海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン4　14話ネタバレ感想

第14話『赤組VS青組』“Red Team, Blue Team”

あらすじ

ロックハート&ガードナー事務所がパートナー昇格の延期を決定したことから、アリシアとケイリーの間に思わぬ連帯感が生まれる。アソシエイトたちは模擬裁判でウィル&ダイアン組と対決することになり、彼らの連帯感はさらに強固なものになる。その一方で、アリシアとウィルは思わずよりを戻しそうになる。

ネタバレ感想

エナジードリンクに含まれていたカフェインの過剰摂取によって16歳の少女が死に至り、事務所に相談に来た会社側が和解にするか裁判で戦うか見極めるため模擬裁判が開かれます。

模擬裁判といってもかなり本格的なもので、弁護士こそ同じ事務所のウィル・ダイアンチームvsアリシア・ケイリーチームで戦いますが、法廷も裁判長も本物で陪審まで呼ばれております。

この敵対の構図が模擬だけに留まらないところが今回のエピソードのミソでした。

事務所は負債を返すため切り詰め奮闘してきた甲斐あり、今度の決算には負債を返済しても1億ドルを遥かに上回る黒字が残るという好成績に。

ここで浮上したのが、5人のアソシエイトに声をかけたパートナー昇格に対しての議論です。

60万ドルの出資金を集めるためにオファーを出したはいいものの、蓋を開けてみればかなりの儲けがあり正式に5人をパートナーとしてしまえば自分達の分配が少なくなるという実にいやらしく生々しい理由から彼らの昇格を延期にしようと決議されてしまったのです。この案を扇動したのはご存知ディヴッドですが、「もう彼らに相談した後なのよ」と反対するダイアンを除いたその場の全員がアリシア達のパートナー昇格延期に賛成の票を投じたのが何とも言えなかったです。結局は全員自分の元にどれだけ入るかが大事で、借金は半分こ、利益は総取り、というアリシアじゃなくても不条理に感じる現実があります。

模擬裁判中にディヴッドから昇格延期を言い渡されたアリシアはまさに憤怒と言った具合でウィルとダイアンを相手にした裁判にも力が入り過ぎます。

同じ現実を知らされたケイリーとも相談し、他の3名をも巻き込んで自分たちの顧客を引き連れて独立しようという動きが出てくる程にこの一連の流れは裏切り行為だったわけです。

ケイリーがアリシアの自宅を訪ねてきて「独立しよう」と持ちかけた時はワクワクさせられました。

いいぞ、やっちまえと思っとりましたが、顧客とアソシエイト達の動きを敏感に感じ取ったディヴッドがウィルとダイアンにこれを話し、2人も下剋上の動きを把握した上に、裁判で熱くなるどころか噛み付き過ぎたアリシアに堪り兼ねて叱責するウィル。

そしてここからですよ。アリシアは職場のボスに対する態度とは到底思えないほど喚き散らかし、それに対しウィルはなんとあっつい口づけを！何を燃え上がっとるか！！(笑)

なにが二人をこうさせてしまったのでしょうか…。

結果、5人のアソシエイトに顧客を持って出て行かれては困ると考えたパートナー達は「今は5人で結束しているが、誰か一人を昇格させれば自然と崩れる」というウィルの姑息かつ、的確な意見により州知事になるであろう夫を持つアリシアが抜擢され事態は収束しました。

またしてもケイリーが一人置いてけぼりの貧乏くじで不憫でしたな。

アリシアはダイアンから「これからは対等よ」なんて言われておりましたが本当にそうなるのでしょうか。

嵌められたイーライ周辺も面白かったです。というかタシオニのやってくれる感が凄まじくて見ていてスカッと出来ます。

敵となる司法省のお役人様のやり方が汚いこと、汚いこと。不正を隠そうとするどころか開き直って圧力をかけてくる訳ですが、最終的に向こうの言い分通りピーターの贈賄に繋がる証拠を記録するため隠しマイクで盗聴するという作戦に乗っかるふりをして、そのマイクで揉み消された不正があった事を認めさせ証拠に残したやり方はアッパレでした。

『変な女』でお馴染みのタシオニですが、やはりその手腕はイカしております。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン4＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]