第3話『調停の攻防』“Get a Room”
あらすじ
自動車事故で椎間板障害になり、SCSと呼ばれる電気刺激を与える装置を脊椎に埋め込む手術を受けた女性マギー・リーブスが、痛みがぶり返して日常生活に支障が出たとして担当医のファーランドを訴える。裁判所は調停での解決を命じ、双方の代理人が賠償金を巡って腹を探り合う。一方、シカゴの小学校でリステリア菌による集団食中毒が発生。チーズが原因とされた州乳製品組合の代表はイーライに危機管理を依頼し……。
ネタバレ感想
多忙な判事に変わり調停員が派遣され、法廷にもつれ込む前に折り合いを付けろと命じられた今回の医療訴訟。
両サイドの弁護士がなかなか妥協を見せずビジネスホテルの二部屋を行き来する調停員の苦労がよく分かります。
相手側の弁護士〈セレステ〉は学生時代ウィルと二年間付き合っていたとかで、あのウィルがそんなにもアリシア以外の女性と関係を結べたのかと驚きでした。
ある意味でお互いの性格を熟知した者同士の戦いなので一層話に進展が見られません。
ウィルとアリシアの事を勘づきながらアリシアの嫉妬心を狙ってやたらと知った口で女の嫌な部分を全開に武器にしてくる女性ですが、今回はアリシアも負けてはいません。その企みを逆手にとって調停員の同情を誘うというこれまた厭らしいやり方をしてきました。
どんどんアリシアのキャラが崩壊してきております。途中、子守を頼んでいたオーウェンから「別居理由はピーターの浮気だという事をザックから聞いた」と聞かされ、予想外の事に慌ててザックに連絡を取ろうか悩んだりベッドに入っているザックに子供の頃のようにおやすみのキスをしたりと『良き母親』であろうとするいつものアリシアもおりましたが。ウィルに対して積極的なアリシアはやっぱり違和感しかないんですよね。
調停員を挟んだ顔の見えないやり取りから一旦抜け出そうと話し合いという名の探り合いの場を設けたセレステとウィルでしたが、セレステが強固な姿勢に出ているのには私情も混じっていたようです。
「家が必要なの」と訳されていてマイホームでも買うのか?なんて一瞬文字通りに受け取ってしまいましたが、この場合の『家』って『事務所』の事を指すんですかね。
内部分裂した事務所から離れ巣を求めているようですがこのタイミングでウィルにこの話題を持ちかけるあたりロックハート・ガードナーへの移籍でも狙っているのでしょうか。
どちらかといえば下品なやり方を厭わないタイプなのでダイアンとは反りが合わなさそうですしアリシアも居る中これ以上事務所がややこしくなるのはご免ですけどね。
今回、弁護士よりも弁護士らしかったのが危機管理コンサルタントのイーライです。
イーライを頼ってやってきたのは小学校で集団食中毒が発生した原因だと報道されている乳製品組合で、まさかの『チーズの危機管理』を頼まれます。
最初はチーズを守るという間の抜けた頼みに薄笑いを浮かべていたイーライでしたが、ニュースの報道映像を見て事態を把握すれば表情は一転し、すぐさま各方面に指示を出します。自分の専門分野でもない業界で瞬時に的確な指示を出すあたりはさすが『危機管理』の専門家。
ただし、危機管理に撤退するならば批判のリスクをとにかく減らすために「認めて謝罪する事」が何より大切なのに対し、この件の代理人を請け負った『弁護士』としてのダイアンからすれば「ミスを認めるわけにはいかない」ので事務所内でジレンマが生まれてしまいます。
誠心誠意この危機管理に対応してきたイーライですが、何者かのリークでチーズ会社がイーライを雇っていると報道され、スキャンダルに塗れていたピーターを州検事に導いた手腕の持ち主が裏で絡んでいるという事実は世間に悪印象を与えるには十分な材料です。
尽力を尽くしていたイーライを見ているだけに自分の存在が逆に足を引っ張る事になったと悟った瞬間からの項垂れは辛いものがありました。
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