エピソード6『クソ食らえ』“Fuck You and Eat Shit”
あらすじ
フリンとウィルフは、アリータがロンドンを破壊しようと計画するネオプリムたちと繋がりがあることを知る。ロンドン警視庁エインズリー・ロービア警部補がレヴを訪れ、フリン、バートン、コナーの３人に会わせるよう求める。
ネタバレ感想
コナーが今の身体になってしまった原因こそが、未来からの倫理観を無視した介入の結果で、それが巡り巡って未来へ関わりを持つ事になった今の状況はかなり因縁めいております。
シーズン1は全8話らしく、もう折り返しを過ぎていて終盤に差し掛かっている今、また重要そうな新キャラが登場しました。
〈ビアトリス〉は、上司である〈ロービア警部補〉に、リサーチ研究所の警備責任者だったダニエルがコイドに喉を切られて殺されたという事件を伝えます。
4話で出てきた、未来の世界の均衡を保つ3つの組織のうち、まだ出てきていなかった『警視庁』の人間です。
横転事故で傷だらけになりながらも、消えたステルスSUVを調べようとするトミーでしたが、保安官からはしばらく休みを取るよう言い渡されました。
しかし、トイレに入った〈ジャックマン保安官〉のドアの隙間から覗く靴先が、事故当時朦朧としながら見た靴先と同じ事に気が付いてしまうのです。
ヌーランド博士に会いに行ったフリンを心配するウィルフ。
何故未来の世界の人々は遠巻きなのかと訊ねるフリンに、ウィルフは「全ては見せかけで、研究所が開発した技術なんだ」と、生身の人間が殆どいない世界の寒々しさを軽減するために作り上げられた虚構の演出である事を教えました。
ウィルフが追跡チップから探し出した、アリータにペリフェラルを作った男を訪ねる2人。
表向きは普通の精肉店ですが、穏やかでない雰囲気の夫婦に裏へ通され、フリンが人間の目の移植の話を持ち出した途端、戦闘に。
久しぶりにフリンが凄腕ゲームプレイヤーだったという設定を思い出しました。1話では、この辺りが前面に押し出されたゲーム世界での無双を楽しめるものだと期待していただけに、もう少しこの設定を活かしてくれればなぁ…と思ってしまいます。
圧倒的な格闘でフリンが口を割らせると、どうやら、人間の目を移植するという古い外科手術が出来るのは『ネオプリム』だけだそうで、アリータがネオプリムだったと発覚しました。
『ネオプリム』と言えば、未来の世界のいわば過激派で、ウィルフが寄宿学校時代に襲撃してきたネオプリムのリーダーの喉を切って他の4人を撃ち殺したという過去が前話で明かされています。
姉同然のアリータが、そのネオプリムの一員だったと初耳のウィルフには少なからず動揺が。
フリンの元いた世界では、ペリフェラルで四肢のある体を作って貰えるよう頼んでいるコナーが、半永久的に向こうの世界で生きて行けないものかと考えていたり、トミーは車をぶつけてボブを連れ去った犯人を自分の手で捕まえると躍起になっていたり、多方面で波乱に繋がりそう。
地元での悪事ならピケットが関係していない筈がなく、ジャックマン保安官ともズブズブの関係なわけで、案の定ボブはピケットの自宅へ運ばれ、行動を制御する首輪を付けられ軟禁中でした。
事の顛末と、ピケットが関与しているであろう事をバートンに伝えに行ったトミーは、一体町で何が起こっているのかと問い正しますが、明快な答えも協力も得られず。
ロンドン警視庁の警部補ロービアは突然ズボフの屋敷に来て、ウィルフが居る事もお見通しな様子。
珍しく慌てるズボフによれば、警視庁の高官には能力があるので、「絶対に嘘はつくな」との事。
既に、ダニエルがコイドに殺された事件現場にウィルフも居合わせたという事実を掴んでいるロービア警部補は、共犯に問われて処刑されたくなければ、自分に従った方が身のためだと捲し立てます。
敷地内に3体居るペリフェラルと操作者を見せるよう要求した警部補。
出来る限り敵には回したくない人間からの圧力でズボフもノーとは言えず…。
ちなみに、3体のペリフェラルとは、フリンの他に、アッシュが作っていたバートンとコナーの体の事です。
操作者である3人も自ずと未来のロンドンへ招集がかかり、同時に3人が接続されるという初めての事態に多少の緊張感が。
店ごと買い取った“フォーエバー・ファブ”がすっかり未来と現在を繋ぐ拠点になっています。
こうして3人はペリフェラルに入り、ズボフ宅で待ち構えていたロービアと対面しました。
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▼次回、エピソード7
