第2話
あらすじ
ジェニーの働きぶりが認められ、彼女は"代理シスター"へと昇進した。皆のリーダーとなった彼女だが、トリクシーは面白くない。だんだん2人の関係はぎくしゃくしてしまう。
ネタバレ感想
全てが一新し、これまで以上に忙しくなった事を理由に、シスター・ジュリエンヌはナース3人の仲から『代理シスター』を指名する事に。
一番の古株で先輩のトリクシーには、今まで通り街の心強い存在になれ、と、シンシアには才能があるので育児方計画を進めるように、そしてジェニーの事を「積極性に率先力、まとめる能力に長けてるわ」と評価した上で、代理シスターへ任命します。
『代理シスター』なんてものがあるのですね。帽子についているヒラヒラはシスターの特権のようです。
大役を任されたジェニーは張り切り、トリクシーは先輩である自分を差し置いてジェニーが代理シスターを務める事が面白くありません。
ジェニーは美人の良い子ちゃんですが、確かにその良い子な部分は鼻につく時も。約束していた出産に関する講義への出席を断って堂々と「アレックが昇進のお祝いをしてくれるの」なんて言ってしまえる真っ直ぐさも、上昇志向が強く言いたい事はハッキリ口に出すチャキチャキ系のトリクシーからすればイラッとポイントなのでしょう。
個人的にジェニーの良い子に見せかけた小悪魔気質とやたらと繊細な部分があまり好きではなく、それならトリクシーの一見キツめだけど本当は優しい部分がたくさんある性格の方が好印象なので、どうしてもこの二人の争いとなればトリクシーの肩を持ってしまいそうです。
結局一番は茶目っ気たっぷりで平和そのものなチャミーか、次点でいつも一生懸命で控えめなシンシアが良いかなぁ。
今回ジェニーが担当する〈ドリス・アストン〉の家を訪問すると、もうすぐ産まれるという状況ながらベビーベッドすら用意されていない不自然さが。
トリクシーと懇意にしているらしい彼女になかなか心を開いてもらえないジェニーでしたが、ある日ドリスが大荷物を持ってバスに乗り込もうとしているタイミングで声を掛けます。
どうやら彼女のお腹の子は夫の子ではないそうで、他所で出産を終えたらそのまま赤子を手放すつもりだというのです。
そのまま夫に話さずに育てる選択はないのかと問うジュリエンヌですが、やはりというか何というか、子供の父親は黒人だそうでそりゃ難しいですな。
そのままシスター・ジュリエンヌの紹介で養子縁組の手続きがなされていきますが、ドリスを励ますジェニーの話を立ち聞きしたトリクシーは「ドリスの里子の話を黙っているなんて!友達だし力になれたわ」とジェニーにイライラをぶつけます。とは言え、話そうとしてもジェニーの話に一切耳を貸さなかったのはトリクシーなのでもちろんジェニーも反論。
予定よりも早く破水してしまったドリスは、夫が不在の間に自宅での出産を余儀なくされ、無事に赤ん坊は産まれるも、余韻も束の間に夫が突然帰って来てしまいます。
駆け付けて来たターナー医師は激昂した夫に怒鳴られている様子を見て、子供の安全を考え里親が決まるまで自宅で預かることに。
シーラが抱っこする赤ん坊を幸せそうに見るターナー夫妻とティモシーを見ているとこちらのおめでたも近そうです。
ひたむきで奉仕精神の強いシンシアが面倒を見た分娩は思わず前のめりになって息を止めながら見たしまいました。母親を亡くして間もなく、心細さでいっぱいのまだ若い妊婦の出産というシチュエーションだけでもハラハラするのにそれがまた難産で…それでも彼女に寄り添い 続け、病院に連絡するようにと何度も中断しようとしたエヴァンジェリーナを毅然とした態度で黙らせ見事出産を成功させたシンシアに拍手です。
出産を終えて出た感謝の言葉の深さも、手厳しいエヴァンジェリーナに褒められたのも、見ているこっちが嬉しくなってしまいました。
最後にはどちらからともなくスマートで大人な仲直りをしたキャッキャと騒ぐいつもの三人にほっこりさせられます。やはりノンナートゥス・ハウスはこうでなくちゃなりません。
Call the Midwife [ Jennifer Worth
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▼次回、エピソード3