エピソード6『レッスン』”Career Days”
あらすじ
ジャックはランダルの転校を勧められて悩む。悲しみの演技につまずくケヴィンを、共演女優は妙な場所にいざなう。新たな職を得たケイトだが、雇用主には別の意図もあり…。
ネタバレ感想
時系列が交錯するという大きな特徴があるドラマだったので、今エピソード内でもまだランダルとウィリアムの限りある親子の時間が続いている事に安心しました。
幼少期のランダルは成績こそそれほど良くないものの、それは学校のレベルが合っていないとよくある事らしく、優秀さを認める学校側から私学への転校を勧められています。
今でさえ白人だらけなのにさらに兄妹達から離れるなんて、と尻込みし今のままでいいと誰かに言って欲しくてたまらないジャックでしたが、実際にランダルの数学能力を確認し、しかし「皆と違うのは嫌」と分からないフリをした息子に対して特別であるのは何も悪い事ではないのだと言って聞かせました。
ただでさえ一人だけ肌の色が違うというベースがあるからこそ、「僕だけ成績がよくてアイスを買ってもらえたら二人に嫌われる」という理由から出来ないフリまでしてしまう健気さが泣けてきます。
今より遥かに多くかかる事になる学費にも不安を募らせていましたが、『ビッグスリー・ホーム』という社名を掲げて独立する、という自分のやりたい事を犠牲にし、子供のチャンスを奪うまいと今の職場の中でネクタイの義務を背負いながら働く事を決意したのでした。
そんなランダルは実の父親と接触したことで、自分にも詩人でミュージシャンはウィリアムのように自分にも見過ごされてきた遺伝的な芸術的才能があったのでは、と考えているよう。
家族からは小難しくてつまらない職業だと言われ、ウィリアムやケヴィンといったパッと聞いて沸き立つような華のある職でない事を気にしてしまったんですね。
娘の学校での職業紹介イベントでめちゃくちゃ無理して、しかし大真面目に下手くそなピアノと歌で小難しい天候トレーダーの仕事について解説するランダルに爆笑です。
やはり自分は今のネクタイを締める仕事が好きだと自覚し、それでもピアノを習い始める事にした愚直なランダルと、夫を「中年の危機だけど軽傷だから安心して」と笑って見守るベスは微笑ましい事この上ない。
悲嘆の演技が棒過ぎるケヴィンを見兼ねて、共演者の〈オリヴィア〉はパーティーがあるから一緒にどうかと誘います。
しかしオリヴィアの言う『パーティー』とは告別式のことで、更には死亡告示を見て訪ねてきただけの赤の他人のもの。
不謹慎極まりない中でケヴィンが父ジャックの死について本音で語って、夫を亡くした喪主を慰めるはずが自分が鼻水を垂らしてしまう流れになったシーンは貰い泣きしそうになりました。
ケヴィンと離れたケイトはこれまでの経験を活かしてとあるセレブのアシスタント見習いで雇ってもらいその手腕を見せてくれますが、どうやら雇われた理由には〈ジェマ〉というティーンエイジャーのぽっちゃり娘との折り合いが悪く、『太め』であれば娘を理解できるかも、という思惑もあったようです。
小生意気で苛立ちを隠さないジェマですが、スマートで美しく、自分とは正反対な母親に怒りをぶつけるしかないという点で自分の過去と重ねて見えたケイト。
ケイトはこのコンプレックスから今でもレベッカと疎遠になってしまっているらしく、「後悔する事になる」と経験談からのアドバイスをジェマに与えるのでした。
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