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ミスティック・リバー [DVD]

ミスティック・リバー

あらすじ

幼なじみの3人の少年は、ひとりが誘拐事件に遭ったことから、次第に離れていくことになる。だが、25年後、彼らは殺人事件を契機に再会する。ひとりは被害者の父、ひとりは容疑者、ひとりは刑事として。デニス・ルヘインの同名ベストセラー小説を「L.A.コンフィデンシャル」の名手ブライアン・ヘレゲランドが脚本化。撮影はイーストウッド組、「許されざる者」などの照明を経て「ブラッドワーク」を撮影したトム・スターン。

 

ネタバレ感想

序盤で3人の少年たちがホッケーで遊んでる中、下水に落ちてしまったボールをのぞき込むシーンでいつピエロが出てくるのか別の意味でドキドキしました。

子供時代のショーンを演じてる子役の少年がゴシップガールのエリックをそのままキュッと小さくした感じの可愛らしさで調べてみるとやはりコナー・パオロでしたね。あんな小さい頃から子役していたとは。

 

子供時代、ジミー・ショーン・デイブの三人は幼馴染で仲良く遊ぶ仲だったが、ある日警察官を装った二人組の男にデイブが誘拐・監禁され性的暴行を受けるが、なんとか自力で逃げ出してきたものの、その事件をきっかけに三人はどんどん疎遠になっていく。

幼かった彼らが大人になり、ジミーの娘ケイティーが殺害された事件をきっかけに彼ら三人は再会することとなる。刑事になったショーンは事件を担当し、ケイティーが殺された夜、バーでケイティーを見かけているデイブは容疑者として疑われる。

デイブはバーから自宅に戻った際血塗れになっており、妻に強盗に襲われたが反撃し、殺してしまったかもしれないと話す。血塗れで帰ってきて病院に行く事を拒み、どこか様子のおかしいデイブに、怪しいけれど違うだろう、違うだろうけれど怪しい…と繰り返し思わせられる。

その後真相が明るみになってくればくるほど、娘を奪われ憎悪に支配されたジミーに対して早まるな、早まるな…と念ずるもデイブはジミーの復讐心によって始末されてしまう。しかしその翌日、訪ねてきたショーンに犯人を逮捕したと告げられるのだ。

 

最初の通報の「彼女の名前?」というキーワードは知り合いだからこその問いかけに感じて違和感があったのでブレンダンが怪しいのかと思っていましたが完全に騙されました。ケイティー殺害の真犯人は、ケイティーの恋人であるブレンダンの弟レイと友人のジョンだったという。口がきけなく手話でコミュニケーションをとるあたかも善良そうな少年がまさかの当事者で、恋人を失い途方に暮れる兄ブレンダンに、罪の意識の素振りも見せず接していた事実に衝撃を受けました。ブレンダンが全てを悟り、レイにお前ほんとは喋れるんだろと詰め寄るシーンがありましたが、あの通報の声はレイだったのでしょうか?友人のジョンという可能性もありますが、個人的にはあれはレイの声でますます胸糞展開だと思っています。レイの父親であるレイ(ややこしい)はジミーと因縁があるというのも根深さを感じさせます。

デイブも実際に人を殺めてしまってはいるんですが、その背景に子供時代の誘拐・暴行のトラウマがあり、子供性愛者から少年を助けるために犯罪行為をしていた男を殴り続けたという悲しい事実。また、デイブだけではなく三人のうち一人だけが犠牲になったという事実が、残りの二人にも罪悪感を生ませ、三者三様の心の傷を抱えているのです。

もし連れ去られたのがデイブじゃなければ、もしあの夜バーに居たのがデイブじゃなければ、もし、、もし、、、となります。

歯車がどれか一つでも、わずかに違っていれば起こりえなかったなんともやるせなさが残る結末でした。

 

 

評価(平均点高めの設定です。)

  4.1 /5 点!

救いのないストーリーです。俳優陣の演技が素晴らしく、感情の濃さがダイレクトに伝わってくるが故に鑑賞後は虚しくなる作品ですので心に余裕のある時に観ることをおすすめします。

 

概要

監督:クリント・イーストウッド

時間:2時間18分

配給:Warner Bros.Entertainment Inc.

公開年:2004年

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