第5話『採用面接』“Marthas and Caitlins”
あらすじ
乗客乗員40人全員が死亡する飛行機の墜落事故が起き、ダイアンはセレステと共同で、原告である遺族側の代理人を務めることになる。航空会社には旅客機の設計ミスを知っていながら隠していた疑いがあり、内部告発者による証言も得ていた。しかし、その人物が突然自殺。ダイアンたちは有力な証人を失ってしまう。一方、新たなアソシエイトの採用面接を任されたアリシアは大張り切り。最終候補を2人の女性に絞るが……。
ネタバレ感想
飛行機の墜落事故に関して、旅客機の設計ミスを知りながら経費削減のため隠蔽していたとして航空会社を訴える乗客遺族の代理人を務めるダイアンは、何の因果か、乗組員の代理人となったセレステとの共同弁護に勤しんでおります。
しかし、証言台に立つ予定だった頼みの内部告発者が自殺してしまい遺書には「あれは嘘だ」との抽象的な記述があり一気に道が断たれた感覚になってきました。
ここ最近イーライにえらく気に入られ信頼を置かれているカリンダが、自殺してしまった内部告発者が問題のあった除氷装置に関してのメールをBCCで送っていた事に目をつけ、その転送先を調べた結果スウィーニーに送っていたという新事実を見つけてきます。
「スウィーニー」の名を聞いて落胆したかのように「アリシアを呼んで」と話すダイアン。
スウィーニー…はて、誰だったかな、なんて思いましたが、あの妻殺しの男です。歪んだ性癖の男でアリシアの事を翻弄しつつも気に入っていましたもんね。ダイアンやセレステのような女性よりは確かにアリシアタイプの方が説得の余地がありそうです。
今や囚人のスウィーニーの元を訪ねたアリシアは率直に今回の件で証言をして欲しいと頼みます。
厳重な管理下で法廷とのテレビ中継で証言が始まろうとしますが、証言を約束したはずのスウィーニーの様子がなんだかおかしいのです。
すぐさま証言を中断させると、気が変わったスウィーニーが証言と「刑務所内での麻薬取引に関する情報」の代わりに釈放を求める取引を求めてきました。最初からこのつもりで引き受けたのでしょうか。
検事局へ司法取引の打診に赴いたダイアン達と相変わらずやり手なケイリーのやり取りが面白かったです。
ケイリーの独断で、釈放の条件にイリノイ州一危険だと言われている囚人〈ドニー・パイク〉が刑務所内から指令を出して右腕に殺しをさせているという裏を取る事が出来れば晴れて自由の身、というかなり危険な賭けを言い渡されます。
アリシアの反対も聞かずこれを受け入れ盗聴器を仕込み務所内の運動場でドニー・パイクと接触するスウィーニーにはかなりハラハラさせられました。スウィーニーの探りがまた単刀直入過ぎて検察をも裏切っているのかとソワソワしましたが、最終的に嘘か誠か「自分の会社を騙し取られた副社長に復讐したいから殺しを頼みたい」と訴えた事で信用され、他の殺しの裏幕としてドニー自身が指示を出し関わっていた事を認めさせる証言を引き出す事に成功。
結果として世間の嫌われ者スウィーニーは釈放され証言台に上がる事となりました。
ピーターの事はとりあえず置いといて、今回事務所に新人を採用する事となり、その面接を任される事となったアリシア。3年目にして早くも人事権を一任されるなんて大出世なのでは。
面接を重ね、二人の候補〈マーサ〉と〈ケイトリン〉まで絞り込みます。
最終候補者の二人は控えめで文学的なマーサとアクティブな印象のケイトリンという真逆の雰囲気を持っております。アリシアが気に入ったのはやはり自分と似たタイプのマーサです。
他の事務所からもオファーがあるという彼女にそちらへの返事を保留にしてもらいたいとほぼ内々定の心づもりを伝えるアリシアでしたが、ここに来て家族法部門のトップでアリシアとピーターの別居の件についても内密に相談を受けてくれているデヴィッドがケイトリンを姪だと明かし圧力をかけてきます。
それでも「コネはない」と繰り返したデヴィッドの圧に負けずマーサを採用しようと彼女を呼び出せば、「採用委員会から電話で不採用を知らされた あなたが他の事務所を保留にしろと言うから断ってまで待っていたのに」と。
どうやらアリシアを無視してマーサに不合格通知を出し、ケイトリンが採用されてしまったようです。
さっそくケイトリンに事務所を案内するディヴッド。当のケイトリンは叔父の圧力など知る由もなく無邪気にアリシアへ感謝を述べているところが遣る瀬無い。というか口が悪いだけで何だかんだとアリシアを気にかけてくれていたデヴィッドがこんなに嫌な奴を全開に出してきた事に驚きを隠せません。
この裏切りをウィルに直談判しに行ったアリシアですが、投票が行われウィルもデヴィッド寄りの票を入れたと聞き味方だと思っていたウィルまでもが自分を裏切ったと愕然とします。
しかしそこにも複雑な事情が。
「彼には借りがあるんだ 君を採用する時にももう一人優秀な候補が居たんだ 今回と同じように票差で負けそうになりデヴィッドに投票を頼んだ」と。
まさかまさかのブーメランな事情に言葉が出ないアリシア。そりゃそうです。いくら採用担当の自分の意見を無視した不当な採用だと騒いだところで、自分自身が今この場に立って働いているきっかけも思惑のあるゴリゴリなコネ入社だと自覚する事になってしまったのであれば何も言えません。
グッド・ワイフ 彼女の評決 シーズン3<トク選BOX> [ ジュリアナ・マルグリーズ ]

グッド・ワイフ 彼女の評決 シーズン3 DVD-BOX part1
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: DVD

グッド・ワイフ 彼女の評決 シーズン3 DVD-BOX part2
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: DVD
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード6