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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン2 4話ネタバレ感想

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エピソード4『緊張の高まり』“Escalation”

あらすじ

ジュリアナは、大ナチス帝国でもレジスタンスに狙われていることを知る。一方、スミスが息子を守るためにやったことは、彼を追い詰めようとしていた。もう一人の父親、つまりジョーの父親は、息子がベルリンに残るよう説得を試みる。フランクはある決心をしていた。彼はレジスタンスの活動を助けるため、どこまでのことをするのか…。

緊張の高まり

緊張の高まり

  • メディア: Prime Video
 

ネタバレ感想

田上大臣が飛んだ世界線には戦争で亡くなったはずの妻も存命で、ますます激しい動揺に襲われております。

 

憲兵にオーバーキルをかましたフランクは、そのままサラの元に匿われ自分のしでかした事にさぞメンタルをやられているかと思いきや、「立ち上がる勇気を忘れていた、もう迷いは消えた」と一丁前のレジスタンスにジョブチェンジしておりました。良いのか悪いのか。

 

ジョーと父親はてっきり久しぶりの再会なのだと思っていましたが、顔を合わせるのは初だったとは。

自分の母親を捨てた父に恨み節をかますジョーですが、首相によればジョーの母親〈エルザ〉の方が自分の元を去り、手紙も電話も無視して息子が父親を恨むように仕向けたのだと話します。

自分が信じ続けた状況と現実にややズレがあった事は伝わったようですが、それだけで全てを許せるわけもなくジョーの反抗心は残ったまま。

ニコールから酒に誘われ、父親が嫌いでもベルリンに残って息子の特権を利用すれば良いと不敵にキスまでされるジョー。思惑をバリバリに感じますが一体何者やねん。

 

エドは初登場時からぼんやりしているようで何かと社会情勢をしっかり読めているのが面白い。

今回も【ハイドリヒ引退】の見出しを見て、「たぶんヒトラーの失脚を企てて投獄されたんだ」と言い当てているだけでなく、ヒトラーが消えたらナチスはここに原爆を落とす」と先を読んだ心配までしております。こういうタイプこそ政府で働かせるべきです。

エドの話す懸念がどれほど的を射たもので重要な問題かを理解しないまま「新聞を見て自説を主張するだけの君を命をかけて助ける価値があったか?」と見下すチルダン。

そんなチルダンを小間使いのように扱うフランク(笑)いくらチルダンがエドを見下したところで、エドを右腕にして大切にするフランクからはぞんざいな扱いを受けるという残念なヒエラルキーが仕上がっていてこの三人の関係性は実に面白い。

いよいよヤクザへの支払い期限が6日後に迫り切羽詰まったフランクはマークを訪ねて元手がないけれど予約客は居るからと誤魔化し、金の調達を後払いで頼みました。そばで聞いていたエドは「払う金なんてないし子供がいる人をこんな事に巻き込むなんて」とどこまでも良い奴過ぎな口を挟むも、ダークサイドフランクに勝てる筈もなく…。

話しているうちに銃声と悲鳴が聞こえてきて、様子を見に行くと憲兵隊が無造作に市民を並べさせて「1人殺せば10人処刑にする」というトンデモない粛清を行なっている真っ最中でした。

もちろんフランクが憲兵を撃ち殺したあの事件への報復です。

慌ててゲイリーとサラの元へ行き、市民が射殺されているから今すぐ行かないと、と急かしますが、レジスタンスも無実の人々を助けて回ることを生業としているわけではなく、最終的に太平洋合衆国を倒すという大きな目標のためには犠牲はやむなしという考え方。今回も連行されて行く人々を丸ごと助けたのは博愛精神などではなく、憲兵隊を煽ってレジスタンスへの恐怖心を植え付ける事が目的だったようで、いくらその報復で新たな犠牲者が出ていようと「闇雲な報復は奴らの恐怖の表れだ、上手くいった」という事らしいのです。

全く気が付きませんでしたが、サラは日系アメリカ人の設定なのですね。両親が日本人でありながら日本政府への革命を起こそうと謀反を企てる彼女を訝しむフランクですが、サラが生粋のレジスタンス戦士だという事に違いはないようです。

サラにとある場所に連れて来られたフランクは、憲兵が守りを固める発見されたばかりで廃棄が迫る大量の不発弾の中にある爆薬をどうにかその日中に取ってくるという新たな無茶振りを授かりました。

ヤクザの仕事をほっぽり出して技術者としてエドを助手につけたフランクは、レジスタンスの仕事にやる気満々で「処刑を命じた将校に犠牲者と同じ思いをさせてやる」とダークヒーロー全開です。これまで巻き込まれ体質だったフランクがその気になってしまった事で、今度はエドにその貧乏くじがなすりつけられてしまいました。

サラ、フランク、エドの三人で決行する事になりましたが、特に何の対策もなく簡単に不発弾の場所まで潜り込めるという謎の状況です。

アメリカ人によって、マンザナー強制収容所に送られた日系人は、日本が戦争に勝って解放されるのを心待ちにしていたものの、いざそれが実現しても国を捨てた者扱いの『非国民』として虐げられてきたという過去を話すサラ。

血筋だったり生き方だったり、どこまで行っても差別や偏見というものが無くならない現実の縮図のようです。

そんな話をしながら地道な作業を続けて爆薬を吸い出した後はフランクとサラが残って作業をする事になり、一人帰らされるエドがまさか口封じに殺されたりしないよな…と心配になりましたが、ただのフランクとサラがくっつく為の流れで安心したやら、えぇっ…?と困惑させられるやら。フランクお前、そんなに熱い男だったのか…。

 

アドラー先生はただの主治医なだけでなく、かなり親しい関係のご近所さんだったようで、夫を突然亡くし憔悴しきった夫人〈アリス〉の面倒を見るヘレン。

突然の訃報に驚くヘレンでしたが、トーマスが「僕も先週会ったばかりなのに突然で驚いた」という一言に色々と悟ってしまったようです。

夫が何かしたのだと確信したヘレンは帰ってきたスミス大将に問いますが、ここで初めてトーマスが不治の病だと知らされます。

そこまで言えば、息子を安楽死させないために手を打ったと分かり、この先も息子を守り抜くため、スミス夫妻に口を閉ざす以外の選択肢は無いようです。

 

ジョージ・ディクソンの住所を調べて出向いたジュリアナは、出先でレジスタンス?グループに狙われ発砲もありながら普通に逃げ帰ってきます。

危険を冒した甲斐あって、その夜ディクソンからの接触が。

 

小野田将軍に原爆の悲惨さを伝えるため、原爆被害の写真を送って「余計なことはするな」とドヤされた田上大臣。

写真を片付ける琴道の腕にあった火傷痕の伏線は回収されずでしたが、田上大臣は妻会いたさにすっかりトリップ瞑想の虜になったようです。そのうち帰って来れなくなるんじゃないですかね?

小野田将軍をベロベロに酔わせてフィルムに関する作戦?の承認印を押させた木戸警部は何を企んでいるのでしょうか。

高い城の男 [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]

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▼次回、エピソード5

axxi.hatenablog.com

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