海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン1　2話ネタバレ感想

第2話

あらすじ

実習生としてやってきたチャミーはとんでもないお嬢様育ち。乗馬は出来るけれど自転車に乗れない彼女の猛特訓にみんなが協力する羽目に...。

ネタバレ感想

慌ただしくネコの手も借りたい状況のノンナートゥス・ハウスに早速新入りがやって来ました。

眼鏡をかけた大柄の彼女の名前は〈カミラ・フォーテスキュー・チョムリー・ブラウン〉。長過ぎてどこを取ったらいいのかよく分かりませんが、通称〈チャミー〉だそうです。

ナースとしての経験は5年ほどあるものの助産師としては新米で試験もギリギリ合格との事。

変わり者でいて敬虔なクリスチャンのチャミーが放った、英国女王とまで面識のあるような一言で一瞬場が凍りつきますが、チャミーの父親は総督として騎士の称号を授与された事があるらしくとんでもなく由緒正しきお嬢様育ちだと判明しました。

それにしても非番なのか、私服を着ているミラーとフランクリンが異様にイケております。

乗馬は得意でも自転車には乗った事が無いという生粋のお嬢様チャミーですが、担当区域の広さからして徒歩では仕事にならないのでミラーとフランクリンが必死に乗り方を指南する事に。冒頭の慌ただしさを見た後だと、そんな事に時間を割いている暇はあるのかと心配になってきます。

心優しくて気遣いは出来ても、不器用過ぎる所がたまに傷で、結局自転車も乗りこなせず勤務時間に遅刻を重ねたり担当を飛ばしたりというマイナスの多いスタートになったチャミーはシスター・エヴァンジェリーナから烈火の如く叱られておりますが…。

やっと乗りこなせてきたかと思った矢先に、曲がり方が分からず他のナースも巻き込んで転倒事故を起こし警官に怪我をさせた事で、下町育ちで厳し目のシスター・エヴァンジェリーナは妬みを含んだ怒りを露わにしておりますが、助産婦としての能力はあると認めている他のシスター達はチャミーに1人での分娩を任せる事に決定しました。

産気づいたからすぐに来てくれと電話が入り、慣れない自転車を操りながら42歳で5度目の出産に挑む〈ベティ〉の元へ駆け付けたチャミー。

胎児が逆子になっていると分かるも、病院への搬送を拒否したベティの意思を汲んで覚悟を決めたチャミーは緊張しながらも的確で完璧な指示でサポートし母子ともに無事に出産が終わりました。

最後にはしっかり自転車も乗れるようになり、怪我をさせた警官とのロマンスが始まりそうな予感すらあります。

一方、ジェニーは15歳にして娼婦をしている〈メアリー〉を拾う事になり一晩修道院に置いてやりますが、シスターは助産婦の住居に長く彼女を置いておく事は出来ず、信頼できる神父にその身を託すと説得。

夜の商売で妊婦は使い物にならず、妊娠が発覚すると強制的に堕胎させられる事を知っているメアリーは狼狽ておりましたが、母と子の支援施設に送られたメアリーは無事に子供を産んで幸せそうにしています。

しかし、そんな幸せも長くは続かず、赤ん坊は里子に出されるためメアリーと引き離される事に。何も知らされていないまま赤ん坊が姿を消し半狂乱に陥るメアリーを見てジェニーは抗議の声を上げるも、十代半ばの若さで子供を産んでも売春以外に育てていける術がないのは明らかで、母親の同意は必要すらないというのが現実でした。

誰もが決して意地悪で母子を引き離そうとしている訳ではなく、苦い思いを噛み殺しながら第一に子供の未来を、そしてやり直すチャンスを残した母親の人生のためを思っての選択な分、「そんな事は間違っている！」なんて言えない複雑さがあります。産まれてきたばかりの我が子を取り上げられた痛々しいメアリーの姿は辛いものがありますが、この先これまでと違った生き方をしてくれれば…と祈るばかりです。

The Midwife's SisterThe Story of Call The Midwife's Jennifer Worth by her sister Christine【電子書籍】[ Christine Lee ]