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海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語 シーズン5 4話ネタバレ感想

Call the Midwife - Series 5 + 2015 Christmas Special [Import anglais]

第4話

あらすじ

診療所では栄養豊富な粉ミルクの説明会が行われていた。その場にいたエヴァンジェリーナは母乳が一番良いと妊婦たちの前で粉ミルクを批判する。そんなエヴァンジェリーナの言葉を受けたコニーは母乳での子育てに固執してしまう。しかし体質のため授乳に苦労し、赤ん坊に十分な栄養を与えられず脱水症状にさせてしまうのだった。一方、波止場で代々働くジョニーと妻のステラも赤ん坊を迎える準備をしていた。乳母車を購入したいとねだるステラだったが、職場から追放されたジョニーにそんな余裕はなかった。甲斐性なしの夫に愛想をつかしステラはついに別れを告げるが、ジョニーの体にはある異変が起こっていた。

(C)CTM 5 Productions Ltd 2016

ネタバレ感想

粉ミルクの説明会でエヴァンジェリーナが「最高のミルクは乳房から出る、ナンセンスだわ 健康な母親には必要ない」と否定的に口を挟んでしまい、営業の女性を詐欺師扱いまでしていて、今のご時世なら大問題な偏った思想にハラハラします。

シスター・エヴァンジェリーナも決して悪気があって言っている訳ではなく、古い時代から培ってきた経験と昔ながらのやり方からくる信念だった訳ですが、やはりこれは失言でした。

初産をエヴァンジェリーナに世話してもらった〈コニー・マンリー〉は、母乳信仰のエヴァンジェリーナの言葉を鵜呑みにしてしまい、母乳が出ないにも関わらず粉ミルクに切り替えられず、ついには半狂乱で「母乳が与えられなきゃ母親失格よ」と取り乱してしまいます。

赤ん坊は脱水症状を起こしており、なんとか宥めて応急的に処置をしたシンシアは果敢にもエヴァンジェリーナ本人に「シスターが追い詰めたんです」と助産婦の言葉の重さ、そしてもっと慎重になるべきだったと苦言を呈しました。

自分の言動一つであまりにも母子を追い詰め命の危険にまで晒した事を反省したエヴァンジェリーナは、神の教えをいま一度再考するためにノンナートゥス・ハウスを離れてより厳格な『幼子の修道院』にしばらく行きたいと志願します。

シスター達に送り出されるエヴァンジェリーナのシーンは今生の別れかのような悲壮感が漂っていましたがちゃんと帰って来ますよね…?

 

〈ステラ・ベケット〉は、大きいお腹を抱えているにも関わらず夫の〈ジョニー〉が半年間も仕事が貰えていない上に生活扶助も嫌がり、心配のあまり高血圧が続いております。

ヒステリックな夫婦喧嘩も絶えず、身重な妻の体調を心配する気持ちと言い争いから逃れたい気持ちが重なったジョニーは、商売道具を質に入れて乳母車の頭金を払い、復職できたと嘘をついてパブに入り浸っています。

そんな嘘も長くは持たず、ジョニーにランチを届けに行った職場で、夫が働いていない事を知ったステラは倒れてしまい、「甲斐性無しで男失格よ、出て行って!」と痛い所を的確に突き、ハチャメチャにジョニーを責め倒すので段々不憫になってきました。

更に家を追い出されたジョニーは血を流して倒れている所を病院に運び込まれ、まさかの白血病が発覚。

先が長くない夫に狼狽えながらも、「赤ん坊に会いたい」と願ったジョニーの気持ちを汲むステラは人為的に陣痛誘発してでも今すぐ出産したいと懇願します。

なかなか女性的というか、常に感情が爆発しているステラに本気かよ…と心配にもなりますが、この先一生後悔して生きて行くよりやれるだけやった方が失敗はあっても気は済むかもしれません。

しかし会議で一旦は却下されかけても、母子が危険という訳でもないそれこそ感情論で生命を操作するという提案が通るものなんですね。そこに驚きました。こういう事例は稀にでもあるものなのでしょうか。

とにかく、ヒマシ油で陣痛を誘発し、無事に出産を終えて生まれた息子をまだ息のあるジョニーに見せられたのはこの展開で叶いうる最良のハッピーエンドだったのでは。

問題を抱えるベケット夫妻を放っておけないバーバラの行動力と勇気は流石でした。そしてまたトムとの距離が近付きます…!

 

外国人患者が増えてきた事で、より仕事の効率化をはかるためにスペイン語教室に通い始めたナース・クレインに思わぬ春が来たようです(笑)

イケてる親父を絵に描いたような〈トミー・スミス〉と自然に距離が縮まっていき、あのクレインが一人でニヤニヤと浮かれたり、パッツィーとトリクシーに「お化粧をして欲しいの」と頼んでノリノリの二人に綺麗にしてもらったりと乙女心は年齢では無いのですね。

バッチリ決めたナース・クレインを見て開口一番「フィリス、きれいだ」と笑顔で褒める紳士なトミーも、「カーディガンを新調したせいかしら」と笑顔ですっとぼけるクレインもどちらも微笑ましくて思わず笑ってしまいました。本当の可愛さがここに詰まっているような気がします。

しかしあの上品そうなイケおじが「妻は何年も前に失った」とある意味嘘ではないものの、騙すような事を言っていたとは胸が痛い。

認知症のスミス夫人の往診に行ったナース・クレインは、家に帰ってきた彼女の旦那がまさかの知った顔で、トミーの隠し事を察します。

花を持って修道院まで謝りに来たトミーを一度は切り捨てたものの、事情を知るパッツィーから「何年も前から夫人は主人のことが分からなくなっているし、独り身も同然よ 奥さんを世話しながら生きる情熱を持つのは大変だし、ああいう家族の苦悩を分かち合える関係になるには時間がかかる」と言われ背中を押されたナース・クレインなのでした。

Call the Midwife [ Jennifer Wort]

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▼次回、エピソード5

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