第4話
あらすじ
ジェニーとジミー、チャミーとノークス巡査は少しずつお互いの距離を縮めてゆき、周りの仲間は興味津々。ナース4人でダンスパーティーを楽しむが、余命わずかな妊婦とその夫を支えるシンシアの心は晴れない。
ネタバレ感想
若手ナースの二人は同僚の恋愛にハツラツと野次馬を欠かさず、とりわけフランクリンのTHE女子な振る舞い方指南は笑えるし、嫉妬や引き摺り合いもなくとにかく皆仲良く笑い合っているのは非常に微笑ましい光景です。
フランクリンからダンスに誘われたチャミーに便乗する事になったナース4人は年相応にキャピキャピしており、ナース・ベルナレッドも「楽しんできて」と笑顔で送り出しているのがなんだか意外でしたが、その笑顔に陰を落とす瞬間も。
修道女という尼僧であっても、彼女の中には女性としての自分が大きくあるようで、楽しげなナース達を羨ましく思う気持ちも少なからずあるのでしょう。
結婚半年で子宝に恵まれ、夫からも愛され日々幸せに過ごしていた〈マーガレット・ジョーンズ〉は引っ越してきて初めて産科診療に来たものの、近所の厄介ママ〈アイリーン〉に絡まれ、生まれたばかりの赤ん坊を抱えた〈シャーリー〉が応戦してくれましたが、気分を害した彼女は受付だけ済ませてそのまま診察を受けずに帰ってしまいます。
しばらくして、夫〈ジョーンズ氏〉の運転で病院に向かっていたマーガレットは車内でひきつけを起こし、通りがかったシンシアが病院に連絡を入れます。
子癇(妊娠中毒症)で胎児は死んでしまい、母体も時間の問題だと宣告されますが、妻を愛するジョーンズ氏がこれを中々受け入れられず必死に妻の回復を信じようと足掻いている姿は辛いものがありました。
最後には「痛みを和らげることしか出来ない」という現状を認め覚悟を決めたジョーンズ氏でしたが、一連の流れの中で自分が受付をしたにも関わらず診察を待たずに帰ってしまったマーガレットに起きた悲劇を自責するシンシアの気持ちもこれまた辛い。
家の前の乳母車に寝かしていた〈ジュリアン〉が誘拐されるという事件が起こり、緊張顔で診察に来ていたマーガレットを「夜泣きすると殺したくなるわ」とジョークで笑わせていた〈シャーリー〉に嫌疑がかかります。
あの時診察所でアイリーンに睨まれていた事が頭をよぎりましたが、蓋を開けてみれば一連の誘拐騒動は愛娘〈キャスリーン〉を奪われたメアリーの仕業だったのです。
基本的に1話完結の物語なのでこういった繋がりが出て来ると思わず、赤ん坊をキャスリーンと呼ぶ亡霊のようなメアリーに心苦しくなると同時にジュリアンが生きている状態で見つかった事にホッとしました。
物語の最後には二つの救いが。
一つは、ジェニーの訴えとシスターの説得により、子供を奪われる苦しみを誰より理解しているシャーリーがメアリーの起訴を取り下げた事。
そしてもう一つは、病院での出張勤務を志願してマーガレットを献身的に看取ったシンシアの元に、ジョーンズ氏から感謝の手紙とLPレコードが届いた事でした。
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▼次回、エピソード5