海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US　36歳、これからシーズン3　1話ネタバレ感想

エピソード1『38歳の誕生日』“Nine Bucks”

あらすじ

レベッカと知り合ったジャックは、そのまま初デートに繰り出すことになる。だが手持ちの現金がほとんどなく… ケイトとトビーは体外受精を考え、医師に会いに行く。

ネタバレ感想

シーズン2を見終わってから少し時間が空いてしまい、ところどころ忘れてしまった部分もありますが待望のシーズン3です。

結婚式も終わり前向きに子作りに再チャレンジしようと動き始めたケイトですが、思うように妊娠は出来ず検査したところ、肥満と関係があり不妊の原因にもなり得る多嚢胞性卵巣症候群が見つかりました。

トビーも長年の抗鬱剤が影響して精子の数が少なく自然妊娠には期待できそうもないと分かると体外受精を検討し、病院に予約を取ります。

ところが、母胎となるケイトの体重やBIM数値では妊娠の可能性が低いだけではなく危険が伴う故にハイリスクな責任は避けたい病院側から体外受精を断られてしまいました。

その足で自分の38歳の誕生日パーティーに出向かなければならないのはやや酷ながら、気分転換になれば良いという浅い期待はすぐに崩れ落ちました。

友達にハッピーバースデーソングを歌ってもらいキャロットケーキの蝋燭を吹き消したケイトは堰を切ったように赤ちゃんが欲しいのに叶わない現状や努力の報われなさ、理不尽な不幸をツラツラと語り出してしまえば止まらなくなります。楽しいはずのパーティーはそのまま気まずい雰囲気で終わってしまいました。

ケヴィンはケイトの結婚式で出会ったベスの従姉妹ゾーイとデキてしまったようで、二人とも隠し通そうとしますが勘の鋭いベス相手に通用するはずもなく…。

ゾーイがベスと大声で喧嘩しているのを階段に座って待ちながら、二人の姪に「彼女をプレミアに誘おうと思う」と少年のように打ち明けるケヴィンはやはり精神年齢がかなり低く見えますが、だこらこそ若干女々しい部分や考え無しでマイペースなところも純粋故という事で彼の魅力に繋がるのかもしれません。

散々ケヴィンを罵った後、「こんな事言うと私のキャラが崩壊するから公言しないけど…」と娘達を決して子供扱いせずに向き合い、優しくて面白いケヴィンの事が大好きで、そんなケヴィンがゾーイに壊されてしまうのが心配だと話すベス。

複雑な事情を抱えていて男を骨まで食い尽くすとまで言われるゾーイは一体どんな人生を歩んできたのでしょうか。

母親が自ら親権を放棄すると申し立てた事でデジャは精神的に不安定なままですが、パーティーの直前にランダルは彼女を誘い出し、里子ではなく正式に養子にならないかと問い掛けます。

しかし「捨てられた」という気持ちが強いデジャは冷静に反発し、いくらランダルが自分と同じフリをしてもずっと一つの家で暮らし親から愛されていた人生と、物心ついてから大人の都合で引き離された挙句母親にも捨てられた自分の人生では大きく違うと全否定。

家に帰り着き、自分と比べるのは馬鹿だったと認め「養子に迎えたくて必死だった」とまで素直に言えるランダルはさすがです。そのまま出て行ってしまったデジャに失敗を確信したランダルでしたが、デジャの行き先は自分を認知しようともしない実の父親の元で、自分の事を“特別だ”と言ってくれて心から望んでくれる新しい家族が居ると啖呵を切っておりました。本来の目的はランダルへの誕生日プレゼントの工面を頼むためだったようです。

思わぬプレゼントに続き、ランダルにとって一番の贈り物はデジャが正式に養子となる事を望んでくれているという気持ちだった事でしょう。

トビーと体外受精はもう辞めようと決めた途端に病院の〈ジャスパー先生〉から連絡が来て、病院に行ってみれば「10%の可能性に賭けてチャレンジしてみよう」との事。

前言撤回をするまでもなく喜ぶケイトですが、やや複雑そうな表情だったトビーは「90%は失敗する」と書いたメモを見て、またケイトが哀しむ姿を見たくない気持ちから少しでもリスクを減らそうと考えたのか、自身の抗鬱剤をトイレに全て流してしまいました。

この選択が悪い方向に後を引きそうで非常に心がザワつきます。

ケイト、ケヴィン、ランダルと三者三様ではありますが、全てが順風満帆に上手くはいかなくとも、自分の格好悪いところも全てを剥き出しにして話してしまえる所は、最悪の初デートから起死回生を遂げたジャック譲りの性質なのかもしれません。

ただ、ジャックと出会った直後のレベッカに別の男があったのは意外でショッキングな事実でした。

THIS IS US/ディス・イズ・アスシーズン3 DVDコレクターズBOX [ マイロ・ヴィンティミリア ]