海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン4　8話ネタバレ感想

第8話

あらすじ

ポプラ―に冬がやって来た。独り身だったフレッドはついにヴァイオレットと婚約し皆に祝福されるが、娘だけは父親が家族の思い出の家を捨てて新生活を始めることが気に入らず、単身ヴァイオレットの店に乗り込む。

ネタバレ感想

フレッドにはドリーの他にも〈マリーン〉という娘が居て、今回婚約の報せを受けてポプラーまでやって来ました。

しかしただお祝いのために来たという訳ではなさそうで、ヴァイオレットの店へ顔を出すと、フレッドが将来の蓄えを確保するため、労働力やカネ目当てで求婚したのだと大したオブラートにも包まず言ってのけ、嫌な感じ120%です。

フレッドは長年ここで暮らしているらしく、マリーンもポプラー育ちで幼い頃は母親がお洒落のために用意してくれていたリボンもヴァイオレットの店で買っていたとかで顔見知りのはずなのに敵対心剥き出しでおやまぁ、と言ったところ。

逆に昔からの知り合いで死んだ母の事も知っている相手だからこそ嫌悪感が買ったのかもしれませんが、父親もいい歳だし祝福してやればいいものを。

ヴァイオレットもあまりにストレートな物言いにフレッドからの求婚の理由に不安を掻き立てられてしまい入籍を翌日に控えながら指輪を返してしまいました。

大分ご無沙汰な気がするチャミーも戻ってきてくれたものの、未だ母親の死の悲しみを背負っている様子。

そんな中、フレッドのあまりの落ち込みようにお節介を焼いたチャミーのお陰でマリーンは反省しヴァイオレットに謝りに行き、フレッドとの関係も復活。

チャミー自身も彼らの仲介を通して、悩んでいた母親の遺骨の散骨場所を決められたようです。

友人以上の関係の〈デリア・バズビー〉に誘われ、同棲に踏み出そうと着々と準備中のパッツィー。

ついに気に入る物件を見つけ、ワクワクするような新たな門出を迎えようとしているところで薄ら感じた嫌なフラグ。コール・ザ・ミッドワイフは基本的に平和で何かもつれがあってもすぐに解決するしで、他のドラマや映画に出てくるようなお決まりの『死亡フラグ』は珍しくその分ドキッと感が激しく上乗せされる感じがします。

仕事に遅れそうなデリアに自転車とマフラーを貸したパッツィーでしたが、二人が別れた後すぐにパッツィーは自動車に轢かれ生死不明のままどこへ運び込まれたかも分からない状況に。

病院を特定できた後も近親者しか面会はお断りで容態を聞くことすら出来ない焦ったさがありますが、とにかく即死な訳ではないようで安心しました。改めてお見舞いに出向いたパッツィーはそこでデリアが一時的な記憶喪失にあると知らされます。

パッツィーの事も母親の事もすっかり忘れてしまっているデリアには手厚い看護が必要で、遠く離れた故郷での療養となるようで、一人残されたパッツィーはどうするのか…。

バーバラが担当する〈モーリーン〉は二人目を妊娠中ですが、一日中激しい悪阻に襲われて吐きっぱなしで上の子〈ニール〉にミルクを沸かしてやる事すら難しそう。

ニールを預かってくれる里親を福祉サービスで手配し、これで少しは楽になるのではないかと思われましたが、モーリーンの症状は思っていた以上に酷く脱水症状で倒れている所を発見されます。

しばらくの入院と鎮吐剤を処方され見違えるように元気になったモーリーンはハッピーエンドのような展開でしたが、処方されたディスタヴァルというこの薬。なんと成分がサリドマイドだと言うではありませんか。サリドマイドと言えば『サリドマイド訴訟』の原因となった薬剤で、特に妊婦には胎児の先天性異常を引き起こす事で禁忌になっているはず。この時代はまだ判明していない有効な鎮静剤として使用されていたのでしょうが、この予備知識があるとギョッとしてしまいます。しかもドラマ内では特に説明もなく、このまま終わるのかそれともこれが伏線になってくるのか…。モーリーンの赤ん坊が心配です。

耳が聞こえない〈ジューン〉の出産に、手話で通訳ができる夫の立ち会いは不可欠そう。

夫の〈ケヴィン・ディレン〉は穏やかな良識人を絵に描いたような人物ですし、状況が状況だけにシスター・ジュリエンヌも出産の立ち会いに賛成します。

耳が聞こえないという事でもし生まれてくる赤ん坊も無音の世界で生きる事になったらどうしようとか、どうやって愛を伝えればいいのかとか、我が子の誕生を待ちわび過ぎて不安定にもなっていたジューンですが、静かな出産を終え、生まれてきた子供を見た瞬間色々ふっ飛んだようで幸せそのものでした。

トリクシーのアルコール問題も依存症と言えるレベルまできてしまっており、パッツィーと言い、チャミーと言い、いつも平和に包まれているノンナートゥスのナース達に影が落とされ心配事が多くなって参りました。

Call the Midwife [ Jennifer Wort］