エピソード7『パリ』”Paris”
あらすじ
ヴァイキングの船団が現れたことで、パリの住民は恐怖におののく。一方、パリ防衛の指揮を任されているオド伯は自信をのぞかせる。襲撃に備え、万全の態勢を整えてきたからだ。シャルル皇帝は娘ギスラからの説得に応じ、宮殿の人々に向け、パリにとどまることを宣言する。ヴァイキングの戦士たちは都市より下流に野営地を築き、襲撃の計画について話し合う。
ネタバレ感想
ついにヴァイキングの船団はフランク王国へと近づきます。その光景を目にした見張りの兵達は警鐘を打ち鳴らし町の住人達はパニック状態です。
オド伯からパリを離れるよう進言されますが娘の一声で城に残る事を決意します。東フランク王国に居る兄に軍隊の要請を願われるも、後継者争いで確執があるようで「今こそ北の民がもたらした好機だ これに討ち買って私こそが祖父カール大帝の後継者だと認めさせる」と終始人任せな上自分の事しか考えていない無能感が溢れ出しています。それに対してオド伯はなかなか手強そうですね。
ウェセックスでは、イングランド全土の王になろうと野望に燃えるエグバート王が、「我々がジュディスの父であるエラ王を倒すと言ったら彼女はどう思うだろう?」と息子エセルエルフに尋ねます。エラ王を倒すという企みは青天の霹靂だったようですが、さほど反対する訳でもなく同盟結んだのになー程度なもんです。
それに対し、ジュディスが連れて来たアルフレッドを抱き、アセルスタンの名をやたらと出すエグバートにはブチ切れジュディスを責め立て熱くなり過ぎてエグバートにビンタされてました。まだこちらにはアセルスタンの訃報が知れ渡っていないのは当然ですね。それにしてもエグバート王のアセルスタンへの執着もフロキ並みにしつこいです。
フロキをわざわざ呼び出して「アセルスタンに会いたい」と嫌味を言うラグナルもなかなかですが。
もはや洗脳としか思えませんが、エセルウルフはセルフ鞭打ちをしながら神に赦しを乞うています。神に選ばれし妻をふしだらと侮辱したから…?
そこへ入って来たのは今にも死にかけの重症を負ったクウェンスリス女王の監視役だった男です。
男は「女王は我々との契約を破棄し単独統治を主張しウェセックス側の人間を全員殺そうとした イカれた女です」と言い残し亡くなります。想定の範囲内過ぎますね、やりかねん。
エグバート王はエセルウルフに利害の一致を示しクウェンスリス女王を納得させるようマーシア国へ派遣します。ウェセックスに服従する条件を飲めば貴族を殺した事には目を瞑るが、もし条件を飲まないのであればマーシアに侵攻し彼女を潰す強硬手段に出ると宣言しました。
アセルスタンの事でジンワリ責められながらも「今こそお前が必要だ」と今回の襲撃の指揮を任されたフロキはやる気満々ですが、戦略に長けているという訳でもなく結局偵察に行ったロロの提案で川と陸の両方から同時に攻撃を仕掛け、塔と門への攻撃をラゲルサとカルフが取り合う中、ビヨルンが城への侵入方法を提案する…という一連の流れを完全蚊帳の外状態で傍観するしかないフロキ。
ロロから城壁を登るための道具を造っておいてくれと言われ張り切る可愛いやつです。キリスト教徒には破茶滅茶に厳しいですが。
ビヨルンからの誘いを断り、夫に相手にされていないトービを名指しで当てがおうとしたりと、顔の傷が原因でビヨルンを遠ざけようと努めていたポルン。
自分がいない方が幸せになれると「ビヨルンのためにも娘を育てて下さい」とアスラウグに託そうとしますが母親の愛情が何より大切だと説得されました。
ビヨルンは孤独なトービを利用した事を謝り、お詫びの印にと美しいブローチを贈りますがそれを見ていたエルレンドゥールはブローチを取り上げてしまいます。エルレンドゥールは屑さに拍車がかかっていますがここに来てビヨルンがポルンを捨ててもおいおい…となりますし難しいところです。
ラグナルから頼りにされよほど嬉しかったのか脳内麻薬ドバドバのフロキは食事も摂らずに攻城兵器製作に勤しみ、アセルスタンを殺し生け贄に捧げたから神が自分の手を使って誰にも作れないものを造り上げるんだと興奮しながらヘルガに話し、ヘルガはドン引きで去っていきます。ホラーかよ。
エグバート王が何故ジュディスの不貞を庇うような形で息子を宥めたのか。その真意はジュディスがエグバート王執心のローマについて語った事があったからだったのですかね。アセルスタンに翻訳させていたローマ人の文章を見せこれを共有します。そしてアセルスタンに想いを馳せる二人。
「私が生きている間は君と君の息子は必ず守ってやる 信じなさい」と義理の娘にキスをするエグバート王。
父親にまで妻に手を出された事をまだ知らないエセルウルフは、クウェンスリス女王に降伏するよう伝えますが、彼女のペースに飲まれ誘惑に負けないように堪えるのがやっとのよう。
衛兵に叩き起こされ王女の居る間に通されたエセルウルフは彼女が息子だという北の民の名をつけた赤ん坊を紹介されます。
ラグナルの息子を産んだというクウェンスリスが、「息子と定住地のために彼は必ず戻ってくる」と話すと、エセルウルフは定住地を破壊した事を告げます。こんなヤバそうな女に馬鹿正直に話すことではないですよね(笑)
クウェンスリスはエセルウルフを衛兵に殺させようとしますが、「父にマーシアを乗っ取り玉座を奪う口実を与えてしまうだけだ」と自分たちを今殺す事は賢明ではないと、目的のためなら手段を選ばないエグバート王の性質を示し怯む事なく属国だと認める書類への署名を要請します。
いよいよ攻城兵器も完成し、翌日にパリ襲撃を控えたラグナル達。
主要メンバーが並ぶ様は圧巻でめちゃくちゃカッコイイのにパリの城を見つめる微動だにしない後ろ姿の合成感が強過ぎて笑ってしまいました。
【ヴァイキング 海の覇者たち:シーズン3】 Vikings: Season 3

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▼次回、エピソード8