フレディ/エディ
あらすじ
地元で有名な画家であるフレディは妻の浮気から浮気相手の男性に暴力を振るったとされ息子の親権を剥奪されてしまう。
事件の後から、幼少期の頃によく見たもうひとりの自分「エディ」が再び姿を現す。どん底まで落ちたフレディは近所に引っ越してきた親子と仲良くなり再スタートを切ろうと歩み始めた中、義弟より幼い頃に亡くなった双子の兄弟の存在を知る。
双子の事実を知った時から幻覚と思っていたエディの行動は次第にエスカレートしていき、ついには家族や親子に危害を加え始める。果たして「エディ」は実在するのか・・・?そして事件の本当の犯人とは!?
ネタバレ感想
ドイツ映画なのでしょうか?GEOの先行レンタルという事で借りてきたもののタイトルで検索をかけてもフレディマーキュリーやボヘミアンラプソディーしか出てこず「あぁ、これマイナーなやつだ…」と気付きます。
二重人格モノのような雰囲気なのですが、話が進むに従って「フレディが子宮の中で栄養を吸い尽くしたがために生後すぐに死んでいった双子の片割れ」の存在が浮上してきます。
潜在的な罪の意識がフレディに別人格を見せているのでは?という事でもなく、まさかの死んだと思っていたエディが実は生きていたという展開。
パウラというご近所さんといい感じになるもエディがフレディになりすましご近所さん達とも接触をはかっていき、外見が一緒なだけにもちろん別人とは誰も気付かずどんどんと侵食されていく怖さがあります。
ギター片手に娘のミツィの部屋の前に立つ姿はロリコンの変態、とんでもないサイコキラーにしか見えなくなってきます。フレディであれエディであれ…。
パウラとのデートで少し目を離した隙にエディにかっさらわれていくシーンがあるのですが、それを追いかけるソリの場面で思わず笑ってしまいました。突然アクション入れてきたわりにモタついて緊迫感台無しのすってんころりん具合な上すぐにパウラも見つかるという。
肝心のエディが何故こんな事をするかという動機は単純にフレディと母親が奪ったものを取り返す復讐心のような感じです。まあそうでしょうね。勝手に死んだ事にされた挙句、そこそこ幸せに暮らしてきた双子とは程遠く、虐待の被害まで受けてきた人生なら不条理ではあります。
最後のパウラにギターを弾いて聞かせている場面にミツィが遭遇…というラストはニヤリとさせられます。
ただ、分かりきっている分入れ替わりの経緯などの描写が入った事が個人的に少し蛇足かなと感じました。
ミツィのゾッとする顔にエディの真顔でエンドロールに繋がる方が余韻のあるラストだったかなぁ、と。
評価(平均点高めの設定です。)
3.8 /5 点!
概要
時間:1時間34分
配給:Filmlawine
公開年:2016年