エピソード6『パパみたいな人とデート？』”So He Looked Like Dad. It Was Just Dinner, Right?”
あらすじ
幼いころに父親を亡くした21歳のマディは、職場で30才年上のピーターに魅かれ、父と娘のようなデートを繰り返すが、ピーターがキスしたことに幻滅する。
ネタバレ感想
11歳で父親を亡くした〈マディ〉は、親友の21歳の誕生日ディナーの場で親友が父からこれでもかというほど称賛の言葉を贈られている様子を見て、自分には縁の無い体験に心が揺さぶられます。
亡き父に想いを馳せるマディは、職場にいた30も歳の離れた『セクシーなパパ像』そのものの〈ピーター〉に興味を持ち、オフィスの周りをうろつく事を繰り返しついには食事に誘われました。
この時点でいまいちどちらがどういう心持ちなのか不明でしたが、プラトニックな関係のまま父娘のようにデートを繰り返す二人。
動物園をデート中にマディよりも歳が上のピーターの娘とその子供、つまりピーターにとっての孫と遭遇した時は居た堪れない雰囲気になりましたが案外マディは気にしていないどころかむしろおじいちゃんな部分も良いらしく、あくまでも歳の離れた異性ではなく父親代わりとしてピーターを見ている事が分かります。
反面ピーターは、400ドル近い高級なコートをプレゼントし、マディにキスをしようとして娘のつもりだったマディから激怒される事に。
「言い寄っといて今さら歳の差の話をするのか？」と思わず言ってしまったピーターの気持ちも大いに分かります。
男ですからいくら娘より下とはいえこんなに何度も親密なデートを繰り返せば愛情が湧くと同時に下心も湧くってなもんです。
下心と一概に言っても悪い意味ばかりではなく、愛情に付随するものならそれはそれで美しい在り方なのでは、と変に考えさせられました。
最後にピーターが自ら職場を一時離れる決意をマディに伝えた際に思わず流してしまった涙がその愛情の深さを表していたように思えます。
父娘のふりをして失った物や寂しさを埋めたいマディの気持ちも理解できますが、そこに本心から相手の気持ちが伴わないなら幼稚な我儘になってしまい、本気で女性としてマディを愛してしまったピーターが少々不憫になりました。
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▼次回、エピソード7
