第2話
あらすじ
春は目覚めの季節。ナース・ミラーの後任として来たベテランナースのクレインが古いやり方を一新しようとエヴァンジェリーナと競い合う中、トリクシーはトムとの婚約に浮足立っている。
ネタバレ感想
ジェニーの後任だったバーバラに引き続き、シンシアの後任ナースもようやく決まったそうで、シスター・エヴァンジェリーナも診断された子宮筋腫のために摘出手術を受ける準備を安心して進められそうです。
後任の正看護師〈フィリス・クレイン〉は数々の経験があるらしく知識や技術は確かなものを持っているようですが、口煩ささがエヴァンジェリーナをも凌駕するほどのおばさんで、なかなかにキャラの濃い人材でした。というかエヴァンジェリーナを更に厳しく、そして先進的かつ神経質にしたような感じですね。
シスター・エヴァンジェリーナと入れ違いでリーダー的役割を担うはずだったフィリスですが、エヴァンジェリーナの手術が延期になった事で似たもの同士の二人は度々ぶつかり合う事に(笑)
当たり前の事ながら、THEシスターなジュリエンヌにも聖職の道に進む前の少女時代があり、未だに心乱される想い出があろうとは。
〈アビゲイル・ビセット〉は子宮の変化を訴え、診察の結果入院する事になりますが、効率重視で冷たい上に中絶手術に失敗して運び込まれた妊婦の悲惨な姿を見てしまいそのまま夜中に病院を脱走し帰ってきてしまいます。
どうしても自宅で分娩したいという希望を汲んで出産の日が迎えられましたが、出て来た赤ん坊は数日前に心肺停止していたらしく死産という結果に。
悲しみの上に胎盤が出てこず激痛に喘ぐアビゲイルでしたが、なんとお腹の中の子は双子で、感じていた子宮の変化は一人目の子が死んだ時のものだったようです。
まだ生きている二人目の子を全力で救うためにターナー医師とパッツィー。バーバラは初めての死産に動揺が隠せません。
死産が発覚すると同時にノンナートゥス・ハウスに連絡がいき、応援の助産婦が呼ばれフィリスが駆け付けてきたわけですが、泣いているバーバラを叱り付けるかと思いきや「可哀想に」と寄り添い、アビゲイルの夫にも落ち着かせるための紅茶を入れて差し出し、思っていたような冷たい人物では無さそうな事が分かりました。
現場に向かったのがフィリスだと知って後を追いかけて来たエヴァンジェリーナも彼女の本質にしっかり気が付き認めてくれたみたいです。
二人目の子が元気に泣きながら出てきた瞬間は鳥肌モノでした。それでもやはり小さな赤ん坊が産声を上げる事なく埋葬されゆくというのはあまりに辛い。
しかもこの時代の死産では、シスター達による祈りは行われても、大々的な葬儀は出来ず墓さえ持てないという事で両親の気持ちの行き場がなさ過ぎます。
このやるせなさを汲み取ったトムは、通常死産の子には行われない洗礼式を執り行ってやり、双子の片方に未来を託し、二人の子供達に祝福を与えました。例え目の届く範囲だけであったとしてもこういう一つ一つの温かさは傷ついた人々にとって本物の救いでしょうし、偽善的でなくその温かさを分け与える事の出来るノンナートゥスの人々は素晴らしい。
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