海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング〜海の覇者たち〜シーズン3　10話ネタバレ感想

エピソード10『死者』”The Dead”

あらすじ

ロロは運命を受け入れ、ビヨルンは戦士たちの上に立つ。パリを陥落させる最後の機会をものにするべく、ラグナルとヴァイキングの戦士たちは大胆な賭けに出る。

ネタバレ感想

てっきりラグナルは金銀を断って洗礼を受けたのかと思っていましたが、野営地には金銀が届けられ沸くヴァイキング達。

そんな中ラグナルは自身の死を悟りうわ言のように「もうすぐアセルスタンに会えるんだ」と呟くのみでした。長年連れ添った妻に先立たれた夫にしか見えません。

夜中、仲間達が宴で騒いでいる頃ラグナルはビヨルンに次の王を指名し「お前に頼みがある」と話します。

ヘルガは縋り付くフロキに対して「アセルスタンの事は許さない」と話を聞こうともせず振り払い去ってしまいます。ラグナルも言っていましたが忍耐強く普段怒らない人間ほど怒らせた時はヤバいですからね。フロキには色々と反省して貰わなきゃやってられないのでヘルガを全面支持します。

北の民との戦いに勝利した暁には結婚してくれとギスラ皇女に迫っていたオド伯ですが、戦が終わって話をつけようとするも全く相手にされません。そこに一人の人妻が近付いてきてえらく積極的に誘惑し、それに乗ったオド伯は彼女を地下の隠し部屋へと連れて行きます。部屋にある無数の拷問器具に驚くものの、鞭を選べと言われ自ら枷を嵌めた女性。SM嗜好は昔の方が多そうなイメージもあります。権威のある人物ほどそういう特殊な性癖を持ちがちに思うのは偏見ですかね。

撤退を条件に金銀を渡してから1ヶ月近くが経つのにまだ帰っていく気配のない様子が気掛かりでオド伯自ら野営地に状況を確認しに来ます。

ビヨルンが「父であり王のラグナルは衰弱して航海できない」と説明すると、オド伯はラグナルと直接会いたいと話しテントに入ります。

そこで『最期の願い』として、キリスト教式の埋葬をしてもらえれば撤退するとビヨルンを通して願うラグナルを見て先が短いと分かったオド伯は「非武装で遺体を大聖堂に運べばミサを執り行う」と聞き入れました。

数日が経ち、フロキが罪滅ぼしの為かせっせとこしらえていた縁起でもない棺を使う日がやって来てしまいます。

静かに横たわるラグナルの入った棺に蓋をしたビヨルン。これがラグナルの話していた『頼み』だったという事でしょうか。

哀しみの表情で沈む仲間達に見守られながら祀られ、それぞれが棺の中のラグナルに向かって最期の言葉をかけていきます。血を分けた兄でありながら色々と問題も多かった関係にあるロロの語りかけがかなりジンワリ胸に来ました。

そしてフロキはもう相変わらずもいいとこです。ラグナルの事好き過ぎるのは分かるんですが、この期に及んでまだ言うかーと呆れてしまう。

翌日、ヴァイキング流に大行進で棺が大聖堂へと運ばれました。

門をくぐり、びっくり殺戮マシーンのあった跳ね橋も渡り、街の中にある大聖堂まで辿り着きます。厳かな空気の中でミサが始まると同時に棺から飛び出したラグナルは皇帝にナイフを突きつけ、大司教の首を一突きにします。

一体いつ出てくるのか…すんなり守りは突破したものの棺を運ぶ少人数だけでどうするのか…と予想は出来た展開ではありますが不安もあったこのゾンビ作戦。

ギスラ皇女を人質に取り、盾とする事で攻撃を受けず仲間達の待つ門扉まで下がり後を託しました。

一気に街中へと雪崩れ込んだヴァイキングはパリ市街を襲い略奪した後帰って行ったそう。