第15話『張り詰めた法廷』“Dramatics, Your Honor”
あらすじ
投票詐欺調査のためネルソン・デュベックがアリシアに供述に参加して貰いたいと打診し、アリシアはケイリーを彼女の弁護士として雇う。一方、ジェフリー・グラントの難しい弁護を続けるウィルは手ごわい相手になる新しい検事と対決する。
ネタバレ感想
よもやグッド・ワイフでこんな展開があるとは…物凄い衝撃と余韻を残すラストが待っていました。
以前からウィルが担当していた殺人容疑の〈ジェフリー〉の弁護ですが、周りがクロだと判断するもののウィルだけは彼を無罪だと信じ熱心に入れ込んでおります。
その入れ込みようも、ジェフリーの両親からアリシアの元にセカンドオピニオンの打診があったのを断り、筋を通すため法廷のウィルにその事実を伝え「ありがとう」との一言があったのも、あれもこれも死亡フラグだったなんて思いもしないじゃないですか。
なんとウィルは裁判中に法廷で銃を乱射した自身の依頼人に撃たれ救急搬送されるもそのまま亡くなってしまいました。
たとえ撃たれたのがウィルだろうが、まさか死ぬなんて思っておらず本当の衝撃的展開です。
もはやウィルを殺さねばどうにもならない程に脚本が手詰まりだったのか?と考えてしまうほどの主要人物の死ですがこれは元々台本の想定内なのでしょうか…。
いやぁ、まさか本当に死んでしまうなんて。
死んでしまうからこそ最後にアリシアと和解の道筋を辿っていたのかと思うと無念この上ないですね。
決して諦めず無罪を信じて突き進んだウィルが、救おうとした若者本人に撃たれて亡くなるなんて苦々しい。その上、乱射して自殺するつもりだったジェフリーは自分を撃とうとする頃には弾切れで人を殺すだけ殺して自分は死ななかったというのもなんとも皮肉です。
精神状態が不安定だからそこを上手く使って陪審員の同情をひこうという作戦も出てきていましたが、彼の鬱状態は思っていた以上に深刻だったわけです。顔に何やら痣ができていたりもしましたし見るからに項垂れ、目まぐるしく変わる裁判中の優劣に一喜一憂したりと酷く不安定になる気持ちは分からなくもありませんが、カリンダが最後に見つけたきた情報によるときっと本当に冤罪でその疑いをようやく晴らせるところだったのに…と悔しいやらなんやらのモヤモヤが渦巻きました。
向かいの法廷に立っていたダイアンは銃声を聞き嫌な予感を察知し、カリンダもすぐさまウィルの元に向かった頃にはまだウィルは生きていたので、まぁ大変だけど大丈夫だろ〜と呑気に構えていたらところがどっこいなのです。
その後すぐに話数を跨ぐことなくウィルの死亡が確認されます。
アリシアに伝えなければ、とダイアンとカリンダは何度か連絡を試み、記者との会食中だったアリシアに代わりイーライへの電話が繋がります。高座にいるアリシアですからよほどの事がない限り後にしてくれ、といった状況ですが、これがまたよほどの事なんですよね。
あしらおうとするイーライに「ウィルが死んだの」と一言呟いたカリンダ。さすがのイーライも一瞬フリーズしてすぐにアリシアの元へ行き「電話に出るべきです」と伝えました。
訃報を聞かされたアリシアがこれまた動揺するんだろうな、とか最後の言葉が「ありがとう」だったのは救いになるのかはたまた余計に辛くなるのか、しばらくは心情の葛藤が続きそうです。
アリシアももちろんですがダイアンの精神的負担も気にかかります。色々と大丈夫なのでしょうか。
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