エピソード4『殺人のシナリオ』“Where Credit's Due”
あらすじ
砂漠に放置された木箱から、ミイラ化した遺体が発見される。その後、現場状況から発見の経緯までのすべてが、まだ公開していない映画と完全に一致していることが判明。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル ファイナル・シーズン [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
アミタとチャーリーは順調そうで、ラリーはというと前に進み始めてはいるもののまだまだ迷いがある様子。
今回の事件
砂漠に置かれた巨大な木箱から、ミイラ化した遺体が出てきて呼ばれたコルビー。
箱に入れられていた大量の乾燥剤のせいで細胞は干上がり死因も死亡時刻も特定できず身元判明も一苦労との事。
遺体に細工しておいてわざと発見させるあたり、警察に対する挑戦的な行為とも考えられます。
首にロープ、胸にはナイフ、頭には銃弾の痕跡がある奇妙な遺体についての資料を確認してもらおうとわざわざエプス家までやって来たコルビー。
そこでアミタとチャーリーが巷に蔓延る海賊版の調査の一環で見ていた映画と現場のミイラ死体が全く同じ状況で、明らかに映画をマネして再現した犯行のようです。
海賊版がネットに流出したのはたったの5日前で、あまりに良過ぎる手際とミイラ死体の状況からして、犯人は流出前に映画を見た可能性の方が高そう。
歯の神経から取れたDNAから分かった身元は、〈ブレット・フラー〉というしがないプロデューサーでしたが、彼の作った作品の小道具係〈ビクター・ストークス〉は今回模倣された『ビクセル・ストリート』の関係者リストに名前が上がっており、フラー作品3本に関わっている顔見知りだと特定。
すぐさまストークスを取調べに行くも、どうやらこの男が犯人な訳ではなさそうですね。
チャーリーとラリーの予備実験によると、箱に入っていた乾燥剤の結晶性アルミのケイ酸塩でここまで遺体の乾燥化が進むには少なくとも9ヶ月の月日が必要だそうで、かなりの短期間で製作された例の映画を作る前に殺されていた計算になります。
フラーの自宅はとても9ヶ月無人とは思えないような行き届いた手入れがされており、実際部屋の中には助手の〈タイソン〉が居て留守番を任されている、と言ってフラーの死など思いもよらないこの能天気な男はもはや快適な住まいに引っ越してきているような状態でした。
『ビクセル・ストリート』を書いた脚本家の〈クリス・マクノール〉とフラーに面識があった事を示すランチの領収書を出させると、そこには10ヶ月前の日付と裏に手書きで“マクノール DWと昼食”のメモが。
謎の人物DWについては、ランチの前にマクノールが4回小切手を書いた相手〈デボラ・ウエストボーン〉と見て間違いないでしょう。
彼女から証言を得ようとしたところを先回りされており、またもや映画の演出のような細工がされた遺体で見つかったデボラ。
ここ最近ネタ切れなのか、新たな数学ネタよりもお馴染みの方法を使った捜査が多くなってきております。
殺人をマネて脚本を書いていたのはマクノールではなく、実際にはマクノールは他人の書いた脚本を自分のものにしていました。
では、殺しの手口を知っており、それを使って映画のシナリオを書いた本物の脚本家は誰かと言うと、あの能天気な助手のタイソンで、奴こそがフラーを殺した張本人。悠々自適な生活は終わり、逮捕に。
しかしタイソンの残した脚本を読むコルビーから「何の話だと思う?脱獄だよ」と聞いて大慌てで拘置所に警告を送るデビッドのオチ付きでした。
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▼次回、エピソード5