何かとサバイバル。

洋画と海外ドラマ B級グルメがすき。

海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US 36歳、これから シーズン3 12話ネタバレ感想

This Is Us: The Complete Third Season [DVD]

エピソード12『ソングバード通り 後編』“Songbird Road: Part Two”

あらすじ

ケヴィンは叔父ニックのすさんだ生活を見て、立ち直らせようと努力する。子供の頃に住んでいた場所を訪ねたケイトは、ある1日の記憶がランダルと違うことにとまどう。

ネタバレ感想

ビッグ・スリーは、机に銃を置いて酔っ払っていたニックを連れ出し自分達のとっていたホテルへ一緒に泊める事にはしたものの、三人ともどうしていいか困惑気味です。

PTSDに苦しみ見るからに酒浸りの叔父を助けたい一心でケヴィンは徹夜で退役軍人のための病院や施設を調べていたようですが、そういう手もあるのかー、と思いつかなかった選択肢に感心すると共にきっとその選択には至らないだろうな、と予想できます。

母親に叔父の現状や連れ出して来た事を話すという役回りを嫌がったケイトとランダルに変わってケヴィンがレベッカに連絡を入れていたのですが、レベッカは居てもたってもいられなかったのか、早速朝食の席に現れました。

年老いて夫も亡くしてからの存命すら知らなかった親戚との初めましては違和感しかありません。

「私たちのことを知っていた?」と聞いたレベッカに対し、1992年に一度ジャックに会ったときに家族の写真を見せてもらって幸せそうだった、と答えたニックの言葉でレベッカはそれがいつの日の事だったかピンときたようです。

ジャックが仕事だと嘘をついて不和になった戦争中の知り合いに会っていたと告白したあの日、いつになく消耗し切った様子が見てとれたあの日、ケヴィンとの約束があったにも関わらず「休みたい」と洩らしたあの日…。

とにかく様子がおかしかった事からよく覚えていたようで、合点がいったレベッカですが、その日の事を何故だか覚えていたのはケイトやランダルも同じだったようです。

病院の予約があるケイトと、失業中のベスが心配だというランダルは、空回り気味のケヴィンに軽い八つ当たりを受けながら先に帰路に着く事になりました。

ランダルの提案でピッツバーグにあった思い出の家の跡地を見に寄り道をしていきます。

現住人の歓迎を受けて建て替わった家の中で過去に思いを馳せる二人ですが、ケイトは『スパンコール合戦』をしたエックスデーを「最高の日」として記憶していたのに対し、ランダルは冷静にそれは違うと話します。

11歳ながらに父親の異変を敏感に感じ取っており、あの日父を気にしていたランダルは、スパンコール合戦で盛大に部屋を汚してしまった事に怒ったジャックがピザを片付けキッチンで皿を投げ割ったと話すも、ケイトは頑なに「お皿は投げてない、スパンコール合戦だけよ、覚えてるの」と楽しかった記憶しか認めません。

それでもランダルの反応を見て自分の記憶は幻のだったのかと呆然とするケイト。一足先に親の立場になっているランダルは、「父さんの努力で良い記憶が残ってる、親は子供の毎日にいいことを詰め込む それが悪い事を消し、良い事が残るよう祈る 父さんはそうした」と慰めます。

実際にあの日のジャックは、我を忘れて怒りを爆発させた後、しっかりと子供達に謝った上でいつもの陽気で頼れる父親に戻っていました。

子供達だけで注文させたピザのトッピングを天才的に旨いと褒め、『ピアソン・ピザ』と名付けたりはちゃめちゃなスパンコール合戦を始めたりと。

だからこそ父が大好きなケイトにとって信じられないような父親の一面が消え去り、良い思い出だけが残っていたのでしょう。

 

ケヴィンとレベッカはニックを連れて目星をつけていた退役軍人センターへ出向きます。

ところが、ついてはくるものの施設には見向きもせず必要ないと言い張り、更にはここまでついて来たのも「君には大事な事のようだったから」とケヴィンの気を済ませるためだと吐き捨てるニック。

抑えきれず席を外してまで辛抱するケヴィンがここまで感情的になってまで手を引かないのはやや過剰な気もしていましたが、そう言えばわざわざベトナムまで父の軌跡を辿りに行き、そこで知り得た叔父の存在があり、さらに生きて会えたのにこんな後ろ髪引かれるだけの結末だなんてあんまりです。

もう一泊したいとニックをホテルに引き止めている間に自分は叔父が離れないであろう荒れ果てたトレーラーの環境を少しでも何とかしようと片付けに行きましたがそのやり切れない気持ちがヒシヒシと伝わってきてなんだか辛い。

そんな息子の心の叫びを感じ取るのはやはり母親で、ホテルに残されたレベッカはニックと話し合います。

「完璧に見える息子だけれど中身は傷つきやすい少年のままで、父親と同じように飲酒の問題を乗り越えたケヴィンは何よりあなたを心配してる、健康や雨漏りする天井のことを あの子にとっては大事なことだから、もう大切な人で家族なのよ」とケヴィンの気持ちを代弁しても、「彼にとって俺が家族だろうと俺には違う、唯一くつろげる家から俺を引き離そうとする背の高い金髪野郎だ」と拒絶の反応しか出て来ません。

レベッカはそのまま無言で立ち去りますが、今度はニックがレベッカの元にやって来て幼い頃のジャックとの思い出話や、昔も自分は人間だったけれど時間が経ち過ぎて戻りたくても戻れないんだと心情を語ります。「あんたは遠くから来たからせめてジャックの話を土産に」と不器用ながら気遣いの姿勢を見せたニックは「それから、あんたらはジャックの夢だった」と伝えるのでした。

そしてケヴィンの部屋を訪ねたニックは彼を連れ出し、トレーラーの雨漏りを直して貰います。そして退役軍人センターの自助会にも行ってみると約束するも、「君達の存在が辛すぎる」と遠慮がちに打ち明けたニックの気持ちを汲みケヴィンは「またいずれ会おう」と握手を交わしてトレーラーを後にしました。

収まるところに収まった感はありますが、ケヴィンは一人トレーラーの片付けに出向いた際に感情の抑制が効かずその場にあったニックの酒を飲んでしまっていたらしく、やはりハッピーエンドとは行きません。

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン3 DVDコレクターズBOX [ マイロ・ヴィンティミリア ]

Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。

月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン3

▼次回、エピソード13

axxi.hatenablog.com

プライバシーポリシー