エピソード11『啓示』”The Revelation”
あらすじ
アイヴァーが新たな王に即位したのち、ロロは故郷カテガットに戻った。ビヨルン、ラゲルサ、ウベの3人はアイヴァーの迫害から逃れるため、不安定な同盟を頼らなければならなかった。
ネタバレ感想
カテガット王の座を手に入れたアイヴァーですが、やはり最大の目標はラゲルサへの復讐でありまだまだ血の気が多いままです。
復讐と殺しの連鎖を断ち切るため、我が身を捧げる決断を下したフロキですが「勝手には決められないから生贄とするかみんなで決めてくれ」と仲間達に訴えかけます。正直勝手にしてくれよと思います。
フロキを罰するべきだと演説を始めるエイヴィンド。どうなることやら。
賛成と反対が同数になるも、まだ手を挙げていなかったエイヴィンドの息子。選択を迫られ『反対』に票を投じました。息子に裏切られる形となったエイヴィンドがますます暴走しそうです。
前話のラストに意味深なフォーカスを当てられながらカテガットへとやって来ていたロロ公爵。
ラゲルサやビヨルンを裏切る事に違和感はありましたが、今や交易の要地であるカテガットと同盟を結ぶための加勢だったようで、毎度忘れがちですがそういえば裏切りはロロの十八番だったよなーと思い出させてくれます。
「俺に有利な交易の協定と軍事同盟を取り決めたい」と勝手に決めており、客人である自分達を慣習に従ってもてなせと厚かましい。
ショックで鬱状態になっていたラゲルサも老婆のような白髪で老け込んでは見えますが、アイヴァーに捕まってしまえば酷い死に方になることなど分かりきっておりそんなの死に切れない!と逃げる気まんまんで意外と元気そうです。
ヘゼビューに助けを求めようにもさっさとアイヴァーが手を回しているだろうし仲間の数も少なく八方塞がりのラゲルサ達に、ヘフマンドが「イングランドへ逃げればいい」と提案します。自分がエセルウルフ王に取りなせば迎え入れてくれる可能性もある、とイングランドの傭兵として囲ってもらうよう話し、他に何の手立ても見つかりそうもなくイングランド行き決定です。ヘフマンドは知る由もありませんが、エセルウルフが死にアルフレッドが即位しているんでしたよね。これが吉と出るか凶と出るか。
マルグレーテは鎖に繋がれ家畜の檻に入れられています。トービを罵りウベに出してくれと助けを求めると「危険過ぎて無理だ」と哀れみの目を向けられるだけです。ちょっと笑えます。
ヘフマンドは「キリスト教では司教は禁欲の誓いを立てるので復職すればあなたと一緒に暮らすことはできないが、たとえ教えや信仰、教会に背くことでもあなたと離れたくない あなたのことだけは諦めたくない」とラゲルサへの口説き方が熱いのですが、第一印象があまりにハッスルしてた印象なのでどうにも薄っぺらく感じるのです。
ウェセックスのアルフレッド王は、即位してから初めての賢人会議を開きます。
「北の民の脅威に対し、新たな要塞と海岸線と川沿いに監視塔を築き、新しい船も作らねばならない」と防御に力を入れる方針を示し、さらに「魂を守る為にも礼拝と教育に英語を使うよう国中の修道院に指示した」と発表した事でざわつく場内。国王とあれ、宗教的な慣習について指図する権限はないはずだと言われますが、「知識を得る権利は誰にでもある」とバッサリ。聖職者達を敵に回し、支持率が気にかかってきますね。
皆が寝静まった頃怪しい動きを見せていたロロは、ラゲルサ達の隠れ家まで護衛一人しかつけずにやって来ます。ロロの援軍のせいで大敗を喫した事もありビヨルン達はとんでもない裏切り者がやってきたぞ感が凄いのですが、どうせラゲルサがほっとけなかったのでしょう。
「かつてボルグ首長に追いやられた時ここに隠れた」と話し、ラゲルサに何故来たのか問われると「君の命を救うためだ ビヨルンも」と話しフランク王国へ連れて行くつもりでやって来たようです。
言動の矛盾と身勝手さを罵るラゲルサでしたが、「ずっと君を愛してるしビヨルンは俺の息子だ」と話すロロにその勢いは止まります。
ファーッ!そうでした。すっかり忘れていましたが過去に関係を持っていたややこしい経歴ありでしたね。
ビヨルンにまでサラッと自分の息子宣言をするも、そういう噂は既にあったようでビヨルンは大して動じません。見た目が似てる事や気性や性格に関してもラグナル譲りの事の方が多いとロロをはねつけます。
ロロは必死にビヨルンの説得を続けますが、アイヴァーに味方した事実は変えられずビヨルンは裏切り行為を許せないまま。
斧を持ち出したビヨルンに殺されかけるも情けをかけられ、ラゲルサにも申し出を断られ一人帰ることとなったロロ。
アイヴァーにラゲルサ達の居場所を聞かれ、「教えてもいいがまずは協定の話だ」と無茶苦茶な年貢を要求するヤクザのようなロロ公爵。
結局アイヴァーが兵を挙げて隠れ家に向かった頃にはラゲルサ達は脱出した後で、さらに闇夜に紛れて船を出しカテガットを離れるのでした。
アイヴァーが連れ帰った鎖で繋がれ放置されていたマルグレーテをヴィトゼルクは介抱してやります。
アイヴァーはというと、宴で見かけ気になっていた女性フレイディスにまたどっぷりとハマっているようで、彼女に悩みを打ち明ける様子。アイヴァーに解放されて自由に生きているとかなんとか言っていてようやく気づきましたが、この女性イングランドでの遠征中に生贄にされかけたところでアイヴァーを褒めちぎり色々と免れたラッキーガールではないですか。確認したところシーズン5のエピソード3ですね。
いやぁ、この女性もあのアイヴァーを手玉に取っているあたりなかなかの食わせ者間違いない感じがします。カテガットに腰を据えた今、二人の仲もだんだんと深まっていきそうな予感です。
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▼次回、エピソード12