海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン1　1話ネタバレ感想

第1話『夫の裏切り』“Pilot”

あらすじ

スキャンダルで失脚した州検事の妻として、アリシア―フロリックは弁護士に復帰し、家族のために新しい生活を始める。最初の訴訟は、元夫の殺害容疑で逮捕された女性の再審理だ。

ネタバレ感想

高評価かつ完結しているので見たい見たいと思いつつその長さに尻込みしていましたが、ついに手を付けました。

海外ドラマの法廷物といえば『私はラブ・リーガル』くらいしか見た事がなく、アレは設定も登場人物もかなりぶっ飛んでいてコメディ要素と事件要素のバランスが絶妙で楽しめましたが、グッド・ワイフはがっつりとしたリーガルサスペンスなのでしょうか？

正統派のリーガルドラマにどれくらい付いていけるか分かりませんがとりあえず1話はセックスビデオの流出と汚職容疑で州検事を失脚し、ムショ暮らしをする夫を持つ頭脳明晰カーチャン、アリシアが13年ぶりに弁護士として復帰し法廷に立つ事になる…というところから始まります。

やらかした旦那〈ピーター〉役はSATCのビッグでお馴染み、クリス・ノースです。彼は本当にビッグのイメージが定着し過ぎてどこに出ていてもビッグなんですよね。

〈アリシア〉はロースクールを首席で卒業し、敏腕弁護士として第一線で働いていたようなエリートキャリアウーマンの過去があったにも関わらず、ブランクと夫のスキャンダルのせいでどこか後ろめたさだったり焦燥感があり、復帰した弁護士事務所も蓋を開けてみれば空きが1席しかなくチャラついた若造〈ケイリー〉と競わせられている…という現実もなかなか惨めな感じがします。

働かなければならなくなった背景に、夫が起訴された裁判費用がかさみ、生活費をアリシアが稼がなければならなくなったというなかなかに切羽詰まった状況もあります。

かつての仕事仲間〈ウィル〉の口利きで弁護士事務所に復帰し、初の復帰戦は『プロ・ボノ』と呼ばれる公益弁護活動です。

アリシアは調査にあたり、〈カリンダ〉という事務所の調査スタッフとタッグを組む事になるのですが、クールでやり手な彼女も昔ピーターに仕事をクビにされた過去があるのだとか。世間は狭い。

見事裁判は成功するのですが、陪審員制度の不確かさとか『異議あり』『認めます』『異議あり』『棄却』というやり取りによって思うように発言も許されなかったりだとか見ていて非常に歯痒い気持ちになる事もしばしば。

証人に不適切な質問がないように徹底的な配慮がなされているといえばそうなのでしょうが、検事の顔があからさまに弁護人の思惑通りにはさせんぞという悪意に満ちて見えるのでどうしてもぐぬぬ…と感じてしまいます。

『裁判長が絶対』の世界で、ピーターと対立していた裁判長にあたって絶望を感じたり、とにかくここに来ても夫の存在が絡み付いてくるのも面白い。

何度も義理の母親からどうでもいい電話がかかってきたり、家庭内が微妙な時期の娘や息子とのコミュニケーションなど、主婦としての面も描かれていて見ていて飽きません。

女性関係は認めるも汚職はやってないハメられたんだ、と主張するピーターの行く末やいかに…！

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン1＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]