エピソード15『僕たちの家』“Clouds”
あらすじ
ケヴィンはレベッカと1日を過ごす。トビーが大胆な愛情表現をする。ビッグ・スリーは成績表をもらう。
ネタバレ感想
マディソンとケイトの友情が壊れなかったのは一先ず安心で、あとは険悪なままのトビーとの関係がどう転ぶのか。
『最悪の自分を恐れずに見せられる親密さ』こそがケイトビー夫妻の憧れる部分だと語ったマディソンは、言い辛そうにしながらも「恐れを語るトビーを責めちゃダメじゃない?だって夫婦でしょ?」とケイトを窘めます。
愛しているからこそ対立が辛くなるケイトは、トビーへの歩み寄りを見せてガレージのサプライズスタジオのプレゼントを改めて見に行くことに。
最初はケイトが早々に話を切り上げてしまっておりましたが、このスタジオはもちろんケイトのためだけではなく、ケイトとジャックのためのもの。
こうして幼少期から音楽に触れていたからこそのあの未来に繋がるのかと思うと胸熱です。
ベスに勧められ、セラピーを受けるところまで行ったはいいも、軽口ばかりで隙を見せようとしないランダル。
ようやく語り始めてもセラピストが自分の演説も聞いていたと知って一気に裏切られた気分が沸き、議員の顔まで出てくるランダル。
更には良好だと思えていた母親との関係性にも少なからず問題があると暗に指摘されたりとにかく落ち着かないままイライラがピークに募り暴言を吐きながら切り上げてしまいました。
帰ってベスに自分には向かなかったと報告するのですが、ベスがランダルにセラピーを勧めるのには、ただただ夫が心配というだけでなく、ベス自身があの強盗事件を受けて精神的にかなり参ってしまっており、それを隠し続けてきたことに理由があったのです。
自衛グッズや処方薬をバッグに忍ばせ、娘の身を心配するあまり幼いアニーにiPhoneまで買って来ているほどに追い詰められていたベスの言う「これ以上何か言えばあなたが壊れそうで怖かった」という言葉や、自分のためにどうしても助けを受けて欲しいのだという訴えは何よりもランダルを動かす原動力となったよう。
無礼を詫びて二度目のセラピーに足を運んだ際、これまで僅かな後ろ姿しか映らなかったセラピストの顔がようやく正面から見え、ランダルが自らの意思でセラピーを受ける覚悟ができたのだな、とよく分かります。
そして、ランダルが走る事を必要としていたのはジャックから教わったストレス発散法だったのか。
ケヴィンはレベッカのMRI診断の結果を聞きに行くのに同行しますが、結果はやはりアルツハイマーの前兆、という恐れていたものでした。
なんだかんだでレベッカも結果を聞くのを怖がっていたり、ケヴィンに「態度を変えないでこれまでと同じように接してちょうだい」と頼み込んだりで、気付かないままに取り返しが付かないほど進行してしまっていたパターンと、事実を受け入れなければならない程度には意識がハッキリしている段階で宣告されるパターンと、一体どちらが幸せなんだろうか、とぼんやり考えてしまいました。
ラストあたりで若いジャックとレベッカがポップコーンを食べながらテレビで映画を見ているシーンがチラッと写りましたが、『永遠に美しく…』ではないですか。昔は良く見たもんです…懐かしい。
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