エピソード14『結婚式の前夜』“The Night Before the Wedding”
あらすじ
ケイトの結婚式の前夜、ケヴィンの恋愛に予期せぬことが起こる。
ネタバレ感想
ようやくケヴィンの人生の伴侶が確定する回になるのでしょうか?
成長したケヴィンとマディソンの双子フラニーとニッキーが、いかにも2人の子という可愛らしさで相変わらず子役のキャスティングが素晴らしい。
そしてやはりケヴィンとソフィーは特別で、どうしてこの2人で上手くまとまってくれないのかとヤキモキしてしまうほど。
ケヴィンはあからさまにソフィーの登場を待っているし、何よりこの天性の天然プレイボーイの幼少期から常に愛する人として心の中に居るというのがこれまた…。
ソフィーと2人で居る時のケヴィンはいつも以上に少年のあの頃に帰っているような空気感があります。
ソフィーが人妻のままではどう考えても綺麗にまとめるのは無理があって残念に感じる中、今はドイツでトラベルナースをしているらしいソフィーから「離婚した」とまさかの発言が。
これは…逆に王道かつ都合が良過ぎてソフィーパターンは無いということか…!?
婚約パーティーでは夫婦で出席し、仲睦まじい様子だった〈グラント〉とは終わっていたけれど惰性で続けていたのだそう。
ソフィーは完全に吹っ切れておりとても幸せそうで、だからこそ今の満足できている1人の状態がちょうど良いのかもしれません。
お互いが自分にとってルーツでもあるような積み重ねてきた歴史のある相手を最後に選ぶというのは夢見がちな美しさがありますが…それに何より40をとうに越えている設定でこの美男美女な2人は側から見ても絵になってお似合い過ぎるのです。
意外にもソフィーにとってのケヴィンの重みも同様で、何十年という歴史が逆にソフィーからすれば抜け出せない迷路に閉じ込められているような感覚があったよう。
ソフィーと誘い合って部屋に入るも、過去が美し過ぎるあまりに我にかえったソフィーは「わたしにはできない」と出て行ってしまいます。
その後フィリップの友人の歌手からバーで口説かれるも振り切り、キャシディが噛んでしまったチャックを下ろして欲しいと頼みに部屋に来ていたというのが結婚式前夜の真相でした。
ニックから恋の相手にキャシディも良いのではないかと遠回しに言われた事をそのまま本人に話したところ、「互いの相手じゃないのは分かるでしょ、でもあなたは親友よ」とサクッと振ってくれるキャシディ。キャシディのこの潔い間違えなさが好きです。ケヴィンにはこれぐらい自分の事が眼中にない相手が必要だよなぁ。
一夜明けて結婚式当日、浮かない顔のソフィーと話すレベッカの姿が。
アルツハイマーのせいでレベッカの頭の中ではまだケヴィンとソフィーは20歳の新婚夫婦の状態なのですが、「愛する息子だけどあの子は愚かだから…あの子はまだあなたと向き合えていないの、いずれ向き合えるけど時間がかかる…その時が来ればあの子は最高になるはず」という言葉が時を超えてこのタイミングでソフィーに伝わるという奇跡。
畳み掛けるようにケヴィンから経緯を聞いたランダルの「つまりこういう事か、長年恋してる女性が独身になってお前は意気消沈?大丈夫だよ」からの「この世界はイカれてるしナンセンスなんだ、お前とソフィーがくっつくのは大抵のことより理にかなってる、大丈夫、今回は失敗しないと俺には分かる」という言葉。
会う度に元に戻りかけてはお互いの人生を壊してきた歴史があるからこそ、また傷付けることはしたくないと尻込みするケヴィンに発破をかけてやります。
そしてようやくお互いに話し合う気持ちになった2人。
ソフィーから「私は何年もの間祈って過ごしてたの、あなたが成長することを…そして20年後のあなたが今こうしている…ついに理想どおりのあなたになった」という最高の口説き文句が。
色々と本当に紆余曲折あった2人ですが、このタイミングでまた再会できて過去とは違う成長した2人として新たに愛する存在になっていくだなんてロマンチックにも程がある…。
ケヴィンはあのバレンタインカードを数十年肌身離さず持っていたらしく、イケメン爽やかセレブでなきゃ年季の入った拗らせストーカーのように見えなくもないですが、とにかく出会った瞬間から恋に落ちた相手が紛れも無く運命の相手だと証明された瞬間です。
妹の結婚式で主役そっちのけの展開ですが、これもまた良いと思えるような最高の結末でした。ケヴィンの相手が結局ソフィーというのは何の文句もありません。
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▼次回、エピソード15