海外ドラマ≫≫ MR. ROBOT ミスター・ロボットシーズン2　2話ネタバレ感想

エピソード2『仮面　後編』”eps2.0_unm4sk-pt2.tc”

あらすじ

アンジェラは悪魔コープをエンジョイしてるらしい。タイレルはまだ行方不明だけど、ヨアンナには新しいカレシが出現ってそんなのアリ？FBIの5/9捜査を率いるドムが登場して、エリオットはミスター・ロボットを問い詰める。

ネタバレ感想

ノウルズに運ばせた大金を公衆の面前でどう回収するのか…意外にも指定されたバッテリー・パーク・シティの人通りの多さにハラハラしますが、ダーリーンの目的は当然というべきか、金そのものではなかったようです。

どいつもこいつも怪しく見えキョロキョロと挙動不審なノウルズと、当たり前のように遠巻きに監視態勢で控えている黒服達。

ようやくノウルズに接触してきたのは自転車に乗った配達人で、ノウルズがE・コープの人間だと確認を取るとサインを求め、薄汚れたリュックを手渡し去って行きました。

おそるおそる中身を確認すると、f・ソサエティでお馴染みの仮面が。その裏を見てノウルズが絶句していると、携帯に着信が入り「10秒以内に実行しないとシステムを停止する」と直接の脅しが。

慌てて仮面を被り、持参した二つのバッグをひっくり返して金をばら撒き、仮面と一緒に入っていたオイルをぶっかけて火をつけたノウルズ。

仮面の裏には“WEAR ME And then BURN the money”『これをかぶってカネに火をつけろ』との指令が書かれてありました。う〜ん、勿体無い！

コケにするだけじゃなく、周囲の人々はこの奇妙な光景を携帯で録画していますし拡散も時間の問題です。仮面をしているノウルズがE・コープの人間だと世間にバレても大失態、バレなくてもf・ソサエティがまたなにかとんでもないことをやらかしたという追い風にしかなりません。なかなかいい手です。

E・コープは、政府からの援助金9000億ドルを1ヶ月で使い切ってしまったらしく、もはや桁が違い過ぎて訳がわかりません。

「支援を継続して欲しければ3週間以内に成果を出して」と厳しい事を言われるどころか辞任まで勧められてもこの期に及んでプライスは自信満々に高飛車で、なおかつ大衆を欺き続ける事を前提に『信頼』のある自分が必要だと断言するのです。こいつもなかなかにやべーおっさんですよ。このくらいドス黒く開き直っていないと世界的大企業の重役は務まらないものかもしれません。

ルーティーンのバスケ観戦をするエリオットの元にやってきた大型犬を連れた重量級黒人おっさん〈レイ〉は、気の良さそうなお喋りを繰り広げパソコン関係で困っている事を話します。

どうやらエリオットはなんとなくハッキングうんぬんの噂が広まってはいるようで、そんなエリオットを頼りにやってきたみたいですが、アナログ地獄に浸り己の制御に努めるエリオットはこれを冷たく突き放しました。

自分の中のミスター・ロボットが見えなくなるまで日課を守り主導権を奪われずに黙々と日々を過ごしたいらしいのですが、その抑圧がいつか大爆発しそうでもあります。

「急に入社してきて何なわけ？」と陰口を叩かれている、いかにも自己啓発が好きそうな意識高い系デスクにある名札には『PRマネージャーアンジェラ・モス』の名前が。なんとまあのし上がっております(笑)

社内ではあからさまに反感を買う態度ながらも広報担当としてガリガリ働いているようで、内側から崩すはずがまんまとE・コープに取り込まれたように見えます。アンジェラだしなぁ…。自分が優秀で有能だとお高く止まったアンジェラは、よくしてくれた弁護士にも喧嘩腰で、E・コープのお偉いさん方は優秀な自分を正当に評価してくれているとまで言い切る手のひら返し。その割に心細さや遣る瀬無い苛立ちも感じるので「無理すんな」の一言に尽きます。

同じく無理をし過ぎたエリオットはまた無自覚のうちにミスター・ロボットを暴れさせていたようで、またバスケ観戦にやってきて話しかけてきたレイを突き放そうとするも、「昨夜同意しただろ？まさか覚えてないのか？」と返されてしまいました。

急いで家に帰り日記を確認しても、就寝記録も起床記録もコントロールできている様子でどうやら寝ている間にやらかしていたらしい事が発覚します。夢遊病で人格が乗っ取られてしまうのならもうルーティーンもクソもないではないですか。それなりに努力してきた結果がこれなんてあまりにも非情過ぎて見てられないレベルです。

それでもエリオットは、タイレルの居場所を聞かない限りミスター・ロボットの望む行動は取らないと固い意志を見せつけ、初めてミスター・ロボットを怯ませる事に成功。タイレルの事もバンッと一発やってしまったんでしょうかね。容疑者筆頭候補として名前が挙がっているにも関わらず警察の方でも行方が分からないとの事ですし。

ただ、ウェリック夫人に届いた謎のスマホなんかを見るとタイレルからという線もありそうでなんとも言えません。

ラストでエリオットにかかってきた「ボンソワール、エリオット」という電話もタイレルの声に聞こえましたし、次回から一気に話が動きそうな予感です。

そしてなんという事でしょう、バーで飲んでいたギデオンが、ファンを名乗り近づいて来た男から突然銃で首元を撃たれてしまうのです！

「国のため」と大義名分を掲げたこの男に殺されてしまった正直者のギデオンは、まさに一連のハッキング事件に巻き込まれた悲惨な犠牲者です。もはや自分のせいでギデオンが殺された事を知った時のエリオットはどうなってしまうのでしょう。

なんだかんだただの良い人だったのにこういう人間が最大のとばっちりを喰うあたり、シビアで無慈悲なリアルを感じてしまいました。

MR.ROBOT/ミスター・ロボットシーズン2