第4話
あらすじ
シンシアが取り上げた赤ん坊は男の子。健康そうだったが生後間もなく突然亡くなってしまう。警察の取り調べを受けた彼女は、すっかり自信をなくしてしまい、ある日、耐え切れずに出産の途中に逃げ出してしまう。
ネタバレ感想
〈レネ〉の息子を取り上げたシンシアは、母子共に問題のないお産を終えて家族から感謝されますが、その余韻も束の間に赤ん坊は息を引き取ってしまいました。
突然死なので検視解剖を含む調査がなされるそうですが、レネを担当したシンシアにももちろん警官の聞き取り調査が行われます。
その日はちょうど緊急分娩が重なり、睡眠もままならないまま早朝に産気づいたレネの元へ駆け付けた記録が残っていた事からシンシアの判断力が低下していたのでは?と遠回しに責任を問われ、レネの親族から祝杯に付き合わされウィスキーを一口飲んだ事が『業務中の飲酒』として報告されていたりと雲行きは怪しげです。
狭い町ではすぐに噂も広まり、妊婦検診では妊婦達がシンシアに担当される事をあからさまに避け始め彼女は完全に自信を喪失し、分娩の途中に逃げ出してしまいました。
ピンチヒッターをトリクシーが務め、プリプリしながらも赤ん坊は無事に生まれて来たと帰って来ますがシンシアは行方知れず。
ノンナートゥス総出で捜索した結果、ジェニーが見つけて連れて帰って来ます。
ようやく出た解剖結果の死因は『肺拡張不全』。つまり夫妻にも、もちろんシンシアにも責任は無かったという証明です。
改めて個人の直感や判断が人命に直結する、とんでもない責任を伴う仕事なのだなとゾッとしました。尊敬の念しかありません。
かねてからの夢を持つチャミーは、職場で唐突にマンチェスターで宣教師となる研修を受け、アフリカのシエラレオネへ赴任するので患者の元へは行けないと切り出します。
いくらチャミーにとっても降って沸いたチャンスで急な事とは言え、出勤してきた日に「今日の仕事は出来ません」「半年間戻りません」と宣言するのはシスター・エヴァンジェリーナでなくとも文句の一つは言いたくなるでしょうし、他のナース達がただただ寂しい、と言って受け入れが早過ぎるのに違和感を覚えました。まだ実習生扱いで正規のナースじゃないから?とかなんですかね。ただでさえ人手が足りなさそうな上に人員補充も簡単に出来るような職務内容じゃないので余計にそれでいいんかーい!と。
ピーターも赴任にはじゅうぶんな経験の他に体力テストがあると分かり、必死に身体を鍛え直して合格を勝ち取りました。
ジェニーとジミーは偶然の再会からロマンスが始まるのか?と期待しましたが、なんとジェニーが担当していた妊婦と偶然街中で出会い、彼女が結婚指輪と共に報告してきた相手がまさかのジミーで…。なんだかんだでこの二人はくっつくのかと思っていたのでなんだか唖然としますし、ジェニーのショックを隠し切れない顔にタイミングの悪さが伺えます。
ここで終わっていればまだましなのですが、その後修道院を訪ねてきたジミーが「遊びだったけど正しい選択だ」とやり切れないながらも責任を取ろうとしているのに対し、ジェニーが「自分の心に正直になって」なーーんて言っていて、いやいや自分がたった半年ほど前に振った相手によくそんな事が言えるな、とギョッとします。
お相手の彼女がジェニーに語った夢がどうあれ、少なくとも今の彼女は幸せそうで期待に満ち溢れておりましたし、そもそも授かった命がどんどん成長しているわけで。超優等生タイプなフリしてジェニーもなかなかな介入の仕方をするもんです。
チャミーとノークス巡査は皆に見送られてアフリカへと旅立ちます。
しばしの別れなのでしょうが、暫く不在が続くのかと思うと悲しい存在です。
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