海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン3　7話ネタバレ感想

第7話

あらすじ

心の傷がまだ癒えないジェニーは、干渉を避けロンドンの病院に復帰する。だが能率優先の大病院の方針に苛立ちが募る。

ネタバレ感想

静養を終えたジェニーは復職しますが、ノンナートゥスではなくロンドンの病院勤めを希望します。

相変わらずなんと上品で美しい造形の御尊顔でしょうか。

自宅分娩よりも妊婦がゆっくり休めて最先端の医療体制も整った病院ではありますが、これまでの超地域密着型からは程遠く患者との接し方はどこか機械的にすら感じる働き方でジェニーが長く持つとは思えません。

1人目の子が死産だった事もありかなり神経質になっている〈ロウル〉になるべく寄り添いたいジェニーですが、能率重視の規則で縛られ「そばにいて」と頼む患者に対し善意のサービス残業をする事すら許されないジェニー。

ロウルは難産の末に小さな男の子を産みますが、待望の子供をすぐにでも抱きたいという彼女に赤ん坊を勤務時間外に連れてくる事すら許されないというのもやるせない感じです。

それにしてもどうせすぐ価値観の違いに気がついて辞めるだろうと思っていたジェニーですが、まさか1話の中で勤務スタートから辞職までいくなんて(笑)

女の子を出産した〈パメラ・セイント〉は産後すぐから母乳が出ない事を気にし、そのうち神経質に拍車がかかってきて水道の水は汚染されていて川の水が安全だと執着を見せ始めます。

シスター・ジュリエンヌに対しても世話を焼くたびに「バイ菌を運んでくる」とか「子供と引き離そうとしている」と被害妄想が止まらないパメラ。

最近で言う、産後に赤ん坊を守ろうとする本能が過剰になるあまり攻撃的になってしまうガルガル期と言われている奴みたいなものでしょうか。

ついには夫の〈ジョージ〉に頼んで、ジュリエンヌにもう往診に来て欲しくないとシンシアに代理を要請するとの相談が。

あの聖母そのものなジュリエンヌが拒絶されるとは珍しい展開ですし、ジュリエンヌ本人もさすがに慣れていないのか落ち込み気味。

ついには赤ん坊を連れて深夜に居なくなってしまったパメラを探して、川の水に拘っていた事から埠頭に捜索に行くジョージ、ジュリエンヌ、シンシア、ターナー医師の4人。

そこでは今にも川に飛び込まんばかりのパメラの姿が。

シスター・ジュリエンヌが必死の説得を試み、母子ともに無事に帰って来ましたが、ホルモン変動による産褥期精神病と診断されたパメラは精神病院へ入る事に。古い時代の精神病棟といえばかなり悲惨な現場で一度入ればもう出て来られないようなイメージがありましたが、一概にそう酷いところではないのでしょうか。

トムとトリクシーの一進一退なロマンスはなかなか面白い。「ダンスが出来ない」と言えず教区会の仕事を優先する作り話で誘いを断り、トリクシーの機嫌を損ねてしまったトムを見かねたフレッドの世話焼きも、それで駆り出されたパッツィーがダンスをレクチャーしてやった結果、夜勤明けのトリクシーに目撃されて勘違いされたり、しかし5分ともたないうちに疑惑は晴れたりと、すれ違う事はあっても無駄に長引かないところが良いのです。

養子縁組に躍起になるシーラはなんだか心配になります。ティモシーに過保護になっていた時期もありますし、その風貌も相まって辟易するレベルの教育ママ感が凄い。

そしてここに来てターナー医師が衛生兵として戦地に赴いていたものの、終戦間近に戦争神経症で除隊し、陸軍精神病院へ5ヶ月間入院していた事が明らかに。

養子縁組の面接で徹底的に調べ上げられていたこの過去を初めて知る事となったシーラは、何故黙っていたのかとターナー医師に詰め寄り、「自分を治せずに他人を治せるの？」とまでキツイお言葉。デリケートな話題に対してのこの反応…本当に元シスターかと疑いたくなる変貌ぶりです。

パメラの入院に伴い、新生児期から男手一つ状態になったジョージの方がストレスで鬱状態になってしまっており心配でしたが、最後には夫婦でお互いの支えが必要な事に気が付きパメラも無事に療養を終え退院出来たのには、途中バッドエンドパターンが来そうな気配があっただけにホッとしました。

他にも、チャミーの母がやって来て、夫の元を離れる決意を固めている事を話します。

母親を気遣うチャミーは彼女を自分の家で滞在させますが、相変わらずキツイ母親との間にある溝はなかなか埋まりません。

ついに決定的に仲違いしてしまったところで、母親が咳込み倒れてしまいます。

病院の先生によれば、既に転移が広がった悪性腫瘍で手遅れの状態。また一つ悲しい展開が待ち受けていそうです。

Call the Midwife [ Jennifer Worth