エピソード8『メルの頭脳は故障中』“Mel and the Mel-Functioning Brain”
あらすじ
メルが大事なテストのために勉強をしていたら、脳の容量が限界に達してしまった。
ネタバレ感想
タイトルからしてドタバタ騒動が容易に想像でき、どうなる事やらと期待させてくれます。
ママにもっと子どもらしく遊び心を持つよう諭されるほど勉学に励むメルでしたが、試験登録所で出会ったガリ勉君の何気ない一言で更なる勉強欲に火がついてしまいました。
ゴーティマー、レンジャー、スタンリーに協力してもらいながら暗記カードの問題を解いていくメルに異変が。
難解な知識は身についていても『ペン』という単語が出てこないどころか、ロッカーの開け方まで分からなくなってしまっています。
「メルの脳みそが満杯になった」との持論を展開するレンジャーの柔軟過ぎる受け入れの早さはさすがとしか言いようがありません(笑)
「雑念を払えば脳が効率的に働くそうよ」と的確で具体的なアドバイスの元、瞑想を勧めるのは同じく秀才のキャサリン。
こんな時にも男どもには男どもの悩みがあるのです(笑)
月曜の劇の演目、シェイクスピアでアビゲイルの相手役に任命されるも最後にキスシーンがあると分かるや否やドギマギしてアビゲイルを避け始めたゴーティマー。ムズムズするような思春期ではないですか、最高です。
演技なんだからやっちまえと簡単に言うレンジャーと打って変わって、スタンリーは「もし彼女に好意があるならしちゃダメだ もしやれば演技の相手としか見られない」と変に深い事を言うもんで、メルのことが気になりながらもますます見ものです。
メルに助言を断られアビゲイルの所に直接聞きに行く人の良さがいかにもゴーティマーらしくてニヤニヤしてしまいます。
お互いにキスする事を「君が嫌じゃなければ」と了承し合っていて、よく分からんがゴーティマー良かったな、と肩を叩いてやりたくなりました。このほのぼのドラマにも恋愛要素が絡んでくるなんて意外でしたね。この先ガッツリゴーティマーとアビーの関係が進んだりするのでしょうか。
甘酸っぱい恋愛模様はさておき、何かのお導きにより埃が被った『瞑想の手引き』を手に入れたメルは、親友二人の協力を得て瞑想により脳内に入ってもらい記憶の整理整頓を頼みます。
ゴーティマーとレンジャーがメルの脳内で文字通りの片付けをするシーンは無茶ながら面白い発送で非常に好みでした。
しかしながら、変に脳内を弄ってしまった影響なのか、歩き方まで忘れてしまい自力で起き上がれなくなってしまったメル。
「わたしの足になって欲しい」との頼みに即答で「いいよ!」と答えるレンジャーの話の早さはいつもながら素晴らしい(笑)
短い尺だからという点が大きいのでしょうが、このドラマはあまりにもキャラクター達の飲み込みの早さが目立ちます。並大抵の事では驚く描写すら入りません(笑)そこがシュールなテンポを生み出していてスルメドラマになる所以なのかもしれません。
これ以上新しい知識を入れると脳が爆発してしまうから、と耳当てと目隠しをしてゴーティマーとレンジャーにワゴンで試験会場まで運んでもらうメル。
しかしあらゆる新情報を遮断しながら無事試験会場についたはずのメルは、試験直前に聞きかけたゴーティマーの悩みがどうしても気になり、「試験よりあなたを優先する」とあれほどまでに情熱をかけてきた学力診断テストを蹴って、脳が爆発するかもしれないという危険も承知でゴーティマーの悩みを聞き出します。
話を聞いたメルからは「考えすぎちゃダメよ、私の言葉を信じて」とキスするよう後押しされ、良い雰囲気で最後のシーンを迎えかけたその時!持論を信じるスタンリーのお節介な邪魔が入り、思わず脱力してしまうゴーティマー達なのでした。
脳は不思議で奇妙な場所だ
そこには知識と感情が隣り合わせで存在する
時々全てを知りたくなる
でも実際に感じるまで分からない事もある
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▼次回、エピソード9