海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン10　6話ネタバレ感想

第6話

あらすじ

イギリスではサッカーのワールドカップが開催され、準々決勝に進むイングランド代表の活躍にポプラーも沸き立っていた。そんな中ノンナートゥスハウスに見習いの助産婦がやってくる。

来て！助産婦さん [ ジェニファー・ワース ]

ネタバレ感想

ウエストエンドからホテルマンの息子〈マイケル・リークス〉が帰ってきている〈リタ〉はウッキウキです。

しかし明らかに調子の悪そうなマイケルをターナー医師が診察することになると、尾骶骨にとんでもなく痛そうな何かが…！

尾骶骨付近の体内に毛髪がたまることで嚢胞ができる病気、毛巣瘻という病気らしく、麻酔手術で排膿するために入院が決まったマイケル。

手術は成功するも、何やら隠し事がありそうだったマイケルには同性愛者の性交渉による尖圭コンジローマの診断もあったそうな。

この時代ではまだ終身刑となる同性愛をひた隠しにしていたようですが、なんと勤め先のパルテノンホテルに斡旋されたそうでロクでもないホテルにお怒りのターナー先生。法律を真っ向否定して個人を尊重する先生やナース・クレインの言葉にも背中を押され、両親に同性愛を告白。

しかし取り乱して泣き縋るリタの姿は見ていられません。時代が違うとは言え、母親から同性愛は病気なのだ、正気を取り戻してくれ、と自身のアイデンティティを全力否定されるというのはかなり残酷な話です。

置き手紙を残して出て行ったマイケルに対し、自分の取るべき行動はあんな事ではなかった、と反省してはいても、その理由が「たとえ人を殺しても母親なら寄り添ってあげるべきだった」と、いう人殺しと同性愛を同列に捉えてしまうあたりが根本的な解決にはなっていないようにも見えて複雑さも。

ホテルから送ってもらった息子の私物からは、同性愛者者の専門医“レイクウッドグランジ精神疾患クリニック”の名刺が出てきますが、ヒギンズさんが電話で確認したところ、院長の医療資格には何の問題もなく…しかし、拷問のような嫌悪療法が行われているであろう事に怒りを隠し切れないターナー医師。

すぐにかかりつけ医として駆けつけて直談判の末にマイケルを退院させてくれました。

帰って来たマイケルを、両親は自慢の息子だと受け入れましたが、この時代にこの問題で家族に打ち明けられない、打ち明けても受け入れられない事で辛い思いをしてきた人たちは数え切れないほどいたはずです。むしろ今の時代でも悲しい事にゼロでは無いのが現実なのでしょう。

シーラが助産婦の研修生受け入れ責任者となり、ノンナートゥス・ハウスには別の修道院から〈シスター・フィロメナ〉に選ばれてやって来た〈アン・コリガン〉が訓練生として仲間入り。

ナース・コリガンは決して優秀とは言い難く、患者に対する配慮の無さもしばしば見られますが、そこは病院で働いて来た環境のせいで悪気は無いようです。

ただでさえ心配性で、初産では子癇前症を患った経験のある〈ベリル・グリーニー〉の話をロクに聞かず自宅出産のデメリットを口走った事でクレームものに。

ただ、街全体がワールドカップの決勝で沸き立つ中陣痛が来て、応援に夢中になっている夫の助けも得られずに自力でノンナートゥス・ハウスまでやって来たベリルの出産を助けたのもナース・コリガンでした。

ナースやシスターが不在の中、ここ最近沈みがちだったシスター・モニカのアドバイスでやや難産にも関わらずやり遂げた新米助産婦に拍手です。

そして、久しぶりのお産への立会いはシスター・モニカにとってもかなり良い刺激になった様子。

亡くなったフィオナの夫マシューから、息子〈ジョナサン〉の洗礼式にトリクシーにも来て欲しいと連絡が。なんとなく特別な絆から来る親密さが漂ってはいたものの、やはりこの2人はこれから何らかの形で関係が発展していったりするのでしょうか？

発展と言えば、土木工学の試験に合格したシリルは優秀な成績を収めたことで25ギニーの賞金まで授与されます。

相当な大金をうっかり儲け話に飛びつくのではなくルシルと楽しむためのレコードプレーヤーに投資するのも相変わらずのシリルらしい実直な感じが出ていますし、さらにそこから賞金の使い道に一瞬難色を示したルシルに敏感に反応し、何より大切なのはルシルなのだ、と買ったばかりのプレーヤーを売り払ったお金で指輪を買ってプロポーズに至れるのはさすが誠実さNo. 1の男。

プロポーズ時には“ルシル”ではなく“ナース・アンダーソン”と言っていたのも、助産婦として自分達の時間を犠牲にしてでも多くの女性達を助ける職に就いている彼女への理解やその支えになりたいという気持ちが表れていたようにも聞こえました。

来て！助産婦さん [ ジェニファー・ワース ]