第1話『介護フロアへようこそ』“Born on the Fourth of July”
あらすじ
ジェナ・ジェイムズ(ローリー・メトカーフ)医師は、公の場でキレたために、あるカリフォルニアの病院の長期介護病棟へと左遷される。
ネタバレ感想
カリフォルニアのとある病院内介護フロアが舞台になったドラマです。
まず始めに簡単な主要人物の紹介を。
〈ドーン〉
規則にガチガチかと思いきや衛生違反で二度もクビになりかけた過去がある看護主任。
〈ディディ〉
勤務初日の新米看護師。今のところ唯一の常識人。
〈ジェナ・ジェームズ 〉
便の研究にひたむきな臨時女医。
〈ビヴァリー〉
ジェナと対立関係にあるベテラン看護師。
1話の大半が『ロビーの椅子に誰かがやらかした便の処遇』について話が展開していきます。
病院物といっても舞台は介護フロアなので救命病棟的な緊迫感はありません。むしろ緩慢で堕落した無法地帯のような現状にスポットを当てたブラックジョーク満載のコメディ物です。
ただ、コメディといってもあからさまなジョークをぶっこんでくる訳ではなく介護フロアに勤務する登場人物達があくまでも大真面目に日々の対応に追われている中に垣間見えるシュールさが笑えるといった感じでしょうか。
1話では、身元不明で搬送されてきたアジア系女性が騒いでいるのですがその内容が分からず、電話越しに中国語の伝言ゲームを繰り広げるシーンは思わず声を出して笑ってしまうほど面白かったです。
実際には中国語ではなくカンボジアのクメール語だったそうですが(笑)
医師同士で患者の個室ベッドを奪り合ったり、看護長のビヴァリーの指示でジェナ医師に検査に回せと頼まれていた例の便を流して激怒されたり下っ端看護師の板挟みもリアルにありそうな話ですが、理由が『便』なんですよね(笑)
「便は7種に分類される でも私はそれを16種に増やしたい だってもう21世紀よ 大便が7種しかないなんて信じられる?」と大事なサンプルを流されたショックで憤慨し名言を吐くジェナ。
ヒステリックに白衣を脱ぎ捨てる最中にメスを落としてしまい、「メスで脅した」と大ごとになった結果、『常勤の指導者もなく放置されたフロア』の存在が改めて懸念され、その事実を誰よりも理解していると介護フロアの常勤医師に割り当てられる事となってしまうのです。言わずもがなの左遷です。
この異動に伴いジェナと対立関係にあったビヴァリーはホルモン科へと飛ばされてしまいました。もう少しこの二人の攻防戦を見ていたかった気もします。
医師と先輩看護師の間で板挟みになりながらも一方でずさんな勤務態度を見せるドーンにも注目です。
遺族には「手を握りながら看取りました」と完全に嘘ではないものの、おざなりに手を握ってもう片方の手ではスマホでゲームを楽しんでいたなんて事実は忘れたかのようにそっと寄り添うように接したり、亡くなった患者のために姉が手作りしたバースデーケーキを勝手に食べてしまったりと「嘘だろ?」と思うようなナチュラルゲスがクセになります。
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