エピソード12『化学テロ』“CONTAMINATION”
あらすじ
港で大量のシアン化物が押収され、化学テロに使われるはずだった可能性が浮上。押収の様子を遠くから見て、その場を立ち去った2人組の男は、交通違反で女性警官ドナに止められるが、自分たちは連邦法にも州法にも縛られない自由な「主権者」だと主張。免許証の提示をめぐって口論の末に、2人組の1人が発砲し……。
ネタバレ感想
膨大な量のシアン化物が押収されますが、逮捕した運び屋曰くこれが初めての事ではないそうで、バイヤーの2人組は生物兵器を作っての化学テロを目論んでいる可能性が浮上しました。
なんとなくいつもと違った雰囲気を感じる始まり方で始まり、犯人の2人組はかなり癖が強めめす。
偶然にも交通違反で犯人の乗る青いバンを止めたロス市警の〈ドナ・マサネット〉。
しかし2人組は法に縛られない『主権者』だと御託を並べてドナの要求に応じようとしません。
そのうち言い争いになった末、助手席に乗っていたフードとサングラスの男が突然ドナに向けて発砲し、腕に重症を負うという事件が起こります。
クリスは警察学校でドナと一緒だったらしく、彼女が殺されかけた事に動揺も大きい様子。
市警は全員胸元にカメラをつけているのでしょうか?ドナが2人組に対してIDの提示を求めて口論になっている様子は一部始終が録画されており、運転手は過激な主権運動家の〈ハーリー・ストーン〉だと特定されました。
内密に家宅捜査を行うために作業員に扮したホンドーとジムは自宅へ侵入してシアン化物の気化に関するものを調べます。
そこへハーリーと同じ思想を持つ妻〈ララ〉が帰宅したので、事前に抑えていた税金未納を理由に拘束して本部へと連れてきました。
ホンドーがララを説得し、教えられたアジトで銃撃戦と催涙弾責めのすったもんだの末に捕らえてきたハーリーの説得にも協力してもらいます。
ドナを撃った主権運動団体のリーダー〈クロケット・ジェイコブズ〉の計画と消えたシアン化物の行方を問い正すと、妻の必死の訴えでハーリーは自ら口を割り、水に毒を混ぜるつもりだと話しました。
気化は無関係で、液体そのものを上水道に流す算段だったのです。
浄水場へ急ぎ、チームを2班に分けて連携をとりながら、一刻を争う事態の中で混入を止める流れはかなりハラハラしました。
最終的にクロケットは射殺され何とか事なきを得るという結末に。
事件以外の所では、隊員がお守りがわりにロッカーに置いておく『もしもの事があった時のための手紙』に纏わるそれぞれのエピソードが、覚悟を持って任務にあたるSWATらしくてグッときました。
ディーコンとアニーの手紙のやり取りや、ホンドーが密かにジェシカ宛にプライベートな手紙を遺しているのも良かったのですが、それ以上にその伝統を知らずに5ヶ月を過ごしたものの、手紙を書く相手が居ないと自嘲気味に打ち明けたジムに「私宛に書いて」と本人を前にして直接良き友人だと認めたクリスのシーンが特に良かったです。
いつもはヘラヘラしていても実際には深いところで孤独を抱えているジムにとって、こうして仲間から認められている事は大きかったでしょうね。
ジムに手紙の伝統を教えてやらなかった割には、今まで書かずに出動していたと知るや否や、「今すぐ書け」と紙とペンを持ってくるルカとタンだったり、彼らにとっては手紙を置いておくこと自体がお守りがわりになっているから彼らのためだと思って書いてやってくれと頼むクリスだったり、絶妙なお節介加減がほっこりさせてくれる良いチームです。
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