エピソード1『旅のはじまり』”Rites of Passage”
あらすじ
ラグナルと彼の仲間は首長 ハラルドソンの意に反して 西への遠征に出発するが、ハラルドソンのスパイの1人に出航する現場を目撃されてしまう。ハラルドソンはラグナルたちが生きて帰ることがあれば、不服従の罪に問うと誓う。
ネタバレ感想
神秘的でとにかく美しいオープニングクレジットが印象的です。
海賊の生活といえば基本的に船の上が舞台になるのかと思いましたが始まってみると村のような拠点で女子供と生活を共にしていました。略奪行為は『遠征』にあたるそうです。実際ずっと船で渡り歩いて生活していくというのは現実的ではないのでしょうかね。
ヴァイキングの妻は男手が出払う事になれているのかそれを狙って襲ってくる輩をあっという間に撃退するほど自衛レベルが高い。
主人公ラグナルは序盤からやたらと西への執着を露わにしております。西がキーなのか。
やる気満々で兄のロロに放浪者から太陽盤を使えば大海原を渡れると聞いた話をしております。
太陽盤とは水に浮かべ太陽の光と影を使って針路を導く器具らしい。昔の人は凄いなとシンプルな感想を抱きます。
さらにサンストーンと呼ばれる曇り空で太陽が覆われている条件下でも太陽の位置を把握できる結晶のような石も使うみたいです。
さすが卓越した航海術を持つ『ヴァイキング』といったところでしょうか。
そもそも『ヴァイキング』と『海賊』はごっちゃになってしまいがちですが厳密に言えば8世紀ごろスカンジナビア半島に住んでいた人々全体を指してヴァイキングと呼ばれるそうです。
彼らはそもそも農民や漁民がほとんどでありながら武装船団でヨーロッパ各地に侵攻して猛威を振るっていたのだとか。通商・交易活動が盛んであったものの残虐な奪略行為で人々を恐れさせた事が大きく影響して今我々が抱くような『海賊』というイメージだけが強く残ってしまったようです。
首長絶対主義が垣間見える裁判で首長の意に沿わぬ者はもっともらしく始末されていく光景も。
年頃になった少年は首長への忠誠を誓いその証である腕輪を嵌めるのがヴァイキングの伝統のよう。ラグナルの息子ビヨルンもこの儀式を経て誓いの腕輪を授けられました。
ラグナルは祝宴の席で夏の侵略の行き先の発表を急かし、いつも通り東だと聞けば西の選択肢もあると皆の前で意見します。これにはハラルドソン首長の怒りを買うこととなり、農民であるラグナルの土地をいつでも取り上げられる事を暗に示し「二度と私の考えに口を出すな」と釘を刺されてしまいます。
翌日ラグナルはビヨルンを連れて船大工のフロキというジャンキーみたいな男に会いに行きました。どうやら造船の腕は確かなこの男に長い航海に耐え得る船を作ってもらっているようです。そんな勝手な事してお命頂戴されそうですが大丈夫なのでしょうか。
この計画には兄のロロも乗っていて、二人は更に首長の目を盗み航海に出る仲間を捜すつもりでいます。
しかしロロは弟の妻ラゲルサを狙っているみたいでおいおい大丈夫なのかこいつ…という不安しかありません。
完成した船を密かに漕ぎ出す3人を崖の上から眺める男の姿も…!このまま密告されてしまうのでしょうか。
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