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海外ドラマ≫≫ MR. ROBOT ミスター・ロボット シーズン4 13話ネタバレ感想

Mr. Robot: Season 4: The Final Season [DVD]

エピソード13『ミスター・ロボット』”Hello, Elliot”

あらすじ

さよなら、君

ネタバレ感想

まさか最終話突入時にこんな展開になっているなんて思いもしませんでした。

ここらへんの事は未だに現実に起こっている事なのか妄想の範疇なのか明かされておりませんが、理想の人生を送るもう一人の自分を乗っとりかけております、ハッキングとか関係なく。

証拠隠滅の『全消去』なんてしたらこっちの自分も居なくなったりしないもんですかね。

ここで見覚えのある駐車場とタイレルの車が活かされるのか…なるほど。

そしてこちらの世界でもミスター・ロボットの存在は干渉してくるのですね。

ディピエッロさんはFBIではなく駐車違反の切符を切る婦警さんになっていてこちらの世界でも不審なエリオットを追い詰めています。

『アンジェラとの結婚』という悲願を達成するため人殺しまでして会場のビーチに向かったエリオットを待っていたのは、f・ソサエティの仮面を被りじっと座る参列者のみ。

そこに再び現れたミスター・ロボットが、ホワイトローズのマシンはエリオットが脱出ゲームをクリアしたおかげで止まっており、ここはエリオット自身が作り上げた世界なのだと解説を始めます。

『夢』みたいなものですらなく、『監獄』に近いもので、「お前が1年ほど前に作った再帰的ループさ、彼をここに留めて抑え込んだんだよ」と教えるミスター・ロボット。

ついに第三の人格が明らかに…!

やはりミスター・ロボットと同じく今まで見てきたエリオットも作り出された存在で、隠されていた『彼』こそが本物のエリオットでしたか。しかし殺してしまったあの陽エリオットが本物だったというのは予想外でした。理想的な人生を送っているならエリオットやミスター・ロボットは生まれなかったんじゃ?と思うんですよね。

それにしても全員がミスター・ロボットの顔面な世界はクソコラ感があって嫌ですね(笑)

タイレルに撃たれ殺されかけたところで遠くから何度もエリオットの名を呼びかけている声が聞こえていましたが、あれは現実世界のダーリーンのようです。

エリオットと絆が強く、今のエリオットと現実との唯一の接点だからこそダーリーンの声は虚構の世界まで届いているようで、しかしダーリーンの存在はこの世界から意図的に排除されているとのこと、もちろんこの世界を作り上げたエリオットによって。

本来のエリオットは解離性同一性障害を患っており、窓から飛び降りた時に生まれた一つ目の人格が父親代わりとして作り出した保護者の人格…ご存知ミスター・ロボット。ミスター・ロボットは辛い状況からいつも自身を守ってくれる存在です。

そして二つ目に作った母親の人格は迫害者の役割を持ち、「悪いのは自分だ」とエリオットが自身を責める感情を強く持っているために生まれた人格。随所で幼少のエリオットに虐待めいた事をしていたあの幻覚も一つの人格だったのですね。

その直後に少年のエリオットを作ったそうで、虐待の時に身代わりをしてもらうための存在でした。

父、母、息子、という擬似的な家族を自分の中に作り上げており、それとは別にいつも独白で語り掛けられていた『君』という部外者のフリで客観的に覗き込んでいた存在。

さらに最近になって新たに作り出されていたのが、怒りを背負う人格であり自警団ハッカーというエリオットの憧れの存在を担う『復讐の戦士』としてのエリオット。

これまで我々が見てきたエリオットは、『彼』を非難させるために過去を書き換え、さらに彼の未来を守るために現実の彼の周りにいる悪の存在を倒すべくf・ソサエティを作り、彼をツラい現実から隔離して空想世界に留めている間に良い世界を築き上げようと尽力していたそう、準備が整うまで守るために永遠のループ内に閉じ込めて。

本物のエリオットが理想の人生を歩んでいるのは違和感しかなかったのですが、あちらも虚構のループでしかなく、現実はヘビーな過去や孤独にもがき苦しみ心を閉ざした存在なのでしょう。一人格であるエリオットが幸せな夢を見させて必死に本物を守っている最中なのです。

しかしこのエリオットは常に支配的な存在となり、自分も一つの人格に過ぎないということを忘れた『黒幕』だったと称されます。

持ち主である本物のエリオットに支配権を返す時が来たと言われ、受け入れられずに怒りをぶちまける黒幕エリオット。

世界が崩壊してダーリーンが付き添う記念病院の個室で今度こそ目覚めたはずのエリオットでしたが、ダーリーンはホワイトローズの死体が見つかった話やエリオットがメルトダウンを止め、爆発は起きたものの特殊な部屋に居て助かったと話している様子を見るにこれはまだ黒幕とされるエリオットの物語では…?

いや、事実として人格の一部の方のエリオットではあったのですが、二重で妄想世界の中だったわけではなく巻き起こった事件やハッキング騒動なんかは現実のものだったんですね、こんがらがっていました。『どの人格が計画に着手して支配していたか』が変わってくるだけで、事件を起こしたことも仲間やアンジェラの死も現実世界で起きた事実のようです。

共に生まれ育ってきたダーリーンは、f・ソサエティ設立時から黒幕エリオットが別人格だと気付いていたものの、二人で過ごす時間が増え仲良くなれたままでいたかったので黙っていたのだとか。

虚構の世界に閉じ込めた本物のエリオットも、あの理想の人生が彼自身のものな訳ではなく、黒幕エリオットが夢を見させるために理想の人生をあてがい守っていたようです。納得。

「しょせん俺は彼の一部でしかないけど…お前のことを愛してる」とダーリーンに告げ眠りに落ちました。

一部と言えどこれまで見てきた方のエリオットもまた本物のエリオットの一部という事実は揺るぎないので、この言葉ほど信憑性のあるものはありません。

エリオットの人格の一部としての自分を受け入れると、彼を解放させるためにエリオット・オルダーソンそのものだと思っていた人生を手放します。

そして今度こそダーリーンの前に本物のエリオットが目を覚ましたのでした。

 

 

終わってしまいました…『ミスター・ロボット』面白かったです!

こんなに面白くてシーズン4で完結しているという潔さというか、長過ぎず短過ぎの絶妙なバランスです。

シーズン1の早い段階から至る所で伏線が散りばめられており、複雑ながらも最後にはかなり分かりやすく解説してくれる親切さもあり、多少想定の範囲内とは言え、無理矢理ファンタジックなフワフワ世界だとか安易に夢オチに逃げたりだとかするガッカリエンドではなく、とにかく丁寧に作り込まれている感がありました。

ダーク・アーミーはあっさり手を引き、SF臭溢れるマシンが出てきたりホワイトローズの死に関しても、ぶっ飛び暴走モードに入ってしまう面も多少ありましたが、基本的に粋だし演出も凝っていて本格的で間違いなく傑作です。

ダレずに見れて、しかもあっという間の45話でした。

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