第8話『大学の司法制度』“Red Zone”
あらすじ
大学の強姦事件の裁判が民事裁判所に移動され、アリシアの反対側の弁護人はルイス・ケニングになってしまう。一方イーライとエルフマンは立候補する事を決めたアリシアの州検事キャンペーンの為にフォーカスグループを行う。
ネタバレ感想
アリシアの対抗馬調査きっかけで恋人の事情に踏み込んで以来仲違い気味だったオーウェンが突然オフィスに訪ねてきて、レイプ被害に遭った教え子の裁判に同席してくれと頼み込みます。
どうやら大学内での内輪の話し合い的なもので、弁護士に発言権が無い類のものらしいのですが『知事の妻』が隣に座っているという事実が重要なようです。
被害者の〈ジョディ〉は涙ながらに、しかしながらしっかりと加害者の〈トロイ〉を糾弾するも、トロイは罪を認めず話になりません。
選挙戦に向けて法廷に立つ事を控えるよう指示されていたアリシアですが、ここで同じ娘を持つ母心が大きく顔を出し、発言権のない自分に代わりジョディに具体的なアドバイスとメールでのカンペで手助けをしていきます。それでもこの簡易裁判を取り仕切る大学側の責任者もどうにか事を荒立てず済ませたい感がありありで、苛立ったアリシアは適切な対応を怠った大学側を民事訴訟で訴えると大きく出ました。
ここで法廷に現れた大学側の弁護士が、今やどんなオフィスでやっていっているのか少し興味のあるケニングです。
ケニングは慣れない車椅子と呼吸吸引器をこれ見よがしに見せつけまたお得意の同情引きをやってのけた上、自分の腎臓移植手術が一週間後に迫っている事を理由に迅速な裁判を要求してきました。
裁判では、同大学内でトロイだけでなく多くの生徒によるレイプ被害があった事が発覚し、いわゆる『レッドゾーン』を認知しながら放置してきた大学を訴え、その被害件数の多さにこれは勝ち確じゃないかと思わせておいて、今度はケニングが「抜き打ち調査でマリファナ所持が発覚したトロイを即刻退学にしたから訴える対象(理由)が無くなったはずだ」と作戦変更。
あくまでもレイプではなく「マリファナ所持」とこじつけてくるあたりがケニングの入れ知恵なのでしょう。
アリシアも売られた喧嘩に勢いよく乗ろうとするも、依頼人のジョディはウンザリした様子で訴えを取り下げる事を決めたのでした。
聖アリシアも力が入り過ぎてついつい依頼人の感情そっちのけになる事が多々あるんですよね。
まさにアリシアはイーライとエルフマンが調査の一環として行った『フォーカスグループ』で一人の女性から「アリシアは傲慢よ」とこき下ろされている様をうっかり見てしまい、参謀二人のフォローなど耳に入らないほどにその発言を気にするのです。
これから政治家になろうという人物がたった一人の批判で心折れていては先行きが不安でしかありませんが、ある意味アリシアがどこか自分で思うところがあるからこその引っ掛かりだったのか、はたまた全く思いもよらなかった評価だったからなのか。
フィンに相談し、教会へのボランティアを勧められて行ってみるのはいいとして、裁判所帰りのパリッとスーツのままで携帯片手に鍋洗いをしている様子を撮られ「綺麗な鍋を洗うミセス・フロリック」と揶揄された記事がネット上に拡散されてしまいます。
毎度毎度イーライを邪険に扱い、細か過ぎるイーライの依頼を「あとで」「今は忙しい」と言ってきたアリシアですが、さすがに今回は夫ピーターの選挙ではなく自分自身が決めた出馬への戦略でもあるのに態度は昔のままでこれじゃイーライも大変だよなぁ…なんて気の毒に思っておりました。
ただ、この辺は今回のアレコレでアリシアも理解したようで積極的にイーライ達に頼ろうと歩み寄っている部分が見られてよかったです。その道のプロなわけで、そのためにたっかい報酬を払っているのでしょうしね。
サラッと発表されておりましたが、あのカストロは早々に出馬を辞退する事を決めたようで意外でした。
唯一の証人が口封じのため殺され、また窮地に立つ事となったケイリーは、完全に不利だと分かりながら自分自身を証人にする道を選びます。
ヴァイオラを雇い手厳しい尋問練習を受けるのですが、弁護士というのは職業柄証人にはもっとも向かないタイプなんですと。
確かに横柄な態度と受け取られ裁判で重要な判事からの印象や陪審員の同情をいかに引けるか、といった点でかなり難しそうな印象です。
思い詰まったケイリーは、保釈条件を破ってまでラナと情事を繰り返すカリンダの自宅に押しかけ「君の事で頭がいっぱいだし、君があのFBIと寝るのは我慢ならないんだ 僕と正式に付き合おう」と煮え切らない関係に終止符を打とうと男らしさを見せてくれましたが、カリンダの返答は「私はそう思わない」という残念な結果に。
この二人は結局くっつかない運命なのでしょうか。やり切れませんなぁ。
ただ、この一件とアリシアからの言葉がきっかけでケイリーの顔つきも変わっておりましたし裁判自体は上手くいくのではないでしょうか。というかいってくれなきゃ困ります(笑)
カリンダはカリンダで、FBIの標的が自分なのではと怪しむビショップから呼び出されてラナの仕事を調べろと依頼されたり、最後には一枚の白いカードをラナの財布に入れるように渡されます。
こっそり財布を開いたものの、ラナ自身への気持ちと、悪に屈して国家を裏切る事はやはり出来ないと思いとどまったカリンダはその場で白いカードを真っ二つに。
いやいやいや、ビショップの報復が恐ろし過ぎる。いくらカリンダとはいえこれは危険な橋じゃあないですか。洗いざらい話して囮捜査に協力してぶち込んでしまった方が良かったのでは。いや、それこそ報復が待っていますし逃げ場がない。万事休す。
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