エピソード9『ファミリーツリー』“The Ride”
あらすじ
出産を終えたレベッカは、ジャックと一緒に病院から帰路につく。途中、あおり運転のドライバーと喧嘩しそうになったジャックは、酒を飲んでしまい自己嫌悪に。一方、ケヴィンはしつこいパパラッチと一触即発に。
ネタバレ感想
ケヴィンはなんだかんだでいつもファンに神対応をしていて器が大きいんですよね。
赤ん坊の息が止まらないか心配で見続けて4日もロクに寝ていないというのも、さっそく不器用ながら子煩悩な一面を発揮してくれていて好感度は鰻登り。マディソンも双子を連れての退院が決まり、医師や看護師の助けも抜きに慌てふためく姿が目に浮かびます。パパになったケヴィンからも目が離せません(笑)
親世代、子ども世代、孫世代、それぞれの妊娠や出産直後の様子が見られて対比するとより個性が際立って見えます。特に余裕がない時や一大イベントの際の若きジャックとケヴィンは被る節が多い印象ですが、今回もまた色濃く血を受け継いでいる感じ。
ただ、実際に偉大な父親の背中を追い過ぎるケヴィンであったり、ロクでもない父親の存在を払拭しようと必死だったジャックであったり、ここでも親の影響に振り回される2人の父親の姿が。しかし、ドツボにハマる前に寝不足のケヴィンは父ジャックから「俺になろうとするな」と自分の道を進むようアドバイスを受けます。
自分らしい道として、まずケヴィンが踏み出したのがマディソンとの関係をちゃんとしようと、「妻になって欲しい、家族になろう…結婚してくれる?」と正式なプロポーズ。これはピアソン家の男らしいロマンチックさでした。
自身のルーツが不確かな幼少期を過ごしてきたランダルは、自分の血を分けた存在が出来ることには人一倍特別な想いがある事もよく伝わってきます。
大人になったデジャのお腹にいる子はやはりマリクとの子なのか否か。
寝不足で苛立つケヴィンを上手く操縦するマディソンは頼もしく映りますし、エリーから約束していた生みの親として子どもと接していくという関係を持てないと断られて納得のいかないモヤモヤを抱えていたところに、トビーから解雇されたと告白されると共倒れにならず明るく励ますケイトの動じなさもさすが。母強し、と言ったところでしょうか。
同じ母親でも、三つ子のうちの一人を亡くして酷く憔悴していたレベッカ。そんな妻を支えようと努めていたところを同じくギリギリだったジャックは煽り運転のドライバー相手に張り詰めていたものが途切れてしまった様子。
立ち寄ったガソリンスタンドでウィスキーの小瓶を買って飲み干してしまいます。まさに忌み嫌う自分の父の如く。
これを黙ったままドンドン堕ちていくのではなく、早いうちにレベッカに打ち明けてくれたのは良い傾向でホッとしました。
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▼次回、エピソード10