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グッド・ドクター 名医の条件≫≫THE GOOD DOCTOR タイトル シーズン2 4話ネタバレ感想

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エピソード4『愛するがゆえに…』“Tough Titmouse”

あらすじ

ICUで目覚めたグラスマンは、亡くなった娘マディの幻を見るようになる。そして、彼女と自殺の原因について対話する中で、精神的に追い詰められていく。一方、脆弱X症候群のマックを診ていたメレンデスとアレックスは、母親ニコールの疲れ切った様子に懸念を抱く。ショーンはマックと接していくうち、少年時代に世話になった里親ビルの言葉を思い出す。

ネタバレ感想

リアの怒りは続いており、お詫びの印にショーンが買って来ていたドーナツごときでは解決に至れません。

困っているショーンに対し、パク先生が『派手にキメろ、とにかく謝っとけ』で、メレンデス先生からは『謝ってダメなら立ち去るまでさ』という雑なアドバイス

誤魔化すか捨てるか、という典型的な男の意見を聞いていた麻酔科医の〈JL〉は『優しさを見せて』と女性目線での最も的確そうなアドバイスをもらったショーンは、大手術を終えたばかりのグラスマン院長の元へ相談にいきます。

 

術後眠れない時間が続き、疲労が募ったアーロンは、若くして既に亡くなった娘の〈マディ〉の幻覚を見るように。

彼女との会話を引き延ばしたいがために薬に手を出さず無理を続けていますが、マディが現れたのは彼女の死に対する話し合いが必要になる『本題』のためだったそうな。てっきり病死かと思っていましたが、そう単純な話でもないようです。

 

 

ロープなしでクライミングするフリーソロで記録目前だったところを転落し、頚椎骨折の可能性で救急ヘリに乗せられ運ばれて来た〈キティ・クオン〉

動きは制限されても脊椎を固定する事で3ヶ月以内に歩けるようになる道か、長期的に見た際に脊椎固定より安定性の低い螺子固定術を使って自由に動ける道を取るか…首の骨が折れてなおフリーソロにかける情熱は絶えておらず、キティは迷わず後者を選びますが、これで何度目かも分からない大怪我に両親は気が気ではなく猛反対。

命が第一だと諭す親心に反し、生きがいのクライミングを続け。好きなことをして死ぬ方が幸せだと訴えるキティ本人。

18歳以上で本人の意思が尊重される年齢という事で、最終手段として心神喪失の認定を得て娘から決定権を奪うことも辞さないとかなり本気モードな両親の行動は暴挙にも思えましたが、4年前に睡眠薬で自殺未遂騒動を起こしていた過去もあり、命を救うために両親の意見が通る結果に。

同じように破滅的な身内を持つクレアが肩入れから一転して、私情が入っていることを認めた上で本人の意思を無視すれば命は助かっても永遠に彼女を失う事に繋がるかも…と両親に警告します。

しかし、「生きてさえいればいつかは分かってくれるはず」とクライミングの道を断つ事になる脊椎固定手術になりました。

両親の愛情故の選択だと頭では分かっているキティですが、この選択が今後の親子関係に少なからずマイナスな影響を与えた事は事実で、かと言って娘をみすみす死なせるような選択も愛しているからこそ出来ないというジレンマ。

複雑な思いは本エピソードに登場したどの親子間にも共通するものがありました。

 

思春期でクスリに走っていた反抗的な娘をハイな状態で家から締め出した結果、マディが自殺してしまい永遠に彼女を失うハメになったアーロンはその後数十年自責の念に苦しんでいたのですね。

大声でマディの幻覚と言い合いを続けるアーロンには鎮静剤が打たれますが、意識を失う寸前にマディの口から父親の愛情は分かっていたし自分も愛していたと聞くことが出来ました。

たとえ一連の会話がただの術後せん妄で、アーロン自身の深層心理が見せた幻覚に過ぎなかったとしても、長年の心に閉じ込めて来た重いしこりが取れたのだとしたらそれはそれで良いではないですか。

あんな素朴な雰囲気の少女がクスリというのはかなり違和感がありましたが、生前はさぞや荒れていたのでしょうね。

 

脆弱X症候群の〈マック〉は、越えようとした杭が肩に刺さって抜けなくなり病院へ。

PLLのスペンサーの母親役だったレスリー・フェラがゲスト出演しております。

マックの母は1人きりで障がいを持つ息子を世話しており、かなり疲れ切っている様子の彼女に手遅れになる前にマックを施設に入れる事は息子への愛とは別物の話だと勧めるパク先生。

家族が障がいを持っているという似た境遇のメレンデス先生は私情が入り過ぎる故か口を出す事はしませんでしたが、パク先生が警官時代に見た最悪のケースの話を聞いて、マックの母親が信頼しているメレンデス先生からのアドバイスや、自身もやむを得ない状況で家を追われた経験のあるショーンの言葉もあり、この親子の関係もこれから変わっていくのでしょう。

離れる事で愛情を疑うのではなく、助けを求める事で心の余裕を見出し、無理なく愛情を注げるような距離感で居る方がお互いの精神衛生上最善という場合もあるということです。

施設に入っている妹の〈ガビー〉に対し、時には複雑な感情を抱えながらもその愛情は疑いようもないほどの態度を見せたメレンデス先生もまた然り。

 

リアがあれほど怒っていたのには、彼女自身がハーシーで辛い目にあって限界の状態から救いを求めて帰って来た状態だったという前提があったからなようです。

それなのにハーシーで何があったか一言も聞こうともしないショーンに腹を立てて見切りをつけようとする気持ちは分からなくもない。

リアが出て行こうとしたところで「ハーシーで何があった?」とリアの言葉をそのまま借りて尋ねたショーン。「気になる?」と聞き返されて「ハーシーで何があったかはどうでもいい、君が悲しいのは気になる」と答えたショーンは拍手ものでした。

誰のアドバイスとも違うショーン自身の純粋でシンプルなこのセリフがこの上なく正解な答えではないでしょうか?

その上、リアの好きな物件を自分達2人用に借りてしまっているという行動力…!駆け引きを知らない分直球なショーンはなかなか侮れない男かもしれません(笑)

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▼次回、エピソード5

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