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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン1 8話ネタバレ感想

 

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エピソード8『世界の終わり』“End of the World”

あらすじ

憲兵隊の追跡が迫り、ジュリアナとフランクは遠くへ逃げようとする。しかし、新たなフィルムを手に入れようとしたジョーに危険が迫ったことで、彼らは逃げるのをやめる。家族の重大な秘密を抱えたスミスは、国への忠誠心を試される。そしてチルダンは、復讐のため梶浦夫妻に偽の品物を売ろうとする。

ネタバレ感想

トルーディの死を自分の目で確認したジュリアナは実家に戻り、母親と義父にレジスタンスの男と関わっていたトルーディは憲兵隊に撃たれて死んだという事実を報告しました。

 

フランクの勤務先の工場に憲兵隊が来て、エドは銃一式を作らされています。

その後すぐにフランクの家に駆け込んできて、「憲兵隊が皇太子を撃った銃の製造者を捜してる、捕まる前に逃げろ」とフランクに伝えに来ました。エドはフランクの事好き過ぎやしませんかねぇ…?

フランクが闇堕ちした時も寄り添い続け、励まし引き止め、最悪の事態になってからも常にフランクの味方で自分の立場も危うくなる可能性があるのに逃亡の為のチケットは代わりに取ってやるわ、代金まで払ってくれるわ…恋人かよ。

フランクへの異様な優しさは、スパイの疑いを持つよりもまずその深過ぎる愛情がどの種類の物なのか気になってしまいます。

エドの気持ちを知ってか知らずか、しっかり呼び止め「恩にきる」と熱い眼差しを送るフランクが罪な男のようです。いや、エドに友情以上の気持ちがあるのか知りませんけど(笑)

逃亡資金工面のためにかなり出来の良い模造品をこしらえたフランクですが、今になってチルダンは逃げ腰に。というのも、上流階級の日本人に模造品を売るという事はつまり、失敗すれば即座に処刑されるほどの罪なのだとか。それはなかなかヘビーな…。

今さら引けないフランクに「銃弾の事を憲兵隊に話すぞ」と捨て身の脅しをかけられ無理矢理やる気を引き出したチルダンは卒なく売り捌いてくれそうではあります。

 

遠路はるばるサンフランシスコまで来たジョーはジュリアナに接触し、「重要な任務があるからレジスタンスのメンバーに紹介してくれ」と頼み込みます。

命の恩人でもあるジョーを信じたいジュリアナは、日本政府ビルへの潜入を後押ししたあの女性〈カレン〉が隠れ蓑にしている花屋へ出入りしたりともうすっかりレジスタンスの一員顔です。

古株の正式なレジスタンスメンバーでもあるカレンが、いくら資金源があると言われようとぽっと出の男をそう簡単に信用するはずもなく、ジョーと会う事を拒みますがまあ当然と言えば当然の流れかと。

ジュリアナの存在そのものが田上大臣に窮地を招くのではと危惧し、ジュリアナにきつくあたる琴道さん。

そういう理由もまるっと聞いてなお「迷惑はかけません」と言い切ったそばから新たな仕事にかこつけて外出許可を貰い、またレジスタンスと密会するジュリアナのやりたい放題さ、まさにヤバ女ではないですか?恩を仇で売っていきます。

なんともアナログな方法で暗号を読み解き連絡を取り合うレジスタンス。新しいフィルムを探すために中立地帯からレミュエルも合流しに来ておりましたが、フィルムを売ろうとした男は殺され、フィルムの行方は分からないままに謎の人物から「フィルムが欲しければ10万円用意しろ」とコンタクトが。そもそも1万円で取引予定だったものが10倍にまで跳ね上がってしまい、ヤクザかよ…と思っていたら本当にヤクザの仕業だったという(笑)

ここでようやく本格的に莫大な資金繰りが必要になったレジスタンスの二人はジョーを頼るしか選択肢がなくなり、手を組む事に。

ジョーとレミュエルはまさかの再会です。

スミス大将経由で工面してもらったジョーは10万円を持って、レジスタンスと共に『バンブーパレス』でヤクザと取引を行う事に。

バンブーパレスと言えば、裏社会を牛耳る〈岡村〉が経営しているパブで、木戸警部もここへ呼び出されて皇太子暗殺犯の情報に対して15万円を要求されておりましたね。その場では天皇配下の憲兵隊を強請るなど言語道断だと帰っていった木戸警部ですが、あの出てき方だといずれ日本政府もこの男に頼る事になりそうな気配です。

 

スミス大将は度々不調を起こす息子トーマスを病院に連れて行きます。

医師から呼び出され、深刻な病『筋ジストロフィー』で数ヶ月か1年以内には体が麻痺を起こし始めると宣告されました。

頑なに聞き入れなかったスミス大将も、「カール・ブラント提唱の神経検査に基づく診断だ」と聞きすぐに納得。それもそのはず、〈カール・ブラント〉とはドイツ人医者であのヒトラーの主治医だった人物ですからね。この診断への異議は彼を否定する事に繋がってしまうのです。

難病で治療法もないと聞かされ用意されたのは痛みを抑える薬品と注射針のセットで、食い止めようがない嫌な現実がそこにありました。

トーマスの事で思い悩んでいたスミス大将の元に、ベルリンから〈ハイドリヒ上級大将〉がアポ無し訪問してきます。

彼の真意は拘束されたウェゲナーの身柄を自分に引き渡すように、との事で、まだ同胞としてウェゲナーに対する想いがあるスミス大将はそれを拒んで「ゲッベルスに引き渡します」と断りますが、いくらスミス大将と言えど、更に上の立場の人間にそれが簡単に通用する訳でもなさそうです。

ナチスの高官だという事で勝手にジャーマンだと思い込んでおりましたが、スミス大将はアメリカ人なのか…!

アメリカ人でありながらヒトラーからの信頼を得てこの地位まで上り詰めるとはどんな手を使ったのでしょうか。この人の過去が気になります。

ハイドリヒ上級大将にコノリー大尉がコーヒーを出すシーンがやたらとアップで映されており、こりゃ何かあるなと感じましたが、ハイドリヒが去った後、片付けをするコノリー大尉に「さすがだな、ハイドリヒのコーヒーの好みを知ってた ミルクなしで砂糖4つ」とスミス大将。

こりゃ手先の者ですわ。顔色一つ変えずにそれらしい言い訳を並べて動揺を見せない所もゾッとします。

その足で、すっかり別人のようになったウェゲナーの元に向かい「罪を軽くするから何をしたか教えろ」と問うスミス大将でしたが、「この国で生き長らえるくらいなら死を選ぶ覚悟はできてる」と突っぱねられ交渉は決裂に。

 

深夜、自宅で古いアルバムを引っ張り出して幼い日の兄と自分が映る写真を眺めるスミス大将。

車椅子に座る青年が映る写真を見て、妻ヘレンが「息子があんな状態でお父様もつらかったはず…今では国が重病人を長引かせないから救いよね」と語りかけます。

なるほど、安楽死計画と言うやつですね。だからスミス大将は他の医者に見せる事も妻に息子の難病を打ち明ける事もせずに症状を隠して自宅療養する方向でいたわけですか。

 

偉大なる族長の首飾り…の模造品を口八丁で梶浦夫妻に売りつけたチルダンはフランクに4万6000円の取り分を渡しに来ました。

大金を稼いで味をしめたチルダンは二人で組めばもっと稼げると誘いましたが、これに乗るほどフランクはバカでも余裕があるわけでもありません。

逃亡資金も用意できたし後はエドからのチケットを受け取って今夜逃げようとジュリアナを説得するフランク。

レジスタンスの取引がある夜で迷いながらも最期の別れのため実家を訪れたジュリアナは、トルーディの死に責任を感じているアーノルドから「何かしようとしているんだろうけど、今夜だけは大人しくしていてくれ」と懇願されます。

アーノルドは、盗聴で電話の会話を聞いていて、「ヤクザとレジスタンスの取引現場に憲兵隊が来る、フィルムを奪いレジスタンスを殺す気だ」いらん事を教えてしまいました

それを聞くなり「残してきた仕事があるの」と家を飛び出しジョー(とその他)を助けに向かいます。

ジュリアナがバンブー・パレスに入ったすぐ後に憲兵隊が表に到着します。

ジャケットに入っていたフィルムが本物か確認して外へ出ようとするジョーはジュリアナを見つけ、これが罠だと知ると同時に憲兵隊は踏み込んできて、二人で裏口へ向かって逃げる事に。

なんとか逃げ切れたか、と思ったところで二人の行く手を阻むように黒塗りの車が止まり、そのままなす術もなくヤクザに拐われる事になってしまったジュリアナとジョー。

果たして生きて帰れるのでしょうか。

高い城の男 [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]

高い城の男

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▼次回、エピソード9

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