ライフ・イットセルフ 未来に続く物語
あらすじ
現代のニューヨーク。大恋愛の末に結ばれたウィルとアビーは、第一子の誕生を目前に控え幸福の絶頂にいた。そんなある日、彼らは想像を絶する事故に遭遇する。ニューヨークを旅行中にその悲惨な事故の顛末に深く関わってしまった幼い少年は、海を越えたスペインの大地で、両親と父の雇い主であるオリーブ園のオーナーをドラマティックな人生へと導いていく。
予告動画
11/22公開『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』予告編
大ヒットテレビシリーズ「THIS IS US 36歳、これから」の企画・脚本・製作総指揮を担当したダン・フォーゲルマンが監督・脚本を手がけ、ボブ・ディランの数々の名曲に乗せて描くヒューマンドラマ。「スター・ウォーズ」シリーズのオスカー・アイザック、「her 世界でひとつの彼女」のオリビア・ワイルド、「マスク・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス、「20センチュリー・ウーマン」のアネット・ベニングが共演し、ある1つの事故をきっかけに数奇な運命に翻弄されていく2つの家族を描く。
ネタバレ感想
開始からはボーッと見ていて1時間ほど経ってウィルがレストランに居る場面になって始めてアビーが出て行った訳ではなく冒頭にあった脚本の事故で亡くなったのだと分かりました。
この脚本は全体的にその後のストーリーと密接にリンクするのですが、第1章の衝撃的なラストから、奇跡的に生きていたウィルとアビー二人の娘の人生へと展開していきます。
個人的には最終章で先の短いイザベルからロドリゴへ送った長台詞よりも両親とは一目も会う事が叶わず育ての親の祖母も亡くしたディランが、親友の飼い犬が亡くなりそうな時に寄り添いながら「良い子だと伝えて」と天国で待つ家族への言付けを頼んだ瞬間が一番グッときました。
二十歳を過ぎ少々やさぐれてしまったディランが幼い頃と同じように祖父と乾杯の儀式をする様も小気味良くかつホッとさせてくれます。
全てが繋がり過ぎていてこじつけ…というより小綺麗にまとまり過ぎている感も多少ありましたが、穏やかな気持ちでエンドロールを迎える事ができるようなお話でした。
『失敗は成功の過程だ』という言葉があるように、この作品はまさにそんな一つ一つが悲劇の連続であったとしてもその悲劇から未来への道が生まれ繋がっていく、というメッセージが込められていました。
評価(平均点高めの設定です。)
4.2 /5 点!
人生を『信頼できない語り手』と表現しながらも前向きな気持ちにさせてくれる、哲学的でいて非常に分かりやすく人生そのものを題材としたヒューマンドラマです。
概要
監督:ダン・フォーゲルマン
時間:1時間57分
配給:キノフィルムズ
公開日:2019年11月22日

ポスター/スチール写真 A4 パターン1 ライフ・イットセルフ 未来に続く物語 光沢プリント(写真に白枠あり)
- 出版社/メーカー: 写真フォトスタンド APOLLO