海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン2　23話ネタバレ感想

第23話『最終弁論』“Closing Arguments”

あらすじ

エラビー判事が刺殺され、殺人容疑を掛けられたジェイク・リクター。彼は9歳の息子を亡くし歯科医を訴えたが、エラビー判事により敗訴になったため、判事を憎んで犯行に及んだと思われたのだ。しかし、現場に残されているはずの手袋が片方なく、弁護側のウィルは最終弁論で、州検事の任期満了を控えたチャイルズの不正をにおわせる。そんな折、事務所に届いた郵便物をアリシアが開けると、中には消えたはずの手袋があり……。

ネタバレ感想

シーズンフィナーレに相応しいハラハラが止まらない事件模様でした。

エラビー判事の刺殺事件に対し、一年前簡単な歯科手術で9歳の息子を亡くし訴訟を起こすもエラビー判事が担当したこの訴訟は敗訴と終わったという事を動機に殺人の容疑者に挙がってしまった〈ジェイク〉が今回の依頼人となっております。

ウィルは初っ端から猛烈な勢いで陪審員に検察側の思惑を分からせようと訴えかけます。

というのも、大した証拠も無いまま決定的な証拠に繋がるであろう『消えた片方の手袋』を捜すこともせずジェイクを訴える検察局の裏には現州検事であるチャイルズの「最後の訴訟」を華麗な勝利で収めたいという個人的な事情が少なからず存在するのです。どこまでも嫌なおっさんです。

そして面白いのがここから。事務所に届けられたウィル宛の封筒をアリシアが代理で開けるとその中からボトッと落ちてきたのは血塗れの手袋。違うドラマを見てるのかと思う展開になってきました。

身体は強張り封筒から手を外す事も出来ずオフィス前を歩く『今アリシアが最も頼りたくない相手No. 1』のカリンダをも呼び止め緊急事態を知らせます。こういうイレギュラーで血みどろなダーク案件では本当にカリンダが居てくれて助かった！と思えるような的確かつ迅速な対応を見せてくれました。

すぐさま転職を打診していた例の友人に電話をかけ、警察に押収される前に手袋が落ちた衝撃で剥がれた乾いた血の塊をサンプルとして預けDNA鑑定を頼みます。

陪審の評決が差し迫る中、これで検察がDNA鑑定の時間稼ぎで逃げ切ろうとしても保険が出来ました。

ウィルは重要な物証となり得る手袋がオフィスに送られてきた事を受けて急いで担当判事に審理無効を要求しますが、同席するチャイルズとケイリーから猛反発を受けます。妥協案として「審理無効の申請は棄却しますが、もしあなたが手袋が故意に隠されていたと立証できるなら、または手袋に証明力があれば再考します」と言い渡す判事。

最後に判事はウィルを呼び止め「私は味方よ」と検察への疑惑の目を見せ、評決が出てしまえばこれは滅多な事では覆らない、つまり審理の間がタイムリミットだとヒントを与えました。

ここからはもういつも以上にドタバタです。とにかく時間がない中、封筒の差出人の特定を試みようと奮闘します。

投函されたのが検事局のすぐ近くの郵便局だと言う事が分かり、チャイルズのやり方に疑問を持つ者の内部告発の線が濃厚になり、ここでダイアンが目を付けたのがケイリーです。ケイリー本人を問い詰めるも完全否定で、とはいえあの性格なので何が本当なのかはよく分かりません。

そうこうしているうちに手袋のDNA鑑定の結果が出てなんとそれは女性のものだったという事、そしてエラビー判事には更生施設に送った娘の存在があり、それを理由に審議を中断する事が多かったという事が判明し、娘との接触で芋づる式にエラビー判事が賄賂を受け取っていた事まで明るみに出るのです。

ダイアンはエラビー判事が担当を回避した事件を洗い直すように指示を出しました。確かに賄賂を贈ったにも関わらず担当を回避され敗訴となった経緯があれば恨みからの犯行も考えられます。

これに当てはまるケースで3300万ドルもの支払いを命じられた夫婦が不妊治療を受けていたとの情報を掴み、急いでカリンダにこれを伝えDNAの入手を頼んだアリシア。

これが例の手袋についていた血液から出たDNAと一致し、なんとかギリギリのタイミングで法廷へと証拠が提出され審理は無効となりました。

釈放され愛息子を肩車して裁判所を出て行くジェイクを眺めながら満足気に郵便物発送の控えを破り捨てたのはまさかまさかのピーターではないですか。

あの手袋を送ったのは本当にケイリーではなかったんですね。

今回のあまりにイレギュラーな展開でカリンダとアリシアの関係は最悪には変わりないものの仕事上で必要最低限は交流を持てる程度にはなったようでひとまず安心できました。

「一人ならピーターは娼婦に溺れたただの男、夫婦ならケネディだ」と称されるド屑夫と隠れ別居中のアリシアですが、イーライが『あくまでもビジネス』として動きを見せます。

事務所の事業拡大に伴い次の選挙戦の本拠地としたいとダイアンに打診するイーライ。これが本当なら事務所的にはありがたーいお客様です。アリシアにパイプ役を託すと共に昇進を告げるダイアン。アリシアはイーライに他所でやれと話をつけようとするもこうなる事まで分かりきっていてなお行動に出たイーライの覚悟は相当なものでしょう。

事件が終わりウィルと露出の目立つアリシアはバーで祝杯をあげています。ダイアンも誘ってやれよと思いますが。

別居の事を知りながら素知らぬ顔でアリシアと接していたウィルが胡散臭いのはいつもの事ですが、どうやらこれまであわなかったタイミングをついに越えてしまいます、

バーで手を握り、ホテルの部屋を取ろうとするも満室で、それにも負けず一泊7800ドルものスイートルームを取り、待ちきれずに各階停車するエレベーターの中でキスをかまし、やっと部屋についたかと思えばルームキーが反応せず部屋に入れないという無情な流れでいつアリシアが正気に戻るのか…とある意味ハラハラしながら見ていましたが、最後にアリシアがフロントへ戻ろうとするウィルを引き止め手の中にあるカードキーを使い華麗にドアを開けて中へ入って行く様は妖艶過ぎました。完全に誘っております。ノリノリです。

あぁ、ついに…。これではピーターだけを責められないではありませんか。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン2＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]