キャッツ
あらすじ
人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。
1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。
予告動画
「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが共演した。
ネタバレ感想
終始息遣いと、猫化でほぼ坊主のハンデを背負ってなお驚愕の可愛らしさと美しさを保ったヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワードが気になる110分でした。
英国ロイヤル・バエレ団のプリンシパルだそうです。素人目から見ても動きにふんだんにバレエ要素が盛り込まれていたのでハリウッド女優じゃなく本業の方なんだろうなー、と凄まじい体幹に驚きながら見ていました。
劇団四季のキャッツは観劇した事があるのですが、正直一度見ただけではフワッとした情報しか掴めず、とにかく歌と動きがすげーという印象でしたが、今回の実写映画版では猫達を遠目ではなくアップで見られる事と、字幕でストーリーが追えるので改めてこんな話だったのか、と分かりやすく見られたのが良かったです。
ただ、ジェリクルキャッツの頭数が多いだけに最初の方はカメラワークがコロコロ変わり見にくいなぁと感じたのと、初見で映画としてこれを観に行くと残念に感じるだろうなとは思います。個人的にストーリーを楽しんだりオチを求めるものではないように感じました。
それよりもとにかく歌とダンスを楽しむものとして見れば納得の出来栄えです。
ストーリーがほぼほぼ全て歌の中に集約され、普通に会話してるシーンなんて全体で合わせても5分に満たないんじゃないかというレベルの斬新さに加え、猫の動きを徹底しているのと、背景となるセットも猫サイズに合わせて作られていたり見どころも多いかと。
メモリーを歌い上げるグリザベラには最初「ん?」と物足りなさを感じますが、最後にしっかり本気を出してくれるのでご安心を。
ジェリクルキャッツやメモリーはもちろんのこと、劇場猫ガスの渋さから鉄道猫の凄まじいタップダンスの展開はかなりアツかったです。
それでも開始30分を過ぎた辺りからあくびが止まらなくはありましたが(笑)
評価(平均点高めの設定です。)
4.1 /5 点!
舞台を一度でも見た事があるかないかで評価は極端に割れそうに思える本作。
映画としてというよりも、あくまでも舞台ミュージカルをスクリーンで見るんだという気持ちで観れば楽しみやすいと思います。歌がメインのようなものなので、サントラを買って浸るという王道の楽しみ方もしたくなります。
概要
監督:トム・フーパー
時間:1時間49分
配給:東宝東和
公開日:2020年1月24日
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