グッド・ドクター名医の条件≫≫THE GOOD DOCTOR タイトルシーズン1　16話ネタバレ感想

エピソード16『治せない痛み』“Pain”

あらすじ

10年前のバイク事故で胸部から下が麻痺したハンターが、首の激痛を訴えて病院を訪れる。両足にも痛みがあり幻肢痛のようなものかと思われたが、MRIで確認すると損傷したと思われた神経は正常で、腫瘍が神経を圧迫していたことが分かる。腫瘍を切除すれば再び歩ける可能性があると知ったハンターは喜ぶが、腫瘍が脳幹に浸潤していて・・・。一方、アンドリュースは、別の病院で受けた美容整形で感染症を起こしたエマを診る。

ネタバレ感想

10年前にバイク事故で首と背中を骨折し下半身麻痺を患う、メレンデス医師の初めての患者の男性〈ハンター〉が痛みを訴えてERに。

触診中に突然脚に10年ぶりの痛みが走ったハンターのMRIを取ると、骨はほぼ治っており麻痺の原因は脊椎腫瘍で幻肢痛ではなく本物の痛みだったと発覚します。

脊髄骨膜腫なら普通は痛みでもっと早くに来院するところを医師陣が驚くほど大きく成長して圧迫している上に硬膜と癒着しており手術は極めて困難そう。

一旦歩けるようになるかも、という期待を持たせた後に、脳幹をイジるのはあまりにリスクが高過ぎるから神経抑制剤で痛みを取り除く方法を提案してもハンターとしては簡単に納得できるものではありません。

手術で死ぬ可能性は15%と聞いても決行しようとするハンターと、「自分の事しか考えてない、看取る気はないわ」と、そのリスクに取り乱して出て行ってしまった妻〈コーラ〉。

車椅子の状態で出会った2人にとって、ハンターが歩けるようになればその変化は非常に大きく、関係も崩れてしまうと恐れているのでは？とメレンデス医師からイタいところを突かれたコーラは、ハンターの気持ちを汲んで彼の決断を見守る事に。

歩けるようになれば自分は必要なくなると本心を話したコーラに「君は大事な妻だ、いつだって必要さ、たとえ飛べてもね」と言い切るハンターと、不安な気持ちを悟って手を握るコーラも良い夫婦なので手術さえ成功すれば何な問題もないのは明らかです。

50歳の〈エマ〉は美容整形であらゆる箇所を弄っていて、依存症なのかそれに賛同する夫〈バリー〉からのモラハラ的な扱いを受けているのか…。

インプラントの感染を起こし、敗血症で死に至るリスクを負いながらも広域抗生物質投与を決め、次は抗生物質は効かずに死にかけていてもなおインプラントを外す事を拒むエマ。

どうやら夫に夢中な彼女は、一時期からバリーが冷めた態度になった事を気にして外見を美しく保とうと必死になっていたようです。

死の危険が間近になりようやく本音を打ち明けあう事で、浮気だと勘違いしてたバリーの不自然な行動はギャンブルに嵌まった後ろめたさからくる態度だったと分かり手術を受ける事になったエマ。

しかしその頃にはもう手遅れで、手術中に急変したエマは救命措置も効果がなくそのまま帰らぬ人に。グッド・ドクターでは16話にして初めてのオペ中での死亡となりました。

そんな2人とは正反対のように、ハンターの手術は成功し、今後もコーラと二人三脚でリハビリが待っているという希望のある展開に。

亡くなったエマを担当していたアンドリュースは、勧められた手術に勃起不全のリスクがあると説明され悩んでいる様子。

エマとバリーのすれ違いからの最悪の結末を目の当たりにした事で、「道を誤った夫婦に会った、愛し合っていたのに何が大切か気付いた時には手遅れ…ああなるのは嫌だ、君としっかり結びついていたい」とイザベルに告げます。

そして、夫婦が望む家族を作るために自分がリスクを背負おうとしますが、イザベルもまた「あなたとわたしはもう家族よ」と他にも道があるはずだと示しました。この2人はなんだかんだで良い夫婦なのですね。

確執のあった母親との急な再会で歩み寄ろうとしたクレアの気持ちを踏み躙るように金の無心をする母親。母は偉大と言いますが、大多数がそうであってもどうしようもない人間もいるものです。クレアの母親には嫌な予感しかしないので、優しさのあるクレアだからこそ傷が抉れていく前にやはり距離を取った方が良さそうですね。

そして、無作法でも案外良い奴なのかと思い始めていた隣人〈ケニー〉に関して、アレックスから利用されているし軽犯罪の前科が山ほどある人物だと忠告を受けるショーンでしたが、悩みつつも自分の友達は自分の感じたままに決めたいと言ったところでしょうか…？

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