エピソード8『ホーム』“Home”
あらすじ
いなくなった兄を探して、少年が過去を取り戻そうとする。
ネタバレ感想
ループで働くようになり一人暮らしを始めた兄ジェイコブが家におらず寂しさが募るコールは、ジェイコブに会いに行ったことで彼の中身が兄ではなくダニーで、森にあった機械で入れ替わった事を教えられます。
そして兄の中身が入っていると思われるロボットのスケッチを渡されました。
そのままコールはループに出向くのですが、守衛が変わっており、ガディスはやはりあのまま帰ってこなかったんですね。
探しに行った母親は街に出ているとかでループ内にはおらず、森の中に一人兄を探しに行ったコール。
案外あっさり見つかったジェイコブロボとの兄弟の再会は感動的です。ロボットになっていようが自分の兄だと分かると駆け寄って抱き締めるコールは、よほど兄が好きで恋しかったのだろうな、と伝わってきます。
ロボットになり喋れなくなっても言葉は理解出来るし頷きや首振りなどの反応も可能なので意思の疎通は謀れるところが良かったのか悪かったのか。自我を保ったままロボットになってしまうなんて考えただけで気が狂いそうです。
母親ならきっと元に戻れるはずだとジェイコブロボを連れて町へロレッタを探しにいくはずが、森の中で別のロボットと遭遇し、突然襲われてしまいます。野良ロボットなのでしょうか？ロボット界もかなり物騒なようです。
弟の前に立ちはだかり相手のロボットを倒し事なきを得ますが、激しい争いでジェイコブロボの部品が取れてしまい、明らかにガタがきている状態に。
そのまま故障して森の中で完全に動かなくなってしまったジェイコブロボット。悲しみに暮れながら兄を弔うコール。
森を引き返し不思議な小川を越えてループに向かったコールが出会ったのは、年老いた姿の母ロレッタ。
コールは長い間行方不明だったそうで、その間に森でジェイコブのロボットが見つけられ、息子の中身がダニーだと発覚した事でダニーは本来の自分の家族と暮らす事になっていました。
クララも年老いて介護が必要になり、そうこうしているうちにジョージは突然倒れて亡くなり一人ぼっちになってしまったロレッタの人生が辛過ぎる。そんなおりに幼いコールが時間を超えてループに訪ねてきたのですね。
ロレッタいわく、あの小川では「氷が解けた時に渡ると長い時間が経つ」のだそう。
一人だけ幼いままのコールの元には大人になったダニーが現れ、連れてきていた娘の〈ノーラ〉と会わせます。この場合、一応コールの姪っ子みたいなものなのでしょうか？
全てが変わったにも関わらず、学校の先生だけは変わりない事に気が付いたコールが尋ねると、なんと彼女はラスが作った第2号のロボットだったのです。
にしても、突然のパッカーンは子供に刺激が強いだろうしトラウマになりそうなのでやめて頂きたい。
祖母が不思議がっていた場所に登っていたのはコールだったのでしょうか。
その後成長し大人になったコールが妻と息子を連れてかつて自分が幼少期を過ごした自宅の前を訪れています。
これで全8話のループは完結です。シーズン2があるのかはよく分かりませんが、まとまりがあってこれで完結というのがしっくりくるので続かないような気も。
映像はかなり綺麗で見入ってしまうような部分も多く、見始める前は映像美特化の意識高い系でよく分からん話しかと思いきや、不思議な話ばかりなものの、そのどれも丁寧な描かれ方でストーリーが分かりやすいのも良かったです。
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