EPISODE 1 新たな時代 Valar Dohaeris
あらすじ
“ホワイト・ウォーカー”との新たなる闘いが幕を開ける。熾烈な戦闘のすえ、生き残った“冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)”たちは“壁”への帰還を決断し、南へ向かう。一方、ジョンは“壁の向こうの王”マンス・レイダーと対面を果たし、彼の信頼を得ることに成功する。キングズ・ランディングではティリオンが父親であるタイウィン公に戦功をあげた見返りを主張するが、タイウィン公の怒りを買ってしまう。サンサのもとに現れた“小指(リトルフィンガー)”は首都を離れる任務があればサンサを連れ出せるかもしれないと話す。一方、デナーリスは軍隊を築くため“奴隷商人湾”へ向かう。
ネタバレ感想
サムが無事で何よりです。
ダイアウルフは相変わらずカッコいい。それもジョンのダイアウルフであるゴーストがピンチのサムを守るというシチュエーション。不在のジョンに代わって友を守った感がありそこもまた素敵ですね〜。
あと亡者に火が回るスピードめちゃくちゃ早くないですか。事前に油でも被ってきてくれていたのでしょうか。親切。
“壁”の北側でホワイトウォーカーの軍隊と死闘を繰り広げたナイツ・ウォッチですが、その脅威を警告するために“壁”まで戻らねばなりません。ジョンや今は亡きクォリンの帰りを待たずに。
野人に捕らわれマンスの元へ連れて行かれるジョンは村というか広大な野営地に辿り着き、初めて見る巨人の姿に唖然としております。
敵対するナイツ・ウォッチのジョンが歓迎される筈もなく、野人達から石をぶつけられたり野次を飛ばされたりしながらマンスのテントに入りました。
ついにマンス・レイダーの御尊顔を拝見出来ました。ふむ。なんか想像と違いましたね。もっと粗野な感じの大男とかいかにも冷酷そうなヤバい奴を想像していましたが意外と普通です。太って老けたスネイプ先生みたいな印象です。
野人達の脅威だったハーフハンド《二本指》クォリンを殺した功績が相当認められたようで、特に苦労なく受け入れられるジョン。そもそも来るもの拒まずな感じなんですかね。
若干疑われながらもクラスターの家に滞在中、生まれた息子を生贄にホワイト・ウォーカーに捧げていた事を総帥も黙認していた事実を受けて、自分が欲しかったのは共に戦う仲間なんだと事実を交えた信憑性のある言い訳をして新しいマントを貰うジョン。
スタニスとラニスターのブラックウォーターの戦いで鬼火に吹き飛んだダヴォスですが生きていましたね。
通りかかった船の船員も偶然バラシオン派だったので上手いこと救助してもらえたようです。
助けてくれたサラドール・サーンに未だレッド・ウーマン《紅の女》が権力を持っており更にその支配は独裁的で酷いものになっていると聞き、ドラゴンストーン城まで連れて行ってくれと頼むダヴォス。
ハレンホールに到着したロブ率いる北の軍はもぬけの殻の砦で200人もの北部民が惨殺されている光景を目の当たりにします。その中で、まだ息のあったクァイバーンという男を助けました。
ティリオンは父タイウィンを訪ね、戦に貢献した自分に対する仕打ちを訴え、結婚も相続もできないキングズガード《王の楯》であるジェイミーが放棄したキャスタリーの磐城を後継者として貰うのは当然の権利だと主張しました。
しかし“生まれる時に母親を殺した出来損ないの邪悪なお前にキャスタリーの磐城を継がせるなら死んだ方がマシだ”と罵られ、“次に入れ込んだ娼婦は殺す”とまで言われて追い返されました。この親子間の確執は相当な物ですねぇ。
リトルフィンガーが娼婦のロスを連れて、ゲームをしているサンサと侍女シェイの元に訪れます。
王都を離れるよう命令された時にはサンサを一緒に連れ出せるかもしれないからいつでも出れるようにしておきなさいと話すリトルフィンガー。
一方、ウィンターフェル出身のロスはサンサの生まれた日もウィンターフェルに居たようで、その日はお祝いの鐘が鳴り響いていたと思い出に浸り、シェイはそんなロスに対してリトルフィンガーからサンサを守るよう頼みました。ロスがそこまで言う事がちょっと意外でした。スタークともう少し深い繋がりでもあるのでしょうか。
ドラゴンがだいぶ成長しています。海上を飛び回る三匹を見てデナーリスも満足そう。
船を手に入れ航海中のデナーリス一行は最強と謳われる奴隷兵アンサリード《穢れなき軍団》を手に入れるためアスタポアに向かいます。
ドラゴンストーン城に着いたダヴォスですが、死んだと思っていた側近の奇跡の生還にもスタニスは塩対応。自分達の思想に異論を唱える者は火炙りの刑に処している事を責められてもメリサンドルが横から“私が居れば鬼火から兵達を救えたのにあなたが私を置いていくように言ったから”とちくちく責めてきます。そして死んでしまった息子への侮辱とも取れる発言に激昂し“邪悪な悪魔の母め!”と襲い掛かろうとするも取り押さえられスタニスに地下牢行きを宣言されてしまいます。マインドコントロールはこうして作られていくのです。あぁ、恐ろしや。
別々の籠で運ばれるジョフリーとマージェリーですが奔放なマージェリーが庶民の住宅地の路地で籠を降りてしまいます。
マージェリーが向かった先は孤児院で、先の戦で父親を亡くした子供の話を聞き、人形をプレゼントします。
“ジョフリー王の指揮の下戦い人々を救った父親達を誇りに思うように”“今度は私たちが守ります”と慈愛の言葉で一気に国民の支持を集めたマージェリーにジョフリーも釘付けです。虎視眈々と王妃の座を狙っていたマージェリーですから、その計画性と自分はもちろんジョフリーの株も上げる刷り込み教育を行い政権の安全を確保する手腕にただひたすら感服します。
そんな賢過ぎるマージェリーをサーセイはあまり良く思っていないようで警告しますが、ジョフリーがマージェリーの味方につきますますサーセイを苛立たせる結果となりました。
実際マージェリーは何を考えての振る舞いなのでしょうか。もしかすると行く行くはタイレル家で王都を乗っ取ろうと企んでいる可能性もあります。
アスタポアに着いたデナーリス達は、町のリーダーである男と通訳の女を通して《穢れなき軍団》の事を聞きます。5歳の頃から兵士になるため厳しい訓練を積み上げた死をも恐れぬ忠実で規律ある軍隊だと。
確かに乳首をナイフで切り取られても微動だにしない恐ろしい程の強さです。
異国の言葉が分からないと思っているこの男はデナーリスの事を“西部の無知な淫乱”と呼び会話の8割が失礼な発言だらけの感じ悪さマックス野郎でした。
見学を終え、町を歩くデナーリスとジョラーは1人の幼い少女と出会います。追いかけっこをするように小走りで逃げる少女に笑顔が綻ぶデナーリス。デナーリスに向かって木のボールを転がし、開けてみてとジェスチャーする少女に対し、デナーリスがボールを回しかけたその時、背後から付いてきていた怪しい黒マントの男が剣を片手に近づいてきました。
咄嗟に気付いたジョラーが男を取り押さえた衝撃でデナーリスは倒れ、転がったボールが目の前で開くと中からめちゃくちゃ気持ち悪い緑の蠍が出てきてデナーリス目掛けて襲ってきます!
すんでのところで先ほどのマントの男が蠍を刺すと、少女は青い唇を見せて逃げ出しました。この少女もまた黒魔導師だったようです。そんなに居るんですか、黒魔導師。デナーリスはこれからも黒魔導師に狙われ続けるのでしょうか。
まあそれは置いといて、命を助けてくれたマントのおじさんはあのバリスタン・セルミーでした。
覚えていますでしょうか。ロバート王のキングズガード“王の楯”総帥であり、先先代王でありデナーリスの父であるエアリス・ターガリエンの“王の楯”も務めていたあのバリスタン・セルミーです。
ストームボーン《嵐の申し子》デナーリスの“女王の楯”にして下さいと跪きます。
野人
マンス・レイダー
自称“壁の向こうの王”。
野人を率いる元ナイツ・ウォッチ。
トアマンド
サラドール・サーン
ダボスを助けた船の主。海賊。
クァイバーン
ハレンホールでロブに助けられる。
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