海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング〜海の覇者たち〜シーズン3　5話ネタバレ感想

エピソード5『強奪者』”The Usurper”

あらすじ

船団がカテガットへ戻ると、悲しい出来事が待ち受けていた。ラゲルサは首長の座が奪われたことを知り、その座を取り戻すべく、一緒にヘゼビューへ来てほしいとラグナルを説得する。そんな中ラグナルは次の略奪について告知し、多大な波紋を呼ぶ。預言者はロロに対し、興味深い未来を伝える。

ネタバレ感想

カテガットへ帰ってきたロロは、不在の間にシギーが湖でラグナルの子供達を助け溺死した事をアスラウグから聞かされます。

「俺のせいだ彼女のことを大事にしてやらなかった」と苦悶の表情で自分を責め後悔するロロがまた荒んでしまいそうで心配です。

ラグナルは何故シギーが自分達の子供の面倒を見ていたんだとアスラウグを詰問しますが、アスラウグはこれを避けて顔の傷にショックを受けるポルンの元へ。

案の定酒に溺れるロロは、止めに来たビヨルンと取っ組み合いの喧嘩に。

もはや負の連鎖といった感じでビヨルンもポルンを心配する素振りが減ってきてどうにもできない自分への苛立ちが溜まっているようです。

フロキはヘルガが何か隠している事に気付き、何があってシギーが死ぬ事に繋がったのかと尋ねます。

ヘルガは「アスラウグとシギーと私が夢で見たハーバードという名のさすらい人が来たの特別な力で人を癒やすことができたアイヴァーの痛みも彼が取り除いたのアスラウグが誘惑され彼と寝た密会のために子供と離れたのシギーが死んだのも彼のせいよ」と全てを話します。

するとフロキは『ハーバード』という名に引っかかり、「シギーが死んだのはアスラウグやお前、皆の責任で彼のせいだ彼は人間じゃないハーバードは神だ」と返し、神の訪問は何時でも喜ばしいもので死を招くものは命をもたらす、と聞かせるのでした。

ヘゼビューからの使者が到着し、ラゲルサの土地や地位全てが奪われたと報告を受けます。誰よりも信頼していたカルフに全てを乗っ取られた事を知り愕然としたラゲルサでしたが、首長の座を奪還するために今度はそっちが協力して、とラグナルに要請を出します。これに二つ返事かと思いきや、大して興味もない感じのラグナル。しかしラゲルサへの恩義があるのも事実ですし、カルフと話をつけることを約束しました。

ウェセックスのジュディスはここ最近様子がおかしい事を夫エセルウルフから問い詰められ、夫婦生活がなく本来出来るはずのない子供が出来たのだと話します。アセルスタン…！

これにエセルウルフは言い様のない怒りをどうする事も出来ず…やや憎たらしい感じのある男ですがさすがに同情します。

北の民と地主の対立が起き、死者まで出る騒ぎとなっているようで、ラグナルとの協定に重きを置くエグバート王はこの対立を終わらせるためにエセルウルフを指導者として大軍と共に定住地へ送り出しました。

怒りを露わにヘゼビューへ踏み込んだラゲルサでしたが、ラグナルはカルフに「二人だけで話し合おう」と誘い出します。内戦で不要な死者を出す事を避けたいと本音を語り、次の侵略でフランク王国のパリを目指すので部下と共について来いと命じます。「断れば全てを失う」とは脅すものの「ラゲルサに全てを返せ」とは言わないラグナルに苛立ちが収まらないラゲルサ。

そんなラゲルサに対し、「首長の肩書きは民を助けるための手段だ」と幼い頃から住んでいたヘゼビューへの愛を語るカルフ。計画的に信じこませ裏切った事を責められるも、「それでも本心では君を欲してしまった」と…おや？これは婚姻からの共同統治パターンですか？

ラグナルに対する劣等感と愛情と怒りの狭間の感情の中で苦しんでいるロロは預言者を訪ね思いをぶち撒けるも、預言者はひとしきり笑って「神々がお前に何を用意してるか分かればお前は海辺に出て裸で踊るだろう」と告げました。

王女と結婚する『乱暴者』とは…？やはりロロの話なのでしょうか。

対立を鎮めるため派遣されたはずのエセルウルフは、「異教徒を皆殺しにしろ」と号令をかけ女子供関係無く皆殺しにし定住地に火をつけキリストに祈るのでした。

この事態に激怒したエグバート王は「背信行為は許せない反逆罪だ！」と全員を捕らえさせ、実の息子エセルウルフにも許さないとぶち撒けます。

その場に居た全員を退室させ、エセルウルフだけを残すとエグバート王の態度は一転します。

全ては仕組まれた事で、北の民の定住を許すつもりもなく、自分の政策に従わない者を永久的に排除できたと喜ぶエグバート王と息子エセルウルフ。ここまで腹黒いとは…。この危険はラグナルにとって想定外の事だったのでしょうか。

フロキはヘルガから聞いたハーバードの話をラグナルへ話します。そして「ハーバードの別名はオーディンだお前の妻はオーディンと寝たんだ」と話します。

きました、オーディン。何度も「人間の姿に近い」と紹介されてきましたが、神々しさとか全く無いものなんですね(笑)

神と寝たアスラウグには何か祝福があるのでしょうか？それがアイヴァーの痛みの吸収なのか。

彼がオーディンなのだとすればシギーの死も彼女にとって何より安らぎの場所となるのは生者の世界ではなく、ヴァルハラに旅立ち楽しくやっているという事なのか…ロロの気持ちを考えるとそこもまた複雑ではありますが、ロロにもなんだかいい感じの未来が待っているようなのでシギーの死は一旦前向きに捉えることとしましょう。

【ヴァイキング　海の覇者たち：シーズン3】 Vikings: Season 3