あらすじ
中立地帯では新たな共同体が生存を懸けて闘っていた。ジュリアナとジョーは再び連絡を取り合うが、ジョーはヒムラーからの極秘任務の遂行を続けていた。サンフランシスコでは、ワイアットがジュリアナの元を訪れる。スミスの過去が彼の行く末に暗い影を落とす。サンフランシスコへ戻ろうとしたエドとチルダンは、道中で災難に遭う。大ナチス帝国と太平洋合衆国の間に緊張が高まる中、田上は命を狙われていることに気づく。
ネタバレ感想
てっきり別世界から来たのかと思っていたら、まさかのフランクお前本当に生きとったんかーーい!
半身に大火傷を負っていますが命は助かったようで、なるほど、マーク・サンプソンあるところにフランクあり。
マークを脅して教会に入り込んだユダヤ狩りの男は、ミサを受けている最中に司祭に銃を突きつけますが、そこにユダヤ人は自分だと名乗りをあげたのが生き延びていたフランク。
説得を試みるも、後から来た〈ライラ〉が問答無用でぶっ放してユダヤ狩りは呆気なく死んでしまいました。さすが中立地帯、デンジャーゾーンだ。
教会と言っても建物そのものというよりその辺り一体がコミュニティみたいになっていてウォーキング・デッドのようです。
あのビラの太陽の絵もフランクが描いていて、新たに木戸への恨み節にしか見えない新作まで描いてしっかりポスターに仕上げ、「あちこちに貼ってくれ」とサンプソンに頼んでおります。
フランクの絵が若者を中心として社会的な動きに広がっており、それが憲兵隊に目を付けられて逮捕者まで出ている事を危惧するサンプソンですが、フランクは不満げで何かしでかしそうな気配。
レーダー少佐の遺体が上がり、確認をしたスミス大将はトーマスの事やヘレンの問題もあるというのにストレスが限界突破しそうです。
アメリカ人でありながらナチス高官にのし上がったスミス大将の過去にも壮絶なものがありそうで、悪魔にうなされる姿には同情してしまいます。
ヘーガンを拷問してフランクが生きているという情報を握った木戸警部は、「捜し出せたら石油の闇取引に関して田上通商大臣に口添えしてやる」と条件を出してヤクザにフランクの捜索を要求しました。
町に情報を集めに来ていたライラは、ヤクザなのか憲兵隊なのかがフランクの写真を持って聞き込みをしているところに遭遇。
フランクの太陽の絵を掲げた女性達のデモ行進が行われ、駆け付けてきた憲兵隊は警棒で殴りかかり次々と女性を逮捕していきます。
何故そこを通りかかり明らかにヤバそうにも関わらず近付いていくんだ、ジュリアナ…!!そういうとこやぞ!
駆け付けてくれたジョーが素早く身を隠す協力をしてくれなかったらまーーた憲兵隊に捕まるところでした。田上大臣の立場も考えてやれよ、と。
焼身自殺で抗議する僧侶が出て来たりと、間違いなくこれまで以上に国に対する反発は大きくなり、その輪が拡がっていっている感じがします。
ジョーはなんだかんだと自身に課せられた任務を冷酷にこなしていき、ウェールズのように帝国から亡命してきていた研究員の〈ハワード・ウェクスラー〉もぬかりなく暗殺。
同じく標的として示されている田上大臣の情報も集めているようですが、ジュリアナの後ろ盾であり親しい間柄だと分かっているおっさんを殺せるのでしょうか?
まんまとジュリアナの仕掛けた分かりやすいアピールにハマってラッカワナへの旅行を工面してくれると約束するほどゾッコンなのに。
ジュリアナの方にはワイアットがわざわざ訪ねてきたりと、ジョーにその気なのか、ただただ利用するために良い顔を見せているのか、相変わらずモテる上に小悪魔な態度です。
ジャックからの濃厚な別れの挨拶を受け入れついに吹っ切れたエドは、うるさ型の相棒チルダンと地元に帰る事にしたようです。
しかし道中でヤバめな暴走族に襲われ、マイクロバス山積みに集めたお宝をバスごと奪われてしまい、中立地帯のど真ん中で途方に暮れる事に…。
田上大臣に絵をくれた女性〈タミコ〉が本格的に物語に関わり始めました。
彼女からディナーに招待された帰り道、田上大臣は夜道で尾行されている事に気が付き足を止めます。後ろにはもちろんジョー・ブレイク。
さて、ジョーはどう出るのでしょうか。
- 作者:フィリップ・K・ディック
- 発売日: 2012/11/30
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▼次回、エピソード5