エピソード1『ゴーティマーとカエルの呪い』”Gortimer vs. The Frog of Ultimate Doom”
あらすじ
猛暑に襲われるノーマル・ストリート。ゴーティマ―は、盲目の老女ハドスピスさんにカエル退治を頼まれる。ハドスピスさんは、カエルに呪いをかけられていると言う。
ネタバレ感想
何か新しくて気軽に見れる海外ドラマはないものかと30分番組を探していたらprime videoで見つけたこの作品。
Amazon originalのもので、とにかく最初は得体の知れない『ゴーティマー・ギボン』というワードに目を惹かれます。何度も言いたくなってしまうゴーティマー・ギボン。ゴーティマー・ギボンとは一体何なのか。ゴーティマー・ギボン…ゴーティマー・ギボン……。
ゴーティマー・ギボンへの執着が大きくなる前に高めのレビューをチラ見してみると、キッズ向けにとどまらないストーリーの良さが評判だとの事でゴーティマーのギボンとやらの正体を確かめついでに視聴してみる事に。
さて、ゴーティマー・ギボンというのは何という事のない主人公の少年の名前だった訳ですが、ノーマル・ストリートに住むゴーティマーと二人の親友達との不思議な物語を描いているのがこのゴーティマー・ギボン〜ふしぎな日常〜。
いかにもお調子者担当キャラで、汚い言葉を使いたくなる時に食べ物の名前で代用する〈レンジャー〉が小気味良いテンポを生んでいて、気が強く博識でしっかり者というハーマイオニーを彷彿とさせる〈メル〉との掛け合いも絶妙でなんとなく観てしまうのが分かります。
アメリカ特有のちょっとおませな子供達の冒険心揺さぶられるストーリーといった感じでしょうか。
第1話では、タイトルから察しのつく通り、グリム童話の代表作『カエルの王様』テイストをふんだんに盛り込んだストーリーになっています。
近所に住む元モデルで盲目の〈ハドスピス〉さんという婆さんが、若かりし頃願いを叶えた代償に失明するも、またその脅威が更なる代償を取り立てにやって来ている、カエルとして。うだるような猛暑もこの呪いのせいだしゴーティマーも協力せよ。みたいな内容です。
何ともファンタジーなハドスピスさんからの依頼を受けたゴーティマーに対し、レンジャーとメルは何の疑いも躊躇もなく協力してやるところが笑ってしまいます。
その辺も子供っぽさが出ていて単純な展開にもはや安心感を見出せそうです。これがガチな海外ドラマなら主人公は気狂い扱いされ、周りが決定的なシーンを体験してしまいようやく真実を受け入れるまでに10話は使いそうなもんでしょう。
懐かしい気持ちを思い出させてくれるような雰囲気と、不思議さを感じさせるBGMが非常に良い。
童話よろしく自分にとって価値のある指輪を願いの代価として井戸に落としたところ、世にもハンサムな青年が現れその指輪をうら若きハドスピスさんに嵌めたそうなのですが、それからというもの自分が望んでいたよりも遥かにモデルとしての地位を高め活躍できたそう。
ただ、このハンサムな青年、もといカエルは指輪なんかではなく『愛』を代価として欲していたため、それに気付いてすらいなかったハドスピスさんとの間で気持ちのすれ違いが起き悲惨な結果に繋がったのだとか。
呪いを断ち切るべくカエル狩りに駆り出されたゴーティマーは少々気の毒ですが、最後にはハドスピスさんと友達になり、愛を確認する事の大切さを学びやんちゃな弟〈ガードナー〉相手にも大人の成長を見せてくれました。
“愛は盲目”と言うけれど、危険なのは愛に目を向けないこと
- メディア: Prime Video
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▼次回、エピソード2
