っているようです。
一番裕福な一族として知られるラニスター家ですが、その資金源は金の採掘から賄っていたもので実は3年前には掘り尽くしてしまい鉄の銀行から莫大な借金をしていたとサーセイに明かすタイウィン。
そうすればサーセイが結婚を嫌がろうとも資金潤沢なタイレルとの強固な絆が必要になってきます。
一族のためなら、と二人の弟と違って自分はラニスター家としての自覚と覚悟がある事を示すサーセイでした。
好物のレモンケーキでライサにもてなされるサンサ。初めはキャトリンも甘党だったとか思い出話に花が咲いていましたが、谷間では採れないレモンをわざわざ運ばさせてまでサンサの好物に気を使うリトルフィンガーとの仲を疑ってヒステリックな嫉妬心を剥き出しにしてくる叔母に泣きそうになりながら否定するサンサ。
そしてやはりロビンとの結婚を狙っていたんですね。ティリオンがジョフリー暗殺の反逆罪で処刑された暁にはロビンに嫁がせようという思惑を露わにしました。こぇぇー。
サンサが頼るであろう唯一の兄ジョンのいる黒の城を目指すブライエニーは、従士としてついてきたポドリックのあまりにも下手な馬の乗り方を見て呆れて突き放しますがポドリックはめげずに後をついていきます。
殺したい相手リストの名前にハウンドを追加したアリアですが、取り返したニードルを使い亡きシリオ師匠からの教え通りに自主練しています。
それを見たハウンドから馬鹿にされ師匠を侮辱された上あっさり倒されてしまいました。
ハウンドを憎むアリアの気持ちも分からなくはないですが、起きた時にアリアの姿がなく驚いて探す表情は決して捕虜が逃げた!という感情じゃなく心配して焦っている父親のようにしか見えないんですよねー。
サーセイはオベリンを散歩に誘います。少し前に凄い勢いで噛み付いてたのが嘘のように穏やかな話し方をするサーセイ。
姉を殺されたオベリンと息子を殺されたサーセイはお互いに力を持っていても愛する者を奪われてしまった似た者同士だと嘆きながら復讐を決意しているところまで同じ境遇の二人です。
ドーンに嫁いだミアセラを心配し、命名日の贈り物を届けてくれるよう頼みました。
狩った兎を食べようと皮も剝がずに火にかけて燃やしてしまったポドリックを見て相変わらずの不出来さに呆れてイライラするブライエニー。
ティリオンについていた時にしていた事がほとんど何の役にも立ちそうにないと分かり足手まといに思うブライエニーですが、戦闘に関わるような事は何かしたのかという問いに対し、主人が殺されそうになっていたから“王の楯”を殺したと話すポドリックの厚い忠誠心を物語るエピソードに少し見直したみたいです。
元ナイツ・ウォッチ達に捕まり監禁されているブラン達ですが、丘の上のウィアウッドに辿り着くビジョンが見えたジョジェンは“自分達はただの案内役だけど君は行かないと やり遂げるんだ”とブランに向かって言います。
自分の手が燃えているビジョンもありましたがこれがジョジェンの“終わり方”なのでしょうか。
新人で顔が割れていないからかロックが一人クラスターの砦を偵察に行きジョン達の元へ報告に帰ってきます。
ほとんどの酔っ払いの11人で警戒しておらず倒すのは簡単だという報告と、砦の西の小屋には猟犬がいたから近づくなとジョンをブラン達に引き合わせないよう嘘をつきました。
その夜襲撃を決行したナイツ・ウォッチ達の混乱に乗じてこっそりブランだけを連れ去ろうとしますが、ブランはウォーグを使ってホーダーに入り込み鎖を引きちぎって自分の体を担いで逃げるロックの後を追い素手で殺してしまいました。
いや、お前そのポテンシャルあるんかい!という感想が真っ先に出てきたのですが、自分の意識のないうちに自分の手で人を殺められたという事実に動揺するホーダー。
戦う兄ジョンを目の前にしながら、会えばきっと心配して黒の城に連れ戻されるとジョジェンに説得され、三つ目の鴉を捜す目的のためにそのままサマーを回収し北へと進むブラン達。
小屋の中に入ったジョンは反逆罪の筆頭カールと一騎打ちになります。
激闘の末、汚い手で追い込まれたジョンですが、カールに殴られていたクラスターの娘が背後からカールの肩を刺します。
ナイフを抜いて娘ににじり寄るクラスターの後頭部から剣をぶっ刺し口から刃先を出すというジョンの曲芸みたいな殺し方で決着がつきました。
きっとサマーの檻とともにブラン達が解放してやったのでしょう、ゴーストも森の中から現れ、ジョンと久しぶりの再会です。思わず笑顔が溢れるジョン。
クラスターの女性陣を黒の城へ引き取ると告げたジョンに対し、彼女達は今まで生まれ育ってきた小屋とカール達の遺体をまとめて焼き払いました。
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▼次回、エピソード6