エピソード4『引き留めさせないで』“Don’t Let Me Keep You”
あらすじ
ジャックがオハイオを訪れる。
ネタバレ感想
母親の訃報を受けて葬儀のためにオハイオまで1人車を走らせたジャック。
母親はDV夫から逃れて以来、いとこ〈デビー〉の家でその後の人生を過ごしていたわけですが、ジャックがその家を訪ねるのは母を送り届けたあの日以来13年ぶりとの事。
毎週日曜の18時には電話で連絡を取り続けていたとは言え、10年以上顔を見せる事のなかった息子に厳しい態度のデビー。
存在すら知らなかった母のボーイフレンド〈マイク・マクレアリー〉のところへ行けば、向こうは自分や自分の家族のことを知っているという奇妙な状況でますます置いてけぼり感が強まります。
それにしてもマイクはやたらとワイルドですね(笑)
自分の知らない母親の話ばかりで、更には母がどれほど日曜の僅かな電話の時間を楽しみにしていたかを聞かされて、一度たりとも三つ子達を連れて遊びに出向かなかった後悔が募るジャック。
良き夫であり良き父親だったジャックも息子としては完璧では無かったのです。
アルコールを煽っては暴力に走る父親の存在は物理的に遠ざかった後でさえ、母と息子にとって長年怯えて支配され続けるものだったという複雑な事情も絡んで重たいエピソードでした。
ただ、そんな暗い記憶の中にも母親と息子の間には些細で大切な幸せな思い出がしっかりあり、それがジャックから三つ子達に継承されたのは救いです。パンのないホットドッグとトマトスープ、真似してみたくなりました。
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▼次回、エピソード5
